2014年03月09日
_ [ski] アルプデュエズ2014、スキー1日目
スキーから帰ってきて、記録を見てみると、初めてアルプデュエズに来たのが2000年、それでもう今回で10回目なのです!!
ゲレンデに出る前に、まず板の確認。最初の3、4回は違うホテルだったけど、それ以来ずっとこのホテル(オー・シャモア・ドール)に来ているので、ついに一昨年は「翌年にまた来るから」、と言うことでホテルで板を預かってもらう事なったのです。それなのに、、昨年は来なかった訳です。昨晩は到着が遅かったので、そのまま寝てしまったのだけど、本日朝、部屋指定のロッカーを見てみたが、やはり事前に用意してあるとか周到な事は外国のホテルではまず無いです。
仕方がないので、フロントに行って問い合わせ。フロントの女の子は、一昨年板を此処に預けた事なんか知らないから、そこから説明するのだけど、まぁ言葉が充分に出来ないので、理解してもらうのに結構大変だった。結局「調べてみる」と言う事になったので、一旦部屋に帰って待機。小一時間ほどしても、何も言ってこないけど、ロッカーに行って見てみたらちゃんと板を入れてくれていた。「有ったなら連絡くれよ」と思うけど、まぁ仕方ないです。去年来なかったのだから、無くなってもそこは諦めよう、と思ってましたし。
今シーズン初めてのスキーが、海外でのこのアルプデュエズで、その初日なのでちょっと慎重に、と思いながら出かけます。まず普通にゴンドラを上がり、マルモット方面、リフトに乗りつつ、とりあえずベルジェにおりて、右のオーリスの山へリフトで向かい、シグナル・デ・オムの頂上から裏にぐるっと回るコースをとり、サレンをおりてきた人と合流して、途中のシャルベのリフトでこちらに帰ってくる。その後リフトにのりつつ左に回りシグナルへ、そこからまたレキュラに降りてシグナルに戻りそこからホテルに戻って来ました。ここ最近何時もの事ですが、昼食も無しです。上がったのは午後2時すぎ位でしょうか。
ホテルに帰ってから、まずは買い物。新しいホテルをちらと見た後、その少し下のマーケットでシャンパンとサンドイッチとポテトチップを買う。小さなマーケットでもシャンパンが有るのが、フランスの良いところ。シャンパンは、モエ=シャンドンのアンペリアル。ホテルに帰って雪でシャンパンを冷やしつつ、サンドイッチとポテトチップで音楽を聴きながら、遅い昼食。シャンパンを飲み終わったら、もう5時くらいになっていた。約束通り、夕方、スキーガイドのヴァレリーからちゃんと電話がある。明日7時に待ち合わせ。
夕食は8時位に行く。それでも殆ど1番乗り。こちらはディナーの時間が遅くて、9時を過ぎてから来る人も多い。最初の数年は普通のテーブルだったけど、前回からボックス席に案内してくれる様になった。ここに来るまでに5、6年かかった、と言う事です。料理は、1年来ない間に、ディナーの皿数が1つ減った様な気がする。でもその分、素材が良くなった気もする。あまり量を食べられない私としては、特に不満はない。山奥の田舎にしては、なかなか良い素材の料理が出るので何とかOK。(三星以下のホテルはダメです)
ワインリストは、一昨年に比べて見劣る物。ブルゴーニュもボルドーも新しい物しか無い。このホテルに来始めた頃は、結構古いワインも色々有って面白かったのに、、。このところは、ワインの在庫を持たず、仕入れた物をすぐ売る感じですね。それにしても、ルセット・ド・サヴォアとか、シュナン・ベルジュロンとかのサヴォアのワインが1本も無いとは、どういう事だろう?
結局、昨日夜のシャテルドンの残りと、赤でこれから行くボジョレのシェナのクオーツと言うワインにする。
2014年03月10日
_ [ski] アルプデュエズ2014、スキー2日目
この日は、一番左のヴォジャニーに、向かう予定。
ゴンドラで上ってヴォジャニー方面へ向かう。モントフレまで行って、一番奥の好みのリフトで数回滑るが、そのうち上の平たい何でも無い所で大破。どうも足があまり効かなくなって居る様。こりゃ駄目だと思い、そこから時間をかけて下の方にゆっくり降りて行って、一番下のゴンドラ乗り場からゴンドラで元のモントフレに。ここからリフトに乗りつつ右側に移動して、ファーレでヴォジャニー・ヴィレッジまで下ろうと思ったが、アルペットに向かうリフトの乗り場に降りてしまったので、谷が怖いそのリフトでヴォジャニーゴンドラのあるアルペットへ、その後、またモンフレ方面に向かい、途中のファーレで下まで降りる。
そこから連絡ゴンドラで、ヴォジャニー・ヴィレッジのヴォジャニーゴンドラの乗り場にゆき、そのゴンドラでアルペットまで上がる。更にゴンドラをもう一つ乗り継いで頂上のプティ・ルースまで行く。
ここは360度開けていて見晴らしも良いので、休息がてら座って携帯を見てみる。ここは標高2800m、こんな所でもしっかり携帯の電波は入っている。メールを見てみると、某ワイン屋さんからワイン出荷の案内と、ヤマト運輸から発送到着の案内のメールが来ている。確かにワインは注文したが、着日指定を、日本に帰った次の日にしてあった筈。取りあえずすぐ着いてしまわない様に、ヤマト運輸のWEBから着日を2日遅らせる。でも、来週の指定には出来ない。仕方ないので、後でワイン屋さんにmailする事にした。こんな山の頂上でこんな事が出来るなんて、不思議な気もする。そこから降りてホテルに帰のだけど、ただひたすら降りるだけなので、結構疲れた。
今日はシャンパンも無く、昨日の残りのポテトチップをつまんでから、ホテル地下の、プールとサウナに行く。スチームサウナとプールで少し泳いだ後帰ろうとしたら、マッサージは如何?と誘われた。
確かに、2日間のスキーで足がパンパンだ。ここに来る前、マッサージを頼んでみようかな、とも少し思ったが面倒なので止めていた。何年か前、やったもらった事があるけど、予約が必要とかだった記憶がある。それで、今すぐ出来る?、と訊くとOKらしい。「1時間で」と言われたが、45分にしてもらう。ここのマッサージ、結構高いのだ。
以前マッサージをしてくれた人は男だったけど、今回は女性。でも結構体格も良くて力も強くて、なかなか気持ちよかった。終わると、ほぼ6時。
ヴァレリーとの約束の時間は、7時から8時に、それから結局7時半になった。早めに降りていって、ディナーを二席用意してもらい、フロントで待っていると、さすがに7時半丁度にヴァレリーがやってきた。遅れるのが当然のフランス人の中で、ヴァレリーの律儀さは異例だ。本当にフランス人にしておくにはもったいない。
今日は友人を招いてなので、まずはシャンパン。リュイナールのブランドブランにする。200ユーロ強、フランスだからと言ってシャンパンとて安くはない。4日目水曜日の午後1時から2時間だけ、ヴァレリーと一緒に滑ることになった。
2014年03月11日
_ [ski] アルプデュエズ2014、スキー3日目
アルプデュエズのスキーエリア、一番有名なのは長距離を誇るサレンだけど、実際に所サレンは距離がえらく長いだけで、コースの面白みとしては今一つ。それよりも、黒丸上級者コースになるけれど、トンネルが一番ファンタスティック。出だしはピックブラン標高3330mと、サレンと同じ、そのすぐ下に山の手前に出てくるトンネルが掘ってあって(よくこんなトンネル作った物だ!)、それで絶壁と言える急斜面の上に出る。たいていトンネル出口の直下から、ものすごくえぐれたこぶ斜面になっていて、普通はビビる。
雪が少ないと、行こうという気にもならないが、今年は結構雪もあるので、怖い物見たさで行きたくなった。どうせなら、一番元気な最初の内に行くことにする。ゴンドラを上がって、更にピックブラン行きのゴンドラに並ぶ。結構並んでいて、30分くらいかかった。今日はいきなり頂上である。本当は、何度かここの頂上のリフトの所で滑りたい所だけど、そんなことをしていると、トンネルにゆく体力が無くなるので、いきなりトンネルの入り口まで滑る。これがまたコブ斜面でここまで来るだけで疲れてしまった。
トンネル直下はほぼ絶壁のコブ斜面で、ずっと晴れなので流石にかなりえぐれている。少しずつで時間はかかったけど、まぁ何とか降りた。いつもはここからあまり休まないですべるので、死ぬほど疲れるのだけど、すでにもう体裁は言ってられないので、コブ斜面の下で板を外して座り込んで休憩。そこで暫く、斜面を降りようとしている人を見学する。此処ばかりは、トントンと降りてくる人はさすがに居ない。日本だとたまにそんな人も居そうだけど。今日は、午後1時半くらいには上がる。
ホテルに帰って着替えて、またすぐ買い物。サンドイッチと、今日のシャンパンはローラン・ペリエにした。夕方から、プールとサウナに行こうかとも思ったが、またマッサージを勧められるのも何なので、部屋でバブルバスにする
夕食時、ワインリストで白ワインを探したけど、どう考えても、シモン・ビーズのコルトンシャルルマーニュ2007が一番面白そう。お値段も250ユーロ程で、ちょっと高いかも、と思いつつも、やっぱりこれにする。
2014年03月12日
_ [ski] アルプデュエズ2014、スキー4日目
今日は、午後1時から3時まで、ガイドのヴァレリーと滑るので、取りあえず早めの11時半に一旦上がって休息。その後、午後1時から、ヴァレリーの後を一緒に滑る。ガイドの軌跡の通り滑るので、結構疲れる。
また来年までスキー板をホテルに預かってもらうのは良いが、それでは板のチューンナップが出来ない。今年は、まだ状態が良かったから問題ないけど、そのままで来年また使うのはどうかと思ったので、ワックスやファイル、エッジシャープナーとかの整備道具を買いに行こうかとヴァレリーに相談すると、知り合いの店でチューンナップして、その後彼女がホテルに運んでおいてくれることになった。有り難い。
ホテルに帰った後、暫くしてから、板をヴァレリーの知り合いのショップに持ってゆく。昔は、飛行機の荷物でスキーの板も往復運んでいたし、空港でもスキーの板をよく見かけた。でも一時、飛行機荷物の重さ制限がきつくなってからは、飛行機にスキー板を持って乗る人は殆ど居なくなった。ホテルで預かってもらえるのは、結構有り難い。板の整備代は20ユーロ、チューンナップ代、日本はなんだかやたら高いけど、こちらはそれほどでもない。
夜、まずは昨晩の残りのシモン・ビーズのコルトン・シャルルマーニュ。今日は肉を頼んだので、赤のハーフを探したけど、ボルドーのしかないのでこちらにする。ハーフというよりは500mボトル。最近の私などは、一人で1本は結構つらいので、常々500mぐらいがちょうど良いと思っていたけど、ボルドーでこの大きさがあるとは知らなかった。後で加藤さんに聞いたら、最近では結構あるとのこと。
2014年03月13日
_ [wine] ボジョレ&マコン、葡萄畑とワイン生産者訪問(1)
スキーの日程を短くしての、フランスのワイン畑巡り、今年はボジョレ地方にしました。年齢のせいか、いや以前からその傾向は有りましたが、最近では特にあまり重いワインはダメで、軽くてエレガントな方を求めています。そこでボジョレです。ホント言って、少し前は全く見向きもしなかったワインなんです。2004から数年は、ヌーボーでさえ買いませんでした。それが7、8年セラーで保管したヌーボーが凄く美味しいのに感激して以来、変に深くなくて良いから、軽くて素直に美味しいワインと言う事で、ボジョレに大注目なのです。ここ2、3年はヌーボーも結構買っています。ただし最低数年置いてから飲むつもりなので、まだ開けていませんが。
今年もワイン畑巡りのガイドを、ボルドー在住の加藤さんにお願いしました。加藤さんはまだ結構若いのですが、フランスのACは全て実際行って見てきて、そして精通しているという、驚異の人です。フランス各地方のワインとワイン畑についての知識は、本当に素晴らしい物です。現在ボルドーでウノコムと言うワインの会社をされているプロのではあるのですが、各地のワイン産地の状況をここまで知っている人は、日本人では居ないんじゃないかと思っています。
朝9時半にアルプデュエズのホテルに迎えに来てもらい、早速ボジョレの訪問に向かいます。高速をグルノーブルを通ってリヨン方面へ、リヨン市街には入らず外周の高速を北に向かいます。ボジョレってリヨンから意外と近くて、アルプデュエズから3時間弱、ほとんどリヨンの空港に行くのと大して違わない時間でボジョレ地区の北で高速をおりました。私は、割と早かったので、ここから北がボジョレかと思ったけど、実はここが一番北だったのはちょっと驚き。
すぐクリュ・ボジョレ地区に向かい、まず一番北のサンタムールに入ります。そこからジュリエナの方へ畑を少し見たところの、とても小さな町(と言うか集落)でレストランを発見。丁度午後1時を少し回った位だったので、ここで昼食することにしました。
入り口のさりげなさとは違って、中は意外に広くて結構人が入って居ました。この近所では、ここしかレストランが無い感じですし。訊いたところ、今日のプラ・デ・ジュールは売り切れで無いとと言われましたが、出来る物で良いと言うと、代わりにチキンを出してくれました。ちょっとびっくりした事は、最初にテーブルにカラフの水と赤ワインを並べて出してくれた事。水は当然無料なんだろうけど、この赤ワインも無料なんだそうです。加藤さんの話だと、こういう所昔は良く見たけど、最近ではずいぶん珍しいらしいです。普通外国のレストランでは、頼まないと水は出ないと昔から言われて居た事だけど、ここは何も言わなくてもカラフの水とそれと赤ワインまで出てくるのです。当然私は初めての経験です。料理も素朴だけどとても美味しかったし、この赤ワイン(当然ボジョレだよね)、軽くて良かったなぁ!。
食後いよいよ本格的にクリュ・ボジョレの畑を、北から南に順に見てゆきます。当初、ボジョレって割とフラットな地勢なのかなぁ、と思っていたのですが全然違ってて、基本的には西側が山で、クリュ・ボジョレ地区はそれに続いていて割と起伏のある地域です。さすがに、ここだけ村名を名乗ることが許されているだけの事はあります。
ジュリエナを超えてシェナ、ムーラン・ナ・ヴァン、フルーリーと畑を見てゆきます。その次がシルーブルで、この町が一番標高が高い気がします。更に南の方へ次第に村を下ってゆきモルゴンに入り、ここで最初の作り手の訪問です。
ボジョレ最初の作り手訪問は、Domaine Louis Claude Desvignes です。評判の良い作り手の様で、試飲させてもらいながらの話も、とても意欲的でした。黒い羊のラベルの特別なワインも作っていて、一般的なボジョレの早飲みのイメージを変えたいみたいです。
モルゴンには中心にMont du Pyと言う山があって、その周りがCote de Pyと呼ばれていて、ボジョレの中でも特に優れたワインが出来るエリアの様です。加藤さんの話では、土壌も特別らしいです。この後も、Cote de Pyと書かれたモルゴンを何度か見ました。
その後、南の前方にブルイイの山、コート・ド・ブルイイを見ながらブルイイに向かいます。途中、東側がレニエの筈です。やはりレニエは街道からは少し外れた感じですね。ブルイイ地区はコート・ド・ブルイイの山ががその中心となっていて、その周りがブルイイになっています。加藤さんの運転で、車で山に登ってみます。周りは全て葡萄畑になっていますが、この山は結構高くて上部は林になっています。頂上に教会があって、そこで暫し観光。天気も良く暖かくて気持ちが良いのですが、フランスはなにやらこの数日は空気が淀んでいるらしく、普段は非常に見晴らしが良いらしいのですが、遠くが霞んでよく見えないのがちょっと残念です。
この日の宿は、モルゴンのシャトーホテル、Chateau de Pizayです。周りが自社の葡萄畑で、恐らくChateau de Pizayとして歴史有るワインの作り手だったのでしょう。そこをホテル&レストランにした様です。ワインの醸造所も有り、かなりな量のワインも作っている模様です。
少し早めにホテルに入って、夕食までには幾らか時間が有ったので、周りを散策してみました。右の空撮の写真の様に、シャトーの正面から見て左右に、広く葡萄畑が広がっています。また廷内も広く、お庭も良く整備されていてキレイです。この辺りはフラットな地勢ながら、周りはとても静かで、その中での鳥のさえずりがとても素敵です。シャトー後方は森林になっていて、歩いて通れる道跡もあったので、ずっと入ってみました。暫く行くと林を抜けてまた葡萄畑になっていました。この1時間程の葡萄畑と林の中の散策は、とても楽しくありました。
夕食もこのシャトーです。早速ワインリストで珍しそうなボジョレを探しましたが、どうもお目当ての物は無かったので、BIOのマークがついた作り手のモルゴン Cote de Pyにしてみましたが、あまりビオっぽくない普通の良質なボジョレって所でした。白のボジョレも飲みたかったのですが、訊いた所、このシャトー(Chateau de Pizay)の物しかないと言われ、仕方ないのでそのハーフにしました。
2014年03月14日
_ [wine] ボジョレ&マコン、葡萄畑とワイン生産者訪問(2)
本日のハイライトでもあるシャトー・デ・ジャック訪問のアポイントが11時なので、それまでマコンの畑を見に行く事にしました。午後は加藤さんの知り合いの、シルーブルのドメーヌに訪問予定。それとその間に、ヴァレリーが、スキーガイドの友達がボジョレでワインを作っているという事で紹介してくれたので、そのフルーリーの作り手にも寄る予定。
ボジョレに行くと決めて、まずは行ってみたかったのがシャトー・デ・ジャックでした。以前1959年のシャトー・デ・ジャックを飲んだことが有り、その時は、59のボジョレなんてもう駄目やろ、と思っていたのですが全然違い、最初こそ危うい感じだったのですが時間をおくと内から力が出るようなワインで、とても驚いた記憶があります。そういう意味では、古いワインを色々飲んでいた我々には、ボジョレの中でもここだけは昔からとても有名だったのです。でも最近はあまり見かけない気がしますね、私も長いこと飲んでません。事前に私から加藤さんに、訪問先のリクエストを数件連絡しましが、ここ以外はダメでした。あとは連絡がつかないか、いても断られたらしいです。
ホテルから北に向い、ボジョレを過ぎてマコネに向かいます。当初マコネまで足を伸ばせるかどうか分からなかったので、作り手の訪問などは予約していなかったのだけど、畑は是非見たかったので、比較的近いと言うことが分かって畑を見に行けるのはとても嬉しい。
ボジョレと同じように起伏の有るマコンの畑を見つけると、すぐ有名なプイイ=フィッセへ入ります。「プイイ=フィッセ」って、プイイ村とフィッセ村、それとあと3つの村を併せて、合計5つの村の集合だと初めて知りました。
プイイ=フィッセと言えば、最近ではヴェルジェなどが有名ですが、昔からワインを飲んでいる人には、何と言ってもシャトー・ド・フィッセですね。加藤さんにシャトー・ド・フィッセに案内してもらい、その前でしばし見学。それからシャトーの裏に回って山を登って、葡萄畑を見てみました。やっぱり、このシャトー・ド・フィッセの裏側の畑が一番良さそうな感じです。最近はあまり飲んでいないけど、やはりここが昔から一番なのが良くわかる感じ。
その後、少し北に向かい、ソルトレの岩山の所まで向かいました。このすぐ下もワイン畑です。この岩山がある村、ソルトレ・プイイ村もプイイ=フィッセです。ここは景勝地でもあるらしく、本日は天気も良く暖かいので、観光や散歩に来ている人が幾らか居ました。
マコネはここから北にまだずっと広いのですが、時間もないのでプイイ=フィッセを離れ、シャトー・デ・ジャックがあるロマネシュ=トランへ向かい、アポイントの時間ちょうどに訪問。さすがに、昔からこの地区では一番有名な歴史有るドメーヌだけあって、敷地がとても広い。受付の女性に案内されて、事務所で支配人のギョーム・ド・カステルノーさんにお会いました。挨拶後すぐ裏の応接間に案内され、ソファに座って、そこでワイン造りのフィロソフィーを色々話してくれました。音楽へのたとえなど、ワイン造りに没頭している、ある意味非常にフランス人っぽい、って感じです。30分ほど話をしてくれた後、醸造所へ案内して戴きました。
ボジョレでは、醸造は普通房のままで行い除梗しないのだけれど、ここシャトー・デ・ジャックでは除梗するらしいです。理由を聞くと、ここでは普通のボジョレとは作りが違って、醸造期間が長いので、除梗しないとタンニンが出過ぎてしまうのだそうです。私がマロ・ラクティック発酵の時期も訊いてみたのですが、それも、醸造槽の中だったり樽の中だったりでまちまち、要は自然に任せ、、らしいです。
その後、カーヴに降りて試飲です。シャトー・デ・ジャックは1996年よりルイ・ジャドの所有で、だからこそ経営的に安定していて貴重なシャトーが保存されている、と言えるかも知れません。それで、ワインもジャドー風のラベルデザインで売られていますが、ここは、やっぱし完全オリジナルなラベルにしてもらいたい気持ちです。ただ、試飲に出てきたボトルは、すべてラベルが手書きでした。
ボジョレー各地にかなり多くの畑を持っているようで、銘柄も多い様です。白ワインも2種試飲させてくれましたが、なかなか美味しかったです。赤で試飲で出してもらったワインらの中では、ムーラン・ナ・ヴァンとモルゴンの対比が興味深かったです。中でも一番力強いのがモルゴンの Cote de Pyですが、ムーラン・ナ・ヴァンの繊細さもまた良かったです。でもこれらのワイン、やはり一般的なチャーミングなボジョレの範疇からは外れますね。
話が乗ってきて、カステルノーさん、奥の棚から古いワインを持ってきて開けて試飲させてくれました。かなり繊細でデリケートになったワインで、とても素敵。2000年のワインだそうです。(銘柄は記録しなかった)その後、地下セラーの一番奥で、樽からマールも飲ませてくれました。これはかなり素晴らしい物でした。
試飲が一通り終わって、ワインを買って外に出ると、もう午後1時半ほど、2時間半もお邪魔してしまいました。
その後、ヴァレリーが紹介してくれたフルーリーの作り手へ。教えてもらった住所を頼りに訪問するとご主人が在宅で、中でワインを試飲させてくれました。名前が併記されているので、夫と言うよりパートナーですね。で話を聞いてみると、このドメーヌで実際にインを作っているのは、ヴァレリーの友人で奥さんの方らしい。彼女は普段はワイン作りをしながら、冬期だけアルプデュエズに行ってスキーガイドもしているとの事。フランスの女性はたくましいなぁ。
このドメーヌの裏はもう山からの起伏が結構ある斜面になっていて、とても感じの良い葡萄畑が一面に広がっています。起伏の少し行った丘の上に小さな教会が建っていて、その教会の周りの斜面の畑が中でも一番良さそう。このドメーヌはそのあたりにも、何とかという名前の畑を持っているらしいです。ブルゴーニュと違って普通は表に出る事はないけど、ここらでも全部畑名が有るんですね。ワインは2種類有って、樽を使うものと使わないもの。樽を使わないワインも、クリーンで優しくて良いワインです。加藤さんによると、ボルドーとブルゴーニュでも樽の大きさが違うし、ボジョレでも本来は何処ともちょっと違うらしいのですが、ここではブルゴーニュの中古樽を使用しているらしいです。
特段驚くようなワインでは無いけど、樽を使った方でも、いかにも女性が醸造した様な、繊細で優しくきれいなワインで、なかなか良いと思いました。私がボジョレに求めているのは、ガイド本で評判が良い様なドメーヌでは無く、このような飾らない優しいワインなのかも知れません。ここに訪問できて良かったです、ヴァレリーには感謝。
次のシルーブルのドメーヌのアポイントが午後3時だったので、あまり長居をせず割とすぐ出たのでけど、相手をしてくれたご主人も本当に人の良さそうな人で、またボジョレが好きになりました。その後、最後の訪問、シルーブルのドメーヌ・シェイソン(Domaine Cheysson)に向かいます。
ワインの作り手を訪問し見学と試飲させてもらう事は、観光と言うより、とても神経を使い緊張します。また試飲では集中力を使います。シャトー・デ・ジャックで長かった事もあり、3件目ともなると、そろそろ緊張感が切れてきまして、ドメーヌ・シェイソンでは、6、7本は試飲で開けてくれた筈ですが、そのテイストも良く覚えていません。写真さえ撮っていなし、今考えるととても勿体なかった気がします。
翌日出発なので、ホテルは郊外のリヨン空港近くのホテルにしました。夕食は加藤さんが、リヨン旧市街の星付きレストラン Christian TETEDOIEを予約してくれました。行ってみると、旧市街の丘の中腹にある、見晴らしがとても良く結構広い見事なグランメゾンでした。当然サービスも万全、ワインリストも厚い。これだけ有ると見るのも大変です。魅力的なのもあるけど、「あ、それ家にあります」とかで、白は結局私がポール・ピヨ(Domaine Paul Pillot)をまだ飲んだことが無いということで、シャサーニュのラ・ロマネ2010(170ユーロ)にしたのだけど、高い割には普通の白ワインで、この値段だったらほかのにするべきだったかも。
赤は、ルーミエのシャンポール・ミュジニ09を95ユーロで発見。これは安いです。最近ユーロは高くなりましたが、それでも日本での売値より安いくらいなので、これにしました。久々のピノは、やはり美味しいです。
料理も非常に洗練された、美味しいフレンチ。とても良かったけど、お皿だけ見てると、東京の高級グランメゾンで食べるのとほとんど変わらないなぁ、そういう意味では、ボジョレの田舎町のレストランで食べたチキンと、テーブルワインの方が遙かに印象的でした。
