2014年02月07日
_ [wine] Vosne Romanee Les Suchots 1959 (Lupe-Cholet & Co)
本日59のブルゴーニュ開栓、以下、ほぼライブでの感想記録です。
開けて最初の一口を飲んだとたん、「え、何これ!」と言ってしまいました。痛んだ感じでも変な味でも無いのです、でも普通予想していたブルゴーニュの味とは、かなり違った物だったからです。
なんだか甘くて、その上にそれが少し焦げた様なテイスト、古くて軽いポート?、いやこれは古くて色が褐色になった位のソーテルヌ、と言うより、酸もありますし、古くてやはり褐色になったくらいのドイツのリースリング、カビネットですよ。改めて飲んでみても、うん、全くそんな感じ、色は、この位熟成したブルゴーニュらしいレンガ色の入った赤だけど、目をつぶって飲めば、古い熟成したリースリングです。
それから暫く時間をおいてみると、温度も上がった事もあってか(最初は多分14度くらいだった)、テイストと香りに幅が出て、もうリースリングとは言えなくなってきました。で、「このワイン、何かに似てるなぁ」と思った暫く後、このワインって、今まで飲んだバロレコレクションのワインにとてもよく似ているって事を思い出しました。この普通ではない果実の凝縮度などは、まさしくバロレコレクションの特徴と言えるものです。
最初は、開栓直後で、それも温度が低かったので、甘み部分とそれから離れた酸味しか感じられず、その凝縮した果実味が古くなり熟成した所から、古く熟成したカビネットみたいだと思えたのですね。しかし、59は生まれ年のワインなので、今までブルゴーニュも結構な本数を飲んでいますが、実際にバロレと見まごうばかりのワインというのは、そう無かったと思います。
開栓後1時間と少し、ワインも殆ど飲んでしまいました。この位になると、ずいぶん優しい、それこそ素敵なブルゴーニュの感じがしてきます。それはボトルの底の方のテイストかも、澱がすこし混ざったテイストなのかも、知れません。しっかし、古いワイン、って真に「アドヴェンチャー」です!。
2014年02月10日
_ [wine] Montrachet 1996 (Drouhin, Marquis de Laguiche)
先月末より、白ワインを飲む機会が随分多いです。それも結構良いのを飲んでします。ドーヴネのフォラティエール位から始まって、トロ=ボーのコルトン、シレックス、ラモネ、書いていませんがコシュ=デュリも飲んでいます。この流れなんで、今日はラギッシュのモンラッシェを開けてみました。
ラギッシュは好きなので、無理して結構買っていますが、何しろ「モンラッシェ」なので、何時もどこかに持って行って、誰かと飲んでいます。こうやって家で一人で飲んだ事がまだ無い事に気がついて、本日開けてみました。
色はかなり濃くなっています。この所何度か話題にしているプレモックスっぽいですが、それほど酸化テイストは有りません。この数年のうちに開けたこのワインは、どれもこんな感じで色が結構濃くて、プレモックスとまではいかなくても、ちょっと早いかなとも思います。
少し時間をおいたテイストからは、やはりモンラッシェの格がバリバリです。たとえば最近の人気の作り手の白ワインとか、ルロアの村名の白とか、それはとても美味しいのですが、ここらあたりのワインを飲んでみると「生まれの違い」を感じざるをえません。私はテロワール至上主義では無いのですが、、。
_ [music] 新垣隆:交響曲第一番 現代典礼
まぁ、今年になって一番驚いた事って言ったら「佐村河内守」の暴露事件でしょう。「発表した楽曲、実は自分で書いていませんでした」なんてのは、とにかく売れれば良いっていう商業化の激しい、ポピュラー音楽の世界では普通に有りそうな話ではあるけれど、自己表現(=自己主張)が中心の現代クラッシック音楽界ではあまり無い話です。逆に言うと、この「佐村河内守」のマスコミを含めた周りの売り方が、殆ど露出的商業化されたポピュラー音楽に近い物だったのでしょう。
以前から、芥川賞に応募の「交響曲第一番」、とても良い作品だとは聞いていました。CDもかなり売れているらしいので、興味もあり買おうとは思ったのですが(大友さんの指揮でもあるし)、今まで買わないで居ました。これだけ有名になれば何時でも聴ける、とも思って居たのですが、そればかりでなく、何か周りの取り上げ方が気持ち悪かったんですね。私、あまのじゃくですから。でも、彼の(でっちあげの)経歴や作曲エピソードは、「凄いなぁ」と思いながら、素直に信じていましたが。
それで、この事実です。作曲は新垣隆さん(新垣さんの1時間程の会見、全部見ました)。何はともあれ、まず思ったのは、これでやっとこの楽曲を聴く気になったと言う事。出荷停止らしいので、急いでアマゾンで注文しました。(現在、アマゾンには商品のページ自体が無い)それで、本日届きまして、早速今晩聴いてみました。
いやぁ、この曲、本当に名作ですね。予想していたより、ずっと素晴らしい名曲です!。色んな人がこの曲について評論していますが、確かに少々長くて、全体的に見てパッチワーク的な気もする。ちょっとゲーム音楽っぽい所があったり、2楽章や3楽章の最後の方は、確かにマーラー風だったりする(素人の私でも、そう思えてしまう)。でも、良いじゃないですか、マーラーの曲のコピーでないし、立派で見事な創作です。そういう方多かったと聞きますが、最後なんて本当に涙が出てきました。表題もウソ、作曲のエピソードもウソ、そうだと知っていても、曲自体はウソはつきません、多少「狙った感」は有りますが良くできた本物の名曲だと思います。(しかしまぁ、よく「HIROSHIMA」なんて副題をつけた物です。あまりにピッタリなのに更に驚きます。)
確かに、優れた現代作曲家の新垣さんからすると、本当に作りたかった作品では無かったでしょう。才能があり作曲技術にも精通した現代作曲家の人達にとって、「感動的に盛り上げて、お涙頂戴にする曲」にする方策というのは使い古された手法として有って、そういう焼き直しみたいなのは、どうやら恥ずかしくて書けない様です。
高機能な頭で「評論」する事しか能のない音楽評論家とか、何か新しい事を提示しなければ存在意義を問われる様な強迫観念に苛まれている当代専門家達とは違い、あまり何も知らない私の様な音楽愛好者には、やはり素晴らしい曲に思えます。行き過ぎた現代曲は、その人達には面白いのかも知れませんが、はっきり言ってついて行けません。音程だって、限りなく微分音にしない限り有限です、リズムの種類も有限と言って良いでしょう、ハーモニーもまぁ有限個しか無いでしょうね。その中で、長年多くの人が「今まで誰も作った事の無い様な音楽」を目指すと、だんだんよく分からない曲ばかりできあがるのは自然に思えますが、、
マスコミやネットの記事でも、スキャンダルを追うばかりで、今まで佐村河内名義で新垣隆さんが作った楽曲の行方を、誰も心配していないのはどうしてでしょう?。
今すぐは無理でしょうが、著作権も放棄するらしいですし、「新垣隆、調性音楽作品集」と言う録音を企画してもらいたいです。多分思うのですが、本人は凄く嫌かも知れませんが、この「交響曲第一番 現代典礼(旧HIROSHIMA)」が新垣さんの代表作と言われる様になる気がします。シェーンベルグだって、多分一番聴かれている曲は、浄夜だったりグレの歌だったりしますからね。
2014年02月14日
_ [computer] Windows 8
XPのサポート切れが、いよいよ迫ってきました。メーカー各社は特需も有るみたいですし、安くあげるにはWin7が入った中古パソコンを購入するのが一番良いみたいですので、中古パソコンも売れているようです。
割と最近までサポートがとっくに切れたWin2Kを使っていた私ですが、WinXPはインターネットから独立した箇所で使用しているパソコンを除き、Win8に更新するつもりです。Win2Kではあまり対策をしなかったのにWinXPではすぐにするのは、悪い事を考えている人にとって、未だユーザーの多いXPは効率の良い標的だと思われるからです。一般にこの手の様な物は、振込詐欺もそうですが、ひっかっかるのはごく一部です。でも分母が大きいと、釣り上げる事ができる魚も多くなるわけです。私が悪いことを考えるなら、ターゲットOSはWinXPにしますね。
昔から言われていたことですが、セキュリティをあげる簡単な方法は、マイナーなOS(とマイナーなソフト)を使うことです。MacOSもLinuxも、すでに結構メジャーなので、Plan9とかのもっと珍しいOSが良いかもです。でも「日本語さえ使えない」、って事になりますが。それか、NetBSDあたりで、これまた非常にマイナーなハードにするって手もあります。こちらですと、処理速度に難がありそうですが。
そういうわけで、先日、ちょっと古いマシンにWin8を入れました。MSはWinXPの比率を下げようとしきりですが、今Win8.1やWin7って1万円少々しています、ちょっと高いですよね。サポート終了それ自体、単にMSの販促とも思えてしまいます。以前、Win8へのアップグレードパッケージが3千円少しで売っていた頃、余分に買っておいて正解でした。
このWindows8アップグレード、以前のOSが入っていないとインストールできない仕様ですが、インストールする時、前のプロダクトナンバーを確認する様子もないので、もしかしたらどんなのでもOKじゃないかという気になっていました。今回のパソコンは、既にXPの上に試しのWin8.1をクリーンインストールしてあったのですが、またXPから入れ直すのが面倒なので、そのままWin8のアップグレードをクリーンインストールしてみましたら、何も問題なくインストール出来てしまいました。これじゃぁ、殆どDSP版と変わらないですね。安く売っていた時期にもう少し買っておくべきでしたでしょうか?。
ヴァージョンも既に8.1となり、来月ぐらいにはちょっと大きな更新がある様ですが(Win8.11?、Win8.2?)、私の所のWin8はどれも8.1に更新していません。SkyDriveは今のところ使わないし、新しいUIこそ全く不要なので、8.1にする意味があまりないのです。それに、紐をつけられるのが何だか気持ち悪いので、MSアカウントも登録していませんし、UACも切っているので、更新自体出来ません。
_ [wine] Ch. Talbot 1959
本当は、オーブリオン70を取りに行ったのです。セラーで探している内に、このワインを手にしました。何かちょっと漏れている、と思ってボトルを見ると、ワインはもう半分位しか無くて、よく見ると、その液面にコルクが浮いて居るではありませんか!。
もう何度も有りましたが、古くて状態にトラブルが有るワインです。正直、誕生日とか以外こんな事でもない限り、59のワインなんて開けません。で、そんな事を考えると、何か状態が悪くなったワインしか飲まない、なんて事になってしまいますから、それも考え物です。私ももう55歳なので、手持ちの古いワインは早めに開ける様にした方が良いですね。
改めてこのタルボ59、ワインはすでに6割くらいしか有りません。それでも横に寝てたので、コルクが吸い込まれてしまった後は、キャップシールだけで何とか持ちこたえていたんですね。以前にも、2本ほど(ブルゴーニュとドイツワイン)、コルクが吸い込まれてしまっていて、キャップシールだけってワイン有りました。こう考えるとキャップシールも結構大切ですね。それで、その過去の2本ですが、それが結構美味しく飲めた記憶があります。
開栓、いやキャップシールを外して、デカンタを考えます。最近、こういう液面に浮いているものを避ける場合は、ボトルを傾けずに細い管を使ったサイホンでのデカンタをしています。澱は多少はいりますが、ショックが少なく空気に触れる度合いも少ないと思いますので、良い方法だと思っています。
デカンタ後の最初の香りとテイストは、ちょっと紹興酒っぽい感じでした。その他の味わいも香りもやや貧相なもので、「私なら飲める」と思いつつ飲んでいましたが、暫くして、時間がたち温度も少し上がると、テイストに甘みと幅が出てきて、とても楽しめるワインになりました。最初感じた紹興酒っぽい所も無くなり、さすがに偉大なワインって訳にはゆきませんが、なかなか良かったです。
古いワインって不思議で、状態がとても悪そうでも、すごく美味しい時があるし、見るからに状態が良さそうでも、飲んでみても「何だか良くわからない」って印象しか残らないワインもあります。
2014年02月26日
_ [wine] Chambolle Musigny 1er Cru 2002 (Comte George de Vogue)
ヴォギュエのシャンボール・ミュジニ・プルミエクリュです。良く、ミュジニーの若木からのワインとか言われていますが、よく考えればボンヌマールでもレザムースでも良いわけで、あまりそのまま信じない方が良いかとも思います。
今年の正月に、セラー2の掃除のために中のワインを出し入れした際に、割ってしまった3本のうち、2本がこのワインでした(まだ1本も飲んでなかったのに、、)。飲むのを楽しみにしていたので、結構ショックでしたが、まだ残りのが有りますので開けてみました。ラベルに赤いシミがあるのは、、その割れたボトルのワインのもの。ワインは1本1本、エアーパッキンの袋に入れてあったのですが、このボトルも、それでもキャップシールの所に2、3ヶ所、衝撃による剥がれがありまして、結構な衝撃を受けた事が解ります。あれだけ派手に倒してしまって、3本で済んだのは、エアーパッキンのおかげも有りますが、運も良かったのかもしれません。(それとまぁ、ミュジニーでなくて良かったぁ)
もう12年経っている事もあってか、難しいところもなく、ワインはとても素直な感じで美味しい。美しく綺麗で、そして素直に美味しい、ブルゴーニュの美点そのままの様なワインです。「若木から」と言うのは本当みたいですね。凝縮感とか、広がりとかはさすがに無いです。ヴォギュエのグランクリュクラスは、ヴィンテージによっては小難しく感じる事もありますが、さすがにプルミエクリュはそんなことは有りません。何時もながら、とても美味しいです。ただ値が高騰してしまっているのだけが悩みです。
追記(4/6): 先頃、このヴォギュエのプルミエクリュ2002のオファーを見かけました。何と、5万円!です。このワインを2本割ってしまった私は、10万円の損失であります、、ホントにもう嘘みたいです。