2010年08月04日
_ [computer] 「ef - a fairy tale of the two」
暫く前に、レンタルビデオ屋さんで、新海誠さんの映画「秒速5センチメートル」を見つけたのが、そもそもの発端です。
その前の作品、「ほしのこえ」や「雲のむこう、約束の場所」は、既に見ていましたので、「知らないうちに、こんなの出ていたんだぁ、」と早速借りて見てみました。この作品も流石に素晴らしいですね、何よりとても綺麗です。映像の美しさに、更に磨きがかかった感じ、、。
「やっぱし凄いねぇこの人、、」と思いつつ、他に何か作っていないのかと、Wikiで見てみた所、何と、18禁PCゲームのオープニングムービーを沢山作っている由。「なんで、ギャルゲーのムービーなんか、」、と思いつつも、「当然プロモとして公開しているよね、」と思い、件のPCゲームブランドminoriのサイトを見ても公開していない。じゃ動画サイトで、と思ったけど、これも見つからない。そうして探している内に、そのminoriの最新作「ef - a fairy tale of the two」にTVアニメが有るらしい。
新海さんがゲーム版のムービー担当するくらいだから、良い作品だろうと、まずアニメの方を見てみました。実際見てみると、予想通りと言うかそれ以上のなかなか素晴らしい出来で、結構一気に見てしまいました。放送時には、どうも配信局が少なくて、見られなかった人も多いらしいですが(当然私なんかも放送は見られない)、とても勿体ない事ですね。オープニングやエンディングも回によって変えたり、演出も色々工夫があったりと、かなり凝った力作です。
で、TVアニメの方を見て、かなり感心したのですが、それでもゲームの方の新海さんのムービーが気になります。それからちょっと間があったのですが、暫く前からこのPCゲーム版の方もやってみました。この間、ツヴァイウォルターと言うギャルゲーをやったばかりなのに、またPCゲームを始めてしまった訳です(それも共に18禁物)。ただしゲーム書いたものの、「ef - a fairy tale of the two」は選択肢があまり無く、事実上デジタル・ノベルです(「インタラクティブ・ノベル」と言うらしい)。
そのインタラクティブ・ノベルを見終わって、TVアニメ版以上の、なかなか素晴らしいな出来なので、感心してしまいました。TVアニメ版とほぼ同じ筋かと思ったすが、違う所がとても多いですね。正直言って、TVでは、「これ、ちょっとおかしいじゃぁ?」とか「これ、ちょっと強引では?」とか「ええぇ、それは良くないのでは?」とか、とか、思った点がかなり沢山あったのですが(アニメの常なので、有る程度気にしない様にしますが)、ゲーム版のストーリーでは、その点、(全部ではないですが)かなり納得出来る筋立てになっています。
TVアニメ版をみて、とても良い作品だと思ったけど、後から考えると、エキセントリックな演出に走りすぎたせいか、ストーリー的に見れば、PCソフト版の精緻な組み上げから比べると、どうも話が強引だったり、人物像の描き方が少し中途半端だったり、色々気になります。前編後編、合わせて24話に納めなければいけない制約があるので、致し方ないかも知れませんが、TVアニメ版は、表面上極めて魅力的に出来ているので、お話の方も(それなりに何とかまとめようとしているみたいなんですが、)もう少しどうにかして欲しかったなぁ、と、PCゲーム版をやってみて改めて思います。まぁ、それだけ、本元の「ef - a fairy tale of the two」が、とても良く練り上げられているとも言えますが。
ちなみにこちらの18禁部分は、殆ど余計です。全体のバランス上、無い方が良いでしょう。そんな事は制作者も重々判っている事でしょうが、、。私は良く判らないのですが、アダルト物に仕上げないと、売れる見込みが立たないのでしょうか?。「KITE」だって、18禁部分はどう考えても不要ですよね。
とにかくこの作品、シナリオ、映像、音楽、全てにおいて非常にハイレベルで完成度の高い作品に仕上がっています。アニメの方も魅力的でしたが、それよりも何倍も良く出来ていると思います。非常に手間と時間の掛かっている事は歴然、定価で買っても後悔する事は無いでしょう。こういうのって、大体何本位売れるか想像もつきませんが、このPCソフトだけでは元取れないんじゃないでしょうか?。まぁTVアニメをはじめ、コミックとか色々関連製品もあるので大丈夫なんでしょう。アニメを見て気にいった18才以上の人は、DVDボックス買うよりも、是非このPCソフト版もやってみてもらいたいと思います。
そうそう、新海さんのムービーもやっと見られました。確か「オープニングムービー」って書いてありましたが、前半の"the first tale"の方では、殆ど「エンディングムービー」です。当初、何処まで進めても、いつまでたっても出てこないので心配しました。後半の"the latter tale"でも、出てくるまでには暫くかかります。共に短いですけど、さすがに見事な出来映えです。最初、何で、アダルトPCゲームのムービーなんかに、と思ったものですが、納得です。
2010年08月05日
_ [wine] Burunello di Montalcino "La Casa" 1990 (Caparzo)
頂き物の美味しいオリーブオイルがもう少なくなったので、何処かで買わなければ、と思っていました。でも、こういうのは、田舎は駄目ですね。大きめのスーパーや食材店には何種類か有りますが、どれも美味しそうに見えない、、
とりわけ私は、オリーブオイルでも、トスカナ地方の、スパイシーなピリッとした辛さと苦みの有るものを好みとしていますので、そういうのを探すとなれば、ほぼ絶望的です。
本当は、東京に出た時に何処か専門店を探して、そこで試飲してから買えば良かったのですが、もうその予定も有りません。仕方がないので、インターネットでショップを探して、トスカナ地方の良さそうなオリーブオイルを2本通販で買ってみました。オリーブオイルとは言え、この盛夏、暑いさなかに送ってもらうのはさすがにどうかと思いましたので、クール便にしてもらいまして、本日届きました。
まずは1本目を開けまして、試飲をかねて、ワインも開けることにしました。当然イタリアのトスカナのワイン。ずいぶん昔に買った、カパルツォのラ・カーサ90を開けてみました。最近はあまり見かけない様な気がしますが、ラ・カーサはブルネロの中でも、とりわけ有名なワインです。おまけに90は当たり年です。
1996年に東京大丸のワインフェアで買いました。この時の事は良く覚えていまして、何も買うまいと思って行ったのですが、結局イタリアとカリフォルニアを中心に、2ケースばかり買ってしまい送った気がします。神戸大丸のワイン売り場の子が居まして、訊いたところお手伝いで来てる由、お話をしたのを思えています。この時はヒルサイドセレクトも買ったはずですが、これもまだ飲んでいませんね、そろそろ飲まなければ、、
ラ・カーサは85も何度か飲んだことが有りますが、思うのは、長期熟成型。この90は、ほぼその5年若い感じです。色はまだ結構濃いです。果実味は目立ちませんが、テイストに充実感があり、それが開栓後かなりして開いてくる感じ。派手さはないですが、クラシックな良いワインです。
以前、ビオンディ・サンティでのブルネロの試飲会で、当主はワインを前日夜に開栓、とか聞いたことがありました。ポルトじゃないんだからいくら何でもやり過ぎでは、と思いましたが、それがわからないではない感じのワインです。そういう訳で、1/4程残ったワインを捨てずに、空気を抜いておきました。翌日にでも飲んでみましょう。
所で、買ったオーリーブオイルですが、味わいの特徴は、ほぼ予想したとおりでした。いつもの通り、小さなカップに入れ、ワインを飲みながらパンにたっぷり浸けて食していましたが、どうもあまりすすみません。珍しく結構残してしまいました。悪いオイルではないと思うけど、まぁ、こんな物かな、と言うところ。
2010年08月21日
_ [wine] Vosne Romanee 1er cru "Clos des Reas" 1996 (Dom. Michel Gros)
「クロ・ド・レア、とても好きです。」と何度も言ったことがあります。確かに、わたし、実にその通りの印象なんですが、そのいずれも、飲ませてもらったり、またレストランで何人かで飲んだ印象であることに少々、不安定さも感じていました。つまり、自分で買って保管したワインでもないし、また一人で1本飲んだ事もないのですね。従ってそのワインの奥底を充分サーヴェイしていない、っていう気分が幾らかありました。
それで本日、やっと、自宅でクロ・ド・レア96です。1999年11月に東急本店で買っています。当方のセラーで10年ちょいですか、
お父さんで伝説的なワインの作り手のジャン・グロが亡くなっての畑の遺産相続、「リッシュブールが欲しいわ」と言うドメーヌ・パランに嫁いだ妹(姉だっけかな?)のアンヌ・フランソワに、いいよ、って事で、旗艦リッシュブールを渡し、モノポールだけど1級のクロ・ド・レアを継いだ長男ミシェル。どのくらいが本当の事なのだかわかりませんが、お話としてご存じの方、多いと思います。
で、実際ブルゴーニュに行きまして、畑を見てみますと、ミシェル・グロさん家の前は、道を挟んできれいで見事な斜面の葡萄畑になっていまして、これがクロ・ド・レアとの事。自分の家の目の前だもの、これはしょうがない、人に渡すわけにはいけないですよね。ちなみにラフォンの有名なクロ・ド・ラバールは、自宅に接するすぐ隣の畑です。ここは、確か、何処でもありそうな、結構平坦な至極普通なロケーションの畑だった気がしますが、何にしろ家の隣、丁寧な作りとなるでしょう。
ついでに言うと、有名なアンヌ・グロさん宅はミシェルさん宅のすぐ隣の家らしく、したがって彼女の家の前も、クロ・ド・レアです。「普通に家にいるので、行けば、会えるかも」との事でしたが、アポもないので止めておきましたが。
ワインは、、やっぱし、私の好みです。深みと品と広がりがあり、まず私が思う、素晴らしいブルゴーニュワインの典型みたいな気がします。96はとても良い年と言う評判なので、今まで開栓せずにおいておきましたが、開栓直後の印象としては、意外と熟成は進んでいまして、色も結構枯れています。テイストもそれに沿っていまして、一瞬、69辺りのブルゴーニュ(それ以外なら78)に似ているかも、、と思いましたが、時間が経つと、やはり90年代なりの底力モリモリ、まだまだ十全と言うワインに変容します。見事なワインです。この値段で、こんな素晴らしいワインは無い様な気がします。あっちこっちでの点数以上に、やはり私の好みのワインです。
_ [book] 「宇宙137億年の歴史、佐藤勝彦最終講義」(佐藤勝彦)
数日前読了、なんだか、最近こういう本を手にすることが少なくないです。昔は(高校時代を過ぎた後、大学で専門として居た頃です)、いわゆる「ブルーバックス的」な御本は、本人もですが、まわりからも、「わかった様な気にさせるだけの解説書」として、そんなんばかり読んでいては、、、とちょい馬鹿にされていました。でも、私の場合、最新の理論はもう間に合わないので、仕方ないです。
しかし、この「最終講義」という補題には、正直ちょっと吃驚です。佐藤さん、もう東大退官なんですかぁ、、私の中では、宇宙論若手のバリバリから今は中堅、と言う感じでしたが、、。
実は良く覚えていないのですが、院生になったかなる少し前くらいに、どっかの大学に、若手のホープ、佐藤さんの講演を聴きに行った記憶がうっすらあります。でももう退官なんですね。
インフレーション宇宙論は、ビックバン以前の状態を探るなんて、時期尚早でナンセンス、なんて、高を括っていた天文学者に衝撃的な理論ではなかったのでしょうか?。不完全な細かい理論は所は目をつぶるとしても、その発展として、この宇宙が137億年(+−1.2億年)とまで推定される結果は、実に驚くべき事実です。私などは、これほど高精度に宇宙年齢が推定できるなんて、最初は信じられない気持ちでした。
本の内容は、東大での最終講義の内容に補筆修正したもので、とてもわかりやすくできています。良い宇宙論の入門解説書ではないでしょうか。しかし私はそれよりも、今後の進展が気になって仕方が有りません。いくら元気でいても後20年か30年、現在提唱されているモデルは、どれも検証がとても難しいのが難点で、この間の決着は殆ど無いでしょうか?、、ああ、何と残念な事でしょう!
2010年08月27日
_ [wine] Gevrey Chambertin "Mes Cinq Terroirs" 2004 (Dom. Denis Mortet)
巷でとても有名な作り手のワインって、一応買ったりするのですが、[良いワインらしい]−>[飲むにはまだ早いかも・・]、と言う図式が成り立ったりしまして、どうしても飲むのが遅くなりますね、で、結局名前は良く聞くし、買っても居るんだけど、あまり飲んだことがない(飲んでも、複数人で1杯だけとか)、そのワインのイメージが固定できない、って事になります。
フランスの歴史的著名産地でもブルゴーニュは特に世代交代と言うか、作り手交代が結構頻繁で、10年20年前の経験や知識はあまり今では役に立ちません。
ドニ・モルテは90年代前半にり父よりドメーヌをお引き継ぎ、90年台後半から著名な存在になりましたが、私が自身のためにワインを買ったのはやっと、2004でした。2006年1月にドニ・モルテさん、死んでしまったので、死んでから買った様なものです。
・・ここまで書いて寝てしまいました・・
それで、この日にやっと開栓。幾らかの関連記事(現当主の息子さんへのインタビュー)などでは、この時期には少し抽出も少なめで、エレガントなタイプのワインに転換しつつあったらしいですが、最近飲んでいるブルゴーニュの中では、このワイン結構濃いめです。でもちゃんと中身が詰まっている濃さで、それ故に、とても美味しいです。今回の私のように一人で開けても、最後まで飽きずに美味しく思いながら飲んでしまいました。ブルゴーニュでも、最初の1、2杯はとても美味しいと思って飲み始めても、半分過ぎた頃からちょっと飽きてくるワインって幾らかあるのですが、流石にたいした物だと思います。