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xiphioの備忘録【2025年までのアーカイブ版】

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2010年05月01日

_ [music] Die Dollarprinzessin (邦訳「ドルの女王」)

この「オペレッタ」、ちょっとだけ見るつもりが、またついつい最後まで見てしまいました。いやぁ、本当に楽しいです!。私は今まで何度このDVDを見たでしょうか。買ったのはもう5、6年位前なのですが、今でもよく見ていまして、恐らく所有の音楽関係のDVDでは一番数多く見ています。画像の説明

作曲者のレオ・フォルはウィーンのオペレッタ作曲家。当然この曲もオペレッタとして書いていますが、今日の普通の人が聴くと、まず間違いなく「ミュージカル」だと思いますね。とても楽しくのりの良い曲が次々出てきまして、まぁまぁ楽しい事この上ありません。

実はこの曲とは縁がありまして、30年近く前、学生時代、初めて行った海外旅行で、何とこの"Die Dollarprinzessin"のLPを買って帰ったのです。昔はヨーロッパなんかに行った時、日本では手に入りそうもない珍し目のレコードを買って帰った物ですが、殆ど「感だけ」で選んだ中にこのレコードがありました。今思ってもよくこんなマイナーなLPを買ったものです。「ドイツ語のオペレッタの抜粋である」と言うのは表記から知れたのですが、内容は分かりません。それでいて、お土産LPの中でもかなり気に入った物でした。

それがある時、日本のレコード屋で、「ドルの女王、Die Dollarprinzessin」とDVDを見つけた時は、思わず目を疑いました。こんな、殆ど無名な曲が日本でDVDになっているとは!。これに関しては、今でも、よっくDVDにして出してくれたモノだ、と感謝しています。しかし、この邦題はあまり良くないです、かといってどういう題にするかというと難しいですね、「マネー・プリンセス」とか「エコノミック・プリンセス」辺りかなぁ、、

このDVDの映像と演奏は1971年にユニテルが製作した物。持っていたLPは、この演奏の抜粋でありました。映像に字幕まで付いた全曲版は(このDVDでも少しカットが有るみたいですが)、LPから想像される通りの、楽しさです。

何度も見れば見るほど、聴けば聴くほど、このジャジーな軽妙さとのりの良さ、これはまるまるミュージカルです。しかし解説にも有りますが、この曲の初演は1907年、まだジャズと言う名前も、ミュージカルも定着していない頃であったそうです。例のメリーウィドーが1905年に初演ですからほぼ同時期です。このウィーン・オペレッタの現代性は何なんだろうと思うばかりです。

オペレッタなので物語が有るのですが、ストーリーがまた面白いと言うか変なんですよねぇ。ストーリーは解説しませんが、舞台はアメリカなんですが、アメリカから見れば金満金融至上主義の当てつけに見えるし、ヨーロッパから見れば古い貴族体制の自虐的批判にも見えて、どちらでも舞台にはかけずらいでしょうかねぇ。(ユニテルは良く製作したものです。)どちらともあまり関係のない我々日本人がお気軽に見る分には、変な所も有りますが軽妙でとても楽しいです。

楽曲は何度も書くとおり、まるでショーを見ているような楽しい曲ばかりです。またこの映像を製作した方も、それを生かすような演出を存分にしていまして、ますますミュージカルになっています。これは想像なんですが、音楽の方もちょっとそれっぽくアレンジしていないでしょうか、元の楽譜とか手にはいると判るのでしょうけど。ともあれ、よく見ると映像の演出も楽曲の楽しさに輪をかけるように、なかなか良くできています。

このDVDが日本で出たからと言っても、Dollarprinzessinを知っている音楽ファンは、やはり殆ど居ないでしょう。第一私だって、昔にドイツでジャケ買いしたLPを聴いていなければ、DVDを手にとっても、なんだこの曲知らないなぁ、と思うだけでしょう。買った直後に雑誌の新譜評論の欄で見ましたが、良いと一応褒めてあった気がしますが、私のように激賞して推薦マークを付けたりはしてなかったと思います。これ見る度に、世の中には殆どの人が知らなくても、素晴らしく素敵で良い曲って沢山有るんだなぁ、って思ってしまいます。幾ら長生きしても足りないかも、、。

こんなに楽しくて素敵なオペレッタ(ミュージカル)なんですが、ストーリー的に、昨今そのままではやりづらい所も有るでしょう。何方かこのオペレッタをリメイクして演奏上演なんて、考えてくれないでしょうか、、もし私が音楽関係の仕事をしているなら、是非このDVDとはまた違うやり方でこの曲を取り上げてみたいのだけどなぁ、、


2010年05月03日

_ [wine] Clearview Estate Reserve Merlot 1998

私の好きな、ニュージーランドの赤ワイン。クリアヴューはホークスベイのエステイト。NZワインを沢山買ってた頃のワインで、2000年にNZのワイン屋さんから購入。この作り手は知らなかったのだけど、確かショップにメルロのお薦めを訊いて、幾つか買った内の1つです。その後、このワイン(私は)売っているのを見た事が有りませんので、もしかしたら、とても珍しいかも、、画像の説明

よく知られている銘柄で、テイストもまたよく知られていそうなワインは、飲んでその通り美味しくてもあまり書く気がしないのですが、こういう誰も取り上げてなさそうなワインは必ず書いておきます。要は本人の備忘なので、、

シャルドネも作っていまして、一緒に買いました。 そちらの方は、3年ほど前に飲みました。悪くは無かったですが、特に優れているともおもえませんでした(まぁ値段なり)。

流石にお薦めだけあって、このメルロは良くできています、とても美味しいです。NZのカベルネって新世界のワインなんだけど、どちらかと言えばボルドーに似ていて好きなんですが、どうもメルロは低酸で爛熟した所なんか、CAに似ている気がします。このクリアヴューも目をつぶって飲めば、CAの美味しいメルロが多めのワインに近いでしょうか。

でも、良くできています。果実実は厚いのですが、バックボーンも有り、何より余韻が長く綺麗に引きますね。裏ラベルには"This unique winary produces opulent wines of great ripeness and fruit intensity."とも有りますが、ホントその通りです。買い値は3千円少々と記録してあります。価格を考えるとメチャメチャお買い得ですが、今のクリアヴューがどうだかは判りません。


2010年05月05日

_ [wine] Brunello di Montalcino 1985 (Lisini)

結構な本数(6本ロットだった)買ったと思っていたこのワインですが、気が付けばこれが最後のボトル、最後だけにアリッジも少なく、開栓時のコルクも非常に良好。(古いワインを複数本買った場合、必ず液面の低い順に飲んでいます。ほぼ間違いなく、後で飲む方が良い。)画像の説明

前々から思っていたけど、この85はリシーニとしては素晴らしい出来とは言えないかも知れない、これだけ良好な状態でも、壮大で偉大と言うワインではない、、だけど、、ホントに素敵なワイン。特に複雑でもなく、とりわけ余韻が長い訳でもない、、でも綺麗、、ワインってこういう姿が本来かも、、


2010年05月10日

_ [wine] Coteaux Champenois "La Cote aux Enfants" 2002(Bollinger)(松山のワインバーにて)

仕事柄と言うか何というか、単に怠け者だからかも知れないけれど、私にはあまり出張と言うのがない。と言うか、あまり出かけない。東京や大阪に、色々な会などの出席の為に年に何度か出かけるくらい。

それでも、東京や大阪のワインバーやレストランには幾らか知り合いが居て、そう言う所にたまに顔を出して、旧知のお店の人なんかと話をするのが何より楽しみだ。ワインを扱っている人って、それぞれ皆結構個性的な人が多くて、久しぶりに会ってワインの話をするのなんかは本当に楽しい。

翻って、それ以外の地方都市には殆ど行く事がない。でもたまにそう言う所に泊まる機会が有ると、出来るだけ地元のワインバーを探して行く事にしている。地方のワインバーってのも、マスターが一人でやっている店などで、その店の人や同席のお客さんと話すのは、またとても楽しい。東京のオシャレなワインバーで、葡萄のバッチを付けたスタイリッシュな店員さんが厚いワインリストを持ってきてくれても、私などは、正直何も嬉しくない。(ワインなら自分で持っているのを飲んだ方がずっと良い物があるし、)

徳島在住なのだけど、今までは同じ四国の他の県に行く事も泊まる事も、まず無かった。でもこの所、ロータリークラブの関係で、数年に1度くらいは他県に行く機会があります。その手の会がある時の2次会というのは、皆さんスナックなどに行くのだけど、私はどうも苦手なので(接客の子とまず話が合わない)ので、一人で事前に探したワインバーなど行く事にしている。高松も松山も高知も、探せばなかなか良いお店が有るので、いつもとても楽しみにしています。

先週末は松山に行ってきました。無理すれば泊まらなくても大丈夫だけど、ちょっと遠いので前日から松山に入った。行きは香川の方へちょっと遠回りをして、「はまんど」でラーメンを食べてから、松山へ。

松山には、凄いワインをいつも飲んでいる方が居て、6、7年前初めて行った時には、その方にワインバーを紹介してもらったのだけど、場所などすでに憶えていない事もあって、インターネットでちょっと検索してみました。その昔に行ったと思われる2軒のお店もちゃんと出てきたけど、他にも興味を引くお店の情報がありました。そこ、本業は酒屋さん、看板なし、奥に入るとその酒屋さんの地下セラーらしき所にカウンターが有って、ワインを出してくれるらしい。

他のワインバーは一応昔に行った事あるし、じゃあまずこのお店から、と思い、7時過ぎにホテルを出て向かう。その山本酒店はすぐ見つかって店の前まで行ってみたけど、閉まっていてどうやらこちらではなさそう。何処がワインバーなのか暫し辺りを観察。ショップの道向の建物のちょっと奥まった所あたりがちょっと怪しい、、で、そちらにの方に行ってみると、奥にワインの箱が見える扉があったので、いきなり入ってみたら、すぐ半地下におりる階段が有ってその先にカウンターが見える。どうやら当たりみたいだけど、ちょっと早いせいか誰も居ない。ややあって、奥に人の居る気配があったので、「こんばんは」と声をかけると、奥さんが出てきてくれた。

とりあえず、食べる物でパスタと(何と300円だ!)、グラスの白ワイン(ヴィレーヌさん所のワインだった)を頼んだ。話を聞くと、このカウンターは亡くなったご主人がしつらえた物らしい。ここはワインセラーで、ワインをかたづけたら埋もれていたカウンターが出てきたらしい。そこで回りの人たちの勧めで、ワインバーを始める事になったみたい。今は息子さんがワインを選んだり、サービスして居るとの事。

あちらこちらに無造作に立てられているワインを見ても、その銘柄それぞれなかなか興味深い。何だか昔の神戸の今井さん所の地下セラーを思い出したので、その話をする。亡くなられたご主人とは知り合いだったらしい、当然だろう。これだけのセラーとワイン、酒屋さんと言う仕事と言う前に、相当ワインが好きだったのだろう。画像の説明

出てきたパスタを食べながら暫く、白のグラスワインが無くなる頃、息子さんが来てくれる。あと二軒寄るつもりだったけど、急遽予定変更し、ここでボトルを一本頼む事にする。「軽めの赤ワインで珍しいやつ、カベソーは避けて、、ピノがいいかな、それ以外でもOK」と言うリクエスト。予算を聞かれたので、「予算関係なし」と大人の意見(ハハ)。

無言でワインを探しに出て、帰って来るたび2・3本のワインがカウンターに置かれて行く。NZ、オレゴン、アルト・アディジェ、アルザス、その他フランス地方などの珍しめのピノのワインがどんどん並ぶ、、す凄い。最終的には10本近く並んだか。その最後に出してくれたのが、木箱に入ったボランジェのシャンプノワ。おお、コトー・シャンプノワとは、これまた珍しい、普通自分では買わないだろうけどこんな所でお目にかかったのも縁なので、マルセル・ダイスのアルザス赤に惹かれながらも、ボランジェのシャンプノワにしました。まぁ、予算関係なしのリクエストでもあったので、、

初めて飲むシャンプノワ、やはり北の方のワインと言う第一印象。はっきりとした果実実もボディもそれほど意識されず軽い感じだけど、仕上がりがとても美しく、軽いだけの安物とは明らかに違う。最初ストラクチャーもそれほどは、云々、などと言っていたけど、時間が経って半分くらい飲んだ所では、決して大きくは無いけど、素敵な香りとストラクチャーが広がって、香りをかぐだけでもとても魅力的。ビオどうのこうのでなく、本当に「ちゃんと」作っているだなあ、と思う。人を驚かすような所は何処もないけれど、じっくりゆっくり一人で楽しむには、味わい深く素敵なワインでした。毎年出来る訳では無く生産量も少ないので、もし売っていても1万円は軽く超えるみたいで、そうそう探して買うべきものかどうかは疑問だけど、飲む事が出来て有り難いと思う、良いワインだった。

ワインを選んでくれた、息子さん、今のご主人は71年生まれ。そう饒舌な方では無いみたいだけど、亡くなられたお父さん譲りか、かなりなワイン好きで相当良くご存じ(このワインバーの回りの状況からして当然ですが)、お話をしているとヨーロッパにも何年も行かれていたらしいです。こういう方、各地にも何人かは必ず居るんですね、日本って凄いなぁ、と思います。

もう相当酔っていましたが、更に、来た時から気になってた、グラスで1杯5千円弱で出しているワインの事を訊きました。常連さんのリクエストで開けて、その後をグラスワインにしてた由ですが、最後にそれをお願いしました。

ラ・ポルト・ド・シエルの2002年でした。私はこのシラー100%のワインの事は知りませんでした。でも、すっごく濃い、濃いけれど、クラスを嗅ぐたびに色々がストラクシャーが噴出して、単に濃いだけのワインでも無いですね。「ミアーニみたいだけど、あれこんな無茶苦茶なボディでは、どうたらこうたら」とも言った気がしますが、後で調べた所では収量をかなり抑えていて、あながち見当違いな比較でも無かったような、、。日本には百本程度しか入らないらしく、これも試飲出来てとてもラッキーでした。ワインを楽しむ良い所が有って、松山の人は羨ましいです。


2010年05月18日

_ [computer] ツヴァイ・ウォルター

先日何を思ったか、えらく久しぶりにPCのゲームソフト(所謂ギャルゲーでしょうか)を買ってみました。

そうですね、暫く前の週間アスキーの岡田さんのコラムで、ガイナックスでその手のPCゲームを出した時の事を書かれていて、最後に「今の状況をショップに見に行ったら、昔の隆盛は今はなくほんの少しの売場しか無くて、、」と言う風な事を読んだからですか、、

普段私はまずゲームはやりません、ニンテンドーもPSも買った事が有りません。大昔確かPC98でやった「軽井沢誘拐案内」を憶えているくらいでしょうか、、後、まともにやった物としては「同級生」(最初に出たオリジナル)だけだと思います。その頃、他にもゲームソフトは幾つか買った記憶は有るけれど、迷宮を探索しながら、ちまちま経験値や所持金をためて行く単純作業がどうも我慢が出来ず、セーブデータを解析しバイナリエディタで書き換えてさっさと終わらせていました。でも、そのうち簡単な事ではセーブデータを解析出来なくなって、以来長らくPCゲームとは無縁でした。

それから約15年、最近のギャルゲーは声が出るらしいですが、その他どんなに変わったのかと、コストダウンしたのを適当に幾つか買ってみました。15年の進歩を期待したのですが、某ソフト、シナリオが長くて複雑そうになっただけで、ポイントや所持金を貯め、使用アイテムを見つけて、、と、まぁ進行は昔と全く変わらないのに、正直凄くがっかり、、新作を買わなかったのが悪かったのかなと思いながら、30分で中断しました。次の作品はRPGでは無いけれど、ほぼ同じ印象、昔と何も変わっていないじゃない、、と、これも1時間経たずにプレイ中止。

最後に「ツヴァイ・ウォルター」と言うのをやってみたのですが、これは面白そうで続けてしまい、ついに最後まで見てしまいました(結構時間かかったぁ)。ゲームですが、選択肢もそう面倒で無く(まぁ攻略法も既にあるし)、全体的には殆どマルチメディア・ノベルって感じで、時折展開する画像と、どんどん流れているテキストを読んでいるだけて話が進んで行きます。絵が殆ど動かない、字幕付きのアニメって感じでもありますね。一応18禁ソフトなんですが、ストーリー進行が本分で、そちらはおまけです(でこの部分、話が進まないのにやたら時間をくうので適当にスキップ、オジサンなので)。

お話自体はよく考えれば変な所沢山で無茶なんですが、それでも縦横に張り巡らした伏線を後で拾いながら、長い話をまぁまぁ何とか纏めてはいるので、良く作ったなぁ、と少し感心です。今回のロボットは(エヴァ+イデオン)/2ですかねぇ。それよりもメインストーリーからは離れている各部分の、本来余分とも言えるようなシナリオをキチンと、また大変魅力的に作っているのには、大感心です。脇役(とりわけ同級達)の個性をとても楽しくも魅力的に描き出していますね。本来のストーリーより、こちらのエピソードの方が楽しいです。ただせっかちな私には、一部のシナリオでは、少々ねちっこ過ぎるのでは無いかと思える事も幾らか有りました。

見事なグラフィック、素敵なイラスト画、耳に残る音楽、が満載です(正直、胸を過剰に強調した絵は、明らかにバランスを崩していて凄く変だと思います。私の感覚だと立派な奇形です、でも最近のはどこもそうなので、)。昔の感じだと、これ1本で、5本分くらいですね。(更に、おまけに付いているアフターエピソードだけでも1作分くらいありそう)「こんな大作、作るの大変だろうなぁ、、」ってのが素直な感想。その方面でいくら評判になったとしても、オフィスソフトみたいに数が出ないソフトを、新品定価1万円弱で売って大丈夫なんだろうか、と思ってしまいます。とは言っても、数千円でないと絶対買いませんけど。

PCゲームに関しては、まったくもって浦島太郎状態の私でしたが、なんだぁ以前と全然変わって無いやん、と思う事と、最近のデジタルのクリエータ達は凄いなぁ、と思う事、両方でした。