2009年12月02日
_ [wine] Musigny Vieilles Vignes 1994 (Dom.Comte Georges de Vogue)
久しぶりに自宅でワイン。某所でヴォギュエのワインを飲んでいる記述を読み、こちらでもヴォギュエを開けてみました。このワインは96年10月に購入しています。当時の購入価格はおよそ1万円。
ヴィンテージは94で良くない年、92程ではないけど、今となってはお勧めしかねるヴィンテージですね。そこは流石ヴォギュエのミュジニー、まだまだしっかりしていて結構美味しかったです。しかし、この大看板の本来のテイストでは無かったかも、、。でも、素性の良さ、作りの良さはしっかり見えました。
どのヴィンテージかはっきり憶えていませんが、ここらのあまり良くない年の超有名ワイン(このワインとか)を、最近売っているのを時折見かけます。最近の価格と比べると少し安く見えますが、それでも出た時の何倍もしますし、中身も価格にそぐわない物が多いかと思います。昔仕入れて、これ以上保管しておく価値がないと判断し、利ざや目的で放出、って気がします。手を出さない方が無難かも、、
2009年12月09日
_ [wine] Chateauneuf du Pape Clos du Mont-Olivet, La Cuvee du Papet 1990
昔、ユキヤと言うワイン専門に扱う酒屋さんがありまして(まぁ今となっては、殆どの方は知らないでしょうが)、そこから買ったワイン。入庫は96年12月。そのユキヤの彼のレポートでは、確か、最初は堅かったが翌日飲んだら大変素晴らしかった由。それが興味深く、買ってみたワインでした。
それほど高くは無かったし、当時はセラーに空きも有ったので、3本買いました。2001年10月に、様子見で1本目開栓。その時は確か、まだ何だかとても堅いイメージで、どういうワインだけ全くはかりかねるテイストだった記憶が有ります。それで2本目は更に開栓が遅れ、結局本日になった訳です。
90なので、ほぼ20年ですが、先のボトルのイメージが残っていまして、若いボルドーやカルフォルニアのワインを飲む時に使う、リーデルの少々大振りのグラスで最初テイスティングしましたが、すぐ、何時もの常用のバカラのオノロジーのグラスに変えました。これは正解。ワインを飲む時、どういうグラスを使うかは、大変重要な要素だと思います(経験上言い切れます)。色もそうですが、テイストも、結構熟成を迎えたローヌの雰囲気。
この" La Cuvee du Papet"は良年のみ、古い葡萄の木から作られるスペシャルキュベです。丁度このワインはパーカーさんのローヌの本に載っていまして、今日のキュベ・デュ・パペは95点ついています。
以前開けた時も思ったのですが、熟成を迎えたと言ってもやはり、「魅惑的な」ワインでは無いんですよね。でも、今回は、開栓後時間が経てば経つほど、やはり味わい深い「いいワイン」ではあります。
そのパーカーさんの評論文を読んでみますと、"old-style Chateauneuf du Pape"とあって、それを読んだ時「ああ、その通りやん」と思ってしまいました。私が"OLD-STYLE"のニュフド・パプの形を良く知ってる訳ではないのですが、イメージ的に、このワインは全く「オールドスタイル」的です。
とっつき易くはないかも知れません。RP95点が正当かどうかは分かりませんが、良いワインには間違いないですが、偉大なワインと言うにはちょっと無理があるかも、、
本日のもう一つの主役が、このオリーブオイルです。さる有名な料理研究家の方から送って頂いたオリーブオイルですが、やはり良いオリーブオイルはホント、美味しいですねぇ。私は、オイルをパンに充分浸して、ワインを飲んでします。
1ヶ月ほど前届いたのですが、ちょっと寒い日だったので固まっていました(室温だと、溶けます)。このオリーブオイル、素晴らしいのは、凄く味のエレメントが際だっていまして新鮮、本当にそのまま味わうべきテイストを持っています。
2009年12月12日
_ [music] ロストロポービッチ・コンクール優勝者、宮田大さんの演奏
いつものようにネットラジオでfrance musiqueを聞いていたら、先ほど始まった午後のコンサート(フランスでの「午後のコンサート」なので、日本で聞くと深夜0時から)で、日本人がどうの、と言っている。
何だろうかと、この放送のプログラムの画面をブラウザで開いてよく見てみると、ロストロポービッチコンクールのコンサートとか書いてある。しかし、曲目と指揮者が書いてあるだけで、肝心の演奏者が誰か何も書いていない、、
プログラムを提供してくれるのはとても有り難いが、いつも思うんだけど、とってもいい加減(さすがフランス)、プログラムの順番が変わっている事も当たり前、時には番組の時間が10分位違ってしまう事もある。今回も一応プログラムは書いてあるけど、案の定、放送の順番は違っている、それによく見ると演奏者が全てフィリップ・エシェ指揮のパリ管になっている(バッハのソナタも!)、その他演奏者の記載はない。
「何だ、何だ、」と思いつつ、インターネット「ロストロポービッチ コンクール」で検索してみると、この11月のそのコンクールで、日本人、宮田大さんが、見事グランプリを取った由。恥ずかしながら、知らんかった!、、でも快挙だ、おめでとうございます!。以前は、世界舞台の日本人と言えば、女性ばかり活躍していたけど、この所、クライバーンコンクールの辻井さんなど、若手男性の活躍がとても嬉しい。
結局この番組は、コンクールのファイナリストによるコンサートの放送だった。宮田さんは、最後にドヴォルジャークのチェロ協奏曲を演奏していた。演奏直後、ブラボーと出る前に誰か女性が「メルシー!」と言っていたのが聞こえた。本当に、(なんだかプレゼントされたような)とても洗練された完成度の高い演奏。細部まで感性の通った演奏で、少しデリケートとさえ言える位。素晴らしく見事なものだと思うけど、私には、何処か力強さも少し欲しかった様な、、細身のイケメンだし、草食っぽいと言うと怒られちゃうかな。
このネットラジオ番組、結構気に入っていまして、とりわけ良く日本人が出てきます。演奏家もですが、作品の方もです。武満さんの曲は良く流れますし、今朝は、シェーンベルクやウェーベルンと並んで、細川俊夫の曲が取り上げられていました、それも2曲も連続でです。
もう寝ようかと思っていた時だけど、良い演奏が聴けて良かったです。恵まれた環境になりました。
2009年12月13日
_ [wine] Richebourg 1988 (DRC)
気温もワインを飲むには丁度良いし、「年末」となると良いワインも開けたくなりますね。世の中は忘年会シーズンなんでしょうが、12月は忙しい時期でもあり(基本的に休み無し)、私には忘年会はそれほどありませんし、またあまり出ません。
そう言う事もあり、本日はDRC。今ではどの銘柄のワインでも「買える」値段では無くなっているDRCですが、その昔は、頑張れば何とか買えたんですね。何時も思うのですが、本当に良い時期にワインを好きになったかな、って思います。今ですと、高名なワインは、あまりに高価で買えないです。無理して買っても多分価格に伴わないですし、また運良く飲ませて貰っても、10杯取りや12杯取りの1杯だけでは、彫像の断面だけ見るのとおなじで、良いワインほどその全体像が分からないでしょう。
丁度今年の1月に同じ88のグランエシェゾーを飲んでいますが、このリッシュブールは見事にそのグレードアップ版。開栓すぐからの芳香や、なまめかしいテイストを同じように持ちながら、更に充実した味わい。
開栓後2時間あまり、見事なワインなので、やはりDRCと感心。素直に悦楽的かと言うと疑問だけど、素直にこの「造形」の見事さに畏敬の念をもってあたりたい。
2009年12月20日
_ [wine] Ch. La Fleur de Gay 1989
この間東京で飲んだ時は、開栓後ブレットの臭いが気になった、ラ・フルール・ド・ゲイの89です。もう一度あけてみました。
ラ・フルール・ド・ゲイはル・ゲイの良い畑からのスペシャルキュベ扱いで出たワインで、確か85か86からのリリースの筈です。私は86から飲んでいます。最近では何故かあまり良い評判を聞きませんが、80年代後半は非常に評価が高かったですが、特に89は評価が良いワインです。(実際、とても良いです)
若い時に一度飲ませて貰った事が有りますが、かなり印象的な正にメルロ的美味しさでした。この間飲んだ時はどうも腐敗っぽい臭いがして(ブレットだと私は言いましたが)、とても気になったのですが、このボトルは、幾らか臭いはしますが、それほど酷くはなく、まずまず大丈夫と言えます。
89のボルドーは良い年と言われています。私はまだあまり飲んでいませんが、メドックより、どちらかと言えばグラーヴと右岸の方が良さそうな気がしますがどうなんでしょうか?。
_ [music] 年末、CS−PCM、クラシック放談2009
年末なので、CS−PCMでもこういう番組をやっていました。私は後半しか聞いていませんが、出演の片山杜秀さんと山崎浩太郎さんは、音楽評論でも比較的若手ながら既に高名な大家、流石にお話は楽しかったです。
で、最後に今年締めくくりの1枚として、片山さんが、コバチンスカヤのVnでフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮のベートーベンのヴァイオリンコンチェルト。山崎さんがオリヴァー・シュニーダーとカメラータ・ベルンのモーツアルト、、、
これらの曲を聞きながら、「おーい、この1年間の選抜1枚が、そろって、こういう演奏の曲なの?」と思ってしまいました。推薦した本人達も言っていましたが、そりゃとても「面白い演奏」です。でもここらの曲を、「今までになく新鮮に面白く」演奏する人って、やり方はそれぞれでしょうが沢山いまして、はっきり言って、もういいや、って気もします。
特にコバチンスカヤのベートーベンなんて、とても面白くてそれなりに良いとはおもいますが、年間の1枚に選ぶにはどーなんでしょう。私の正直な印象としては、「チョン、チョン、軽い」です。若き青春の美しき情熱称えるようなこの曲(個人的にそう思っている)を、水面をつま先でぴょんぴょん跳んで行くように演奏されれば、やはり違う曲に聞こえてしまうのは、仕方ないかも、、
彼ら、いろいろ音楽を聴き過ぎてしまっていて、ついつい「面白い」(自身そう言っていますから)演奏ばかり追いすぎていませんかぁ??。それほど評価されて居ない事を、聞き手の問題のように仰られていましたが、それらはまぁ、一部の聞き手に受ければそれで充分ではないでしょうか?。
良くオペラの舞台なんかでも、そーんなに意味不明に凝らなくても「普通」に演出してくれれば、こちらも「普通」に楽しめたのに「なんて事しやがるんだぁ」、なんて思う事ありますが、、、
2009年12月27日
_ [wine] Ch. Cheval Blanc 1975
これと言って理由は無いのですが、今宵はシュバル・ブランの75。すっごく良いです。89以降は飲んだ事が無いのですが、(残念ながら、有名な47は飲んでいないのですが)それまでのヴィンテージでは最良のシュバル・ブラン。
以前パーカーポイントで100点がついた82は何度も飲んでいますが、何時も愛想がよくて、その代わりそろそろ力尽きかけた感じの82に比べ、この75はずっと大物、今が飲み頃で未だに力感がありながら、あのシュバルブラン独特の美味しさに満ちています。見事なものです。
このボトルは昔3本ロットで買った内の、最後の1本です。私は古いワインで複数本買ったものは、必ずアリッジ(欠損量)の多い順に飲んでしますが(つまり液面が低い順に飲んでいる)、まず間違いなく後の方が美味しいです。色々ヴァリエーションが有るであろう75のシュバルの中でも、まず良い状態の物と言えるでしょう。
しかし、75と言うと70年代70と並んで良い年と言われていますが、右岸は本当に良いですね。それに比べてメドックでは(私の経験の内ですが)グラーブ以外は75は総じて期待はずれ、76や78の方が良い事が多いです。カベルネが今一だったのかも知れませんね。
2009年12月29日
_ [wine] Boizel cuvee Sous Bois Brut 1990
年末です。最近何だか年月が早すぎて、年明けかと思えばすぐ年末になるので、年末のあの独特な感覚がホント無くなりました。でも(一応なんですが)今日が仕事終わりなので、5年ほど前にここのインポーターの方から戴いたシャンパンを一人で開けてみました。ボワゼルの90です。
ここの90は何度か飲んでいます。久しぶりですが、何時もとても美味しいです。最近流行のRM物より、私は結構ネゴシアン物の方を美味しいと思う事が多いみたいです。シャンパンで90と言うと結構年を経た物と思えそうですが、今まだまだ飲み頃、5年前とあまり印象変わらないですね。何時も正月に飲んでいるドンペリやグランダムの90は、そろそろひねた所が幾らか感じられるのに比べて、こちらは雰囲気がかなり違います。
思えば、手元のドンペリやグランダムの90は地元のスーパーの酒売場で長らく売れ残っていたのを発見、「今となれば世界最安の90じゃない?」と思い、さらってきたシャンパンですから、それまでの保管やインポートの経路もちょい怪しいのですね。当然ですが、シャンパンも状態は大切みたいです。
_ [wine] ヴィノテーク、葉山考太郎さんのコラム100回
本日1月号のヴィノテークが届きましたが、表題の通り葉山さんのコラムが100回めだそうです。「え?、もうそんなになりますか??」と言うのが、正直な感想。何を申そう、私は葉山さんのコラムをとても楽しみにしていて、ヴィノテークでは必ず1番に目を通します。面白いですよね、文章もとても上手いと思います。
葉山さんには失礼かも知れませんが、私とちょっと感覚が似た所が有るようにも思えまして、(本当は全然面識も無いのだけど)何だか他人には思えません。例えば、今回のコラムでも書かれて居ましたが、少し昔は有名ワインでも安くて、89や90あたりはボルドー1級でだいたい1万円だったです。その感覚を私も、今でも引きずっていまして、昨今の有名ボルドーの値段を見ると「馬鹿じゃない?」、と思うばかり、、ル・パンだって(葉山さんは$50と書いていますが)、「え!$100超は幾ら何でも高すぎない?!」と、思っていましたから。(今思えば、すこしでも買っておけば良かったなぁ)
因みに、2番目に読むのは、最近始まった秋津先生のコラム。秋津さんは以前からの知り合いなのですが、流石ですね。