最新 追記

xiphioの備忘録【2025年までのアーカイブ版】

2026年よりシステムを変更しました。新サイトはこちらから

2017年03月04日

_ [wine] St Nesbit 1990

ワインを長らく楽しんだ人には、それぞれ特別大切にしたいワイン(銘柄)が有ると思うのだけど、どうでしょうか、画像の説明

幾らかの人は最初の頃に飲んだ印象深いワインだったり、また幾らかの人は美味しかったグランクリュと呼ばれている特別高価なワインだったりするのかもしれないですね。私にもそれは幾つかあるのだけど、その一つが、この、ニュージーランドはオークランドのワイン、サン・ネスビットです。

90年代半ばに一度生産を中断し、その後のワインは未試飲だけど、今の物を追う気は既にあまりなかったりします。

久しぶり、本当に久々に開けたサン・ネスビット90です。実はもったいなくて暫くの間、開けられなかったのです。

以前に飲んだ4本は、素晴らしく上手く熟成したボルドーワインの様相だったけれど、それから10年以上して開けたこのワインの最初のテイストは、「結構酸が強い!」でした。元々時の針が進み気味のワインだったので、さもありなん、既に下り坂か、とそれはある程度納得でした。

でも暫くすると、ギスギスしたところが無くなって、とても楽しめるワインに、、でもこれ、カベソー&メルロじゃないですよね、とてもサンジョベーゼっぽいです。以前飲んだこのワインに有ったと思われるシダーのテイストは無く、バックボーンの酸が顕著なので、そう思うのでしょう。

もう少し時間が経つと(この日記も、飲みながらの「ライブ」で書いています)、複雑さがブンと増して、更に力強さも持ち始めて、きわめて魅力的なワインと変容します。あれあれ、まぁワインはやはり不思議です。でもやっぱし、これはカベソー&メルロの感じじゃないです(でも本当はカベソーとメルロらしいのですが)。

もう殆ど最後の1杯なのですが、香りが、そう香りがここに来て極めて魅力的です。最初開けた時は、もう下り坂のワインで余命も短い、って感じでいたが、今だと「これからまだまだ充分」と言う感じさえします。香りからセパージュを察するに、カベソーやメルロはやはり無いですねぇ、、オーゾンヌっぽい?、で少しシラーっぽい?、、そんな感じです。でも、本当はカベソー&メルロなので、どれも完全に的外れなのですけれど。

画像の説明

2017年03月09日

_ [book] Unix考古学(藤田昭人 著)

先日市内の大きな本屋さん、紀ノ国屋に行った時見つけました。「やっと単行本化されたんだぁ」と言う感想です。昨年2016年の4月には出版されたらしいのですが、、今まで気がつきませんでした。画像の説明

2003年、UNIX Magazine誌上にて5月号より連載が始まった、Unix考古学ですが、後日雑誌を整理する折に、これだけは切り離して保管してありました。右が今回買った単行本、左は当時の雑誌記事を、私が切り抜いて大型のホッチキスで綴じたもの。

大学時代は、大学のコンピューターセンターのメインフレームのOSしか使わなかったし、出始めたマイコンはBASICベースだったし、やっと買ったFM−8でCP/Mというのが精一杯で、UNIXは憧れでした。

言語のCはそのCP/M上でずっと遊んでいましたが、UNIXの方は、その後暫くして実家に帰ってから、何とか中古で手に入れたSUNのSLCで初めて触りました。

それまで断片的に聞いていただけのUNIX誕生の経緯を、詳しく説明してくれた連載はとてもおもしろかったですし、専門家では無いので詳しい事までは解りませんでしたが、連載の後半部分はリアルタイムで情報を得ていたので、それもまた興味深かったです。

「直ぐに単行本かなるだろうから切り抜かなくても大丈夫」、、って思ったのですが、やっとの単行本化ですよね。実は、「連載時の切り抜きがあるので、無理に買わなくても良いかも?」とも思ったのですが、かなり訂正加筆が有るようなので、買ってきました。

で、やはり面白いので、数日で殆ど読んでしまいました。以前の切り抜きと平行して読んでも見ましたが、連載時には、残っているソースで当時のOSをエミュレータなどの上で動かしてみる、などの演習が結構有りましたが、その部分は取り除かれ、その代わり幾つかの章が追加されていて、全体的には結構変わっています。買って良かったです。

Linuxも結局はUNIXクローンですし、現在、大型のシステムからスマホに至るまで、殆ど全てにUNIXの影響があると言って過言では無いでしょう。


2017年03月12日

_ [audio] Acoustic Energy AE2 エッジ張り替え

アコースティック・エナジーのスピーカーAE2は、設計したフィル・ジョーンズの名と共に、大変有名なスピーカーです。一度聴いてみたくて、オークションで見かけては追跡していました。どうやら専用スタンドがとても良い出来らしく、スタンド込みの出品を探して数年前に購入しました。このスピーカーの低域はウレタンエッジになっていて、発売から時間が経った現在では、オリジナルエッジは全てぼろぼろですが、私が買った物はその1年前にエッジの交換がしてある物との事でした。

これは暫くは大丈夫だと思っていたのですが、、この度設置場所のだった部屋の移動があり、再設置してよく見てみると、、ウレタンエッジが破れています。もっとよく見ると反対側も、、4つのユニットの内3つに小さな破れがありました。購入が2013年ですので、5年ほどでウレタンエッジが駄目になった訳ですね、でもちょっと早すぎ、、

仕方ないので、エッジ交換です。先日ウェストレイクのミッドを大阪の専門業者にエッジ張り替え依頼したばかりですが、同じく業者さんに任せる事も考えましたが、何せ片方2個で計4個も張り替えなので、結構費用もかかります。でまた、最近では各種ウレタンエッジを売っていまして、自分で張り替えも可能です。私は、既に過去に二度スピーカーのエッジ張り替えをした事がありますので、やり方も、まぁそれ程難しくないと言う事も知っています。ただ、以前にやったSPは、あまり使わない、謂わば「失敗しても、それ程落ち込まない」スピーカーでした。大切なSPは、ちゃんと専門業者に頼んでいます。

暫く考えたのですが、やはり4つも修理依頼するのはやはり高くつくので、自分でエッジ張り替えする事にしました。以前も頼んだ事の有る業者さんに、AE2用のウレタンエッジを注文して、届いたのが先日です。ちなみに、やはり4枚必要と言うのが効いて、8千円ほどかかりました。

まずはユニットの取り外しですが、ウーハーの止めねじ4個を外しても、ユニットはひっついていてなかなか取れません。仕方なくツイーターを外して、そこから手を突っ込んで押し出しました。私の手がぎりぎりで、手がすごく大きい(厚い)と、入らない可能性がありますね。

ウーハーを止めているネジのナット側は、爪付きナットになっていて、スピーカーボックスにその爪で止まっています。ですからネジが付いた状態で押してしまうと、ナットが取れてしまい、外からは固定できなくなってしまいます。

ユニットのネジを取り外す時、ナットが裏で固定されていず、きちんと締められていないネジが1本だけ有りました。きっと前回エッジ張り替えの時に、爪付きナットが外れ固定できなくなって、結局そのままなのでしょう。ツイーターの穴から手を入れても、場所が一番遠い奥なので、此処には簡単には手が届きません。そうは言っても、一度外して、きちんと止めてから慎重にやり直せば大丈夫なのですが、手抜きですねぇ。

ユニットは、細い線を撚り合わせた、なかり凝った太い内部配線材でしっかり半田付けされています。で、この半田付けをやり直した形跡がありません。休日までの数日、色々方策を考えましたが、結局この半田付けを取らずに、そのままSPボックスの上でエッジを張り替える事にしました。

半田付けには全く抵抗はありませんが、太い配線材が綺麗に半田付けされているので、ここはそのままにして、スピーカーを回転台の上にのせて、ケーブルが通るだけの穴を開けた段ボールを他のユニットを保護しつつ上にしいて、その上で作業すれば問題なさそうです。実際、準備に少々時間はかかりましたが、半田を取らなくても、ほぼ問題なく作業可能でした。

過去のエッジ交換の経験から、古いエッジと接着剤を綺麗に取り除いた時点で、7割方終わりです。ですが今回、以前にエッジを交換した時に、ゴム系のボンドを使用している模様です。金属フレームとの部分はマイナスドライバでガリガリこすれば取れますが、コーンの方がかなり厄介です。

そもそもコーンを痛めては絶対駄目ですので、こちらはプラスチックのへらか、結局は爪で丁寧に削り落とすのが普通ですが、今回はこのボンドのおかげでこれが凄く大変です。堅く固まっていて、なかなか取れません。仕方なくシール剥がし剤を使用して、爪で丹念にこすって、時間を凄くかけて、やっとのことで黒いウレタン部分を何とかこすり落としました。ここまでも大変なのに、その下の薄黄色くべったりと貼りついた接着剤の方は全く取れません。このAE2のウーターのコーンは、良く知らないのですが、紙では無く金属か何かの素材の様なので、そういうケミカルを使いました。更に「強力シール剥がし剤」と言うのも有って、こちらですとこの固まったボンドも溶けそうですが、もし他に影響が有っては元も子もないので、怖いので使えませんでした。

接着剤がコーンに残っていても、その上からエッジを張る事は可能です。多分、殆ど問題無いでしょう。人からの委託の場合なら、私はそうしたかも知れません。そこはまぁ、自分の物なので、更にひっついている接着剤と格闘していた所、ふと隣のゴム製の研磨ビットが付いているミニルーターが目に入りました。「これでとれんかなぁ、」と思い、試しに慎重にやってみた所、元々非力なミニルーターな事も有り、丁度良い具合で少しずつ取れてゆきます。でもルーターを使うのですから、固着した接着剤のだけ、少し残っても良いからあくまで取り過ぎないように、慎重にやりました。当然完全に綺麗にはなりませんが、ある程度取れただけで良しとしました。でもまぁ、他人には勧めかねる方法です。

2個目からは、このミニルータを使う方法で、爪では取りづらいコーンの古いウレタンの残りも取るようにして、随分作業がはかどりました。なにせ最初の1個目、ウレタンの残りを取るだけでも1時間くらいかかったと思います。その時は、この先どうしようかと途方に暮れていました。ルーターを使っても、それでも30分くらいはかかりますが、、

古いウレタンを取って綺麗にしたら、後はとても簡単です。エッジと一緒に買った専用接着剤(見た感じ、普通の木工ボンドにしか見えない)を使って貼るだけです。小さな径のスピーカーですから、普通に丁寧にやれば、ちゃんとセンターになります。

上述の様に、1個目はかなり苦労したし時間も随分かかりましたが、人間手慣れると大した物で、2個目、3個目とだんだん手早く出来る様になりまして、4個全部終わった頃には、もう1セットやっても良い位の気持ちでした。今回は古い接着剤の跡が綺麗に取り切れていない事もあって、接着剤を多少多めに使用しましたので、乾くと透明になるとは言え、そのはみ出し分が少し気になりますが、そこは仕方有りません。でも割と良くできたのでは無いかと思います。

何処かで、エッジ張り替えに使う接着剤で、ゴム系のボンドを使っても良いと書いてあった気がしますが、前回何処でエッジ交換したのか判りませんが、もう一度エッジ交換する可能性が有るならば、取りづらいこの手の接着剤はやめたほうがよいですねぇ。今回、こういう堅い素材のコーンだったから良かったものの、パルプコーンだったらもうお手上げだったかも知れません。