2014年05月03日
_ [computer] ECS LIVA Mini PC Kit 到着
4連休の前に、やっとアマゾンで在庫が出たので、買ってしまいまして、本日午後に到着。
休みの日だったので、届いてすぐに組み立て。組み立てと言っても、無線LANのアンテナ線を付けて、箱を閉じるくらいです。
OSは何にするか決めていませんが、動作確認のために、とりあえず試用としてWiondows8.1をインストールしました。説明書によると、OSはWindows8.1 64BitかUbuntuのみ。それ以外はドイライバが無いようです。スペックからはWin8の32bitでも良さそうなのですが、64bitと明記してるのでそちらにしてみました。
最初USBからのインストールを試みたけれど、何故かブートしないので、USB-DVDをつないでDVDからインストール。実はこれも一度ではうまくゆかず、キーボードとUSB-DVDのUSBのポートを変えたり、色々試行錯誤。結局、途中でフリーズした後、電源を切ってまた入れると次はうまくゆく、、と言うことになりました(何と、これは再現性があります)。接続したDVDドライブやキーボードなどの相性かも知れませんが、この機種はわりとそういう面にキビシイ感じがします。電源が弱いせいかも知れません。
Windows8.1は普通にインストール完了しましたが、付属のドライバディスクによるドライバのインストールに、何故かとても時間がかかりました。
CPUもクロックが1.6Gあるので、遅いと思うことは有りません。普通にmailチェックしたり、ブラウザ見る分にはこれで充分かと思います。変更は出来ないけどメモリも2G有るし、ストレージも30Gついているし(空きが14Gほどあります)、おまけに無線LANもついているしで、他に何もいらなくてこの価格は安いです。ここまで安いと、ほぼ同じくらいの値段のWindows8を、わざわざ買って入れる人はいないんじゃないでしょうか?
UbuntuベースのカスタムOSを用意するとか、Ubuntuだけじゃ無く他のLINUX用でも使えるようにドライバ等を整備してもらいたいものです。しかし2万円しなくて、小さくて、ファンレスで、この処理量のミニパソコンが出るなんて、すごいですね。その後は様子を見て、LINUXベースのOSに変えて、常時通電のサーバーにすると良いかもしれません。
_ [wine] Chiroubles Vieilles Vignes 2011 (Dom. Cheysson)
今年の3月のボジョレ訪問の折りに、ドメーヌで試飲して買ったワインです。訪問した作り手では、それぞれ2、3本ほどワインを買いましたが、昔とは違って機内持ち込みが出来ないので、ガイドをしてもらった加藤さんに後で送ってもらいました。
到着して1ヶ月少々、そろそろ良いかな、と1本開けてみました。まずはシルーブルです。このシェイソンに行った時は、朝から2件回った後でして、既に集中力が完全に切れていて、一通り試飲はしましたが、どのワインがどうだったのか殆ど憶えていません。で、改めて落ち着いてワインを飲んでみましたが、どうしてなかなか、とても良いです。
まぁボジョレもそうですが、最近はビオと言うか自然派と言うか、そういう作り手が注目されていまして、例えばボジョレですとラピエールとかですが、実際私もとても好きです。シェイソンは銘柄数も多いし、割と規模の大きな生産者の様で、前出の様な作り手とは傾向が違う様でしたから、ちょっと軽く見ていたのですが、このシルーブルVVはなかなか素敵で良いワインでした。変に重くなく軽やかなんだけど、単純ではなくて味わいがある所などが、如何にも樹齢が高い葡萄の木から作られた感がします。ドメーヌでの試飲の時はそんなこと、全く分かりませんでした。(感で買った訳です)
2014年05月05日
_ [wine] Musigny cuvee Vieilles Vignes 1993 (Dom. Comte George de Vogue)
連休中のハイライトと言うことで、今晩こんなワインを開けてみました。(でもまぁ、一人で飲んでるんですが)
93のブルゴーニュは良いと言われていましたが、実際には何か結構堅いことがあるので、ヴォギュエのミュジニは殆ど飲んでいないと思って居たのですが、記録によるともう2本飲んでいまして、これが3本目でした。最近では昨年9月に開けている筈ですが、情けない事に、以前のテイストの記憶が殆どありません。
93と言えども、もう20年ですからそろそろ飲み頃な筈です。飲んでみても、そんな感じでまだ堅いとは言えませんし、現状でもそこそこに美味しいです。その点では、90みたいな事は有りませんが、やはり内部では何かグルグル纏まっている感じで、潜在的に色々有ってポテンシャルは何となくわかるんですが、でもやっぱり基本的には愛想、悪いです。現時点で時間を於いてみても、特別に広い世界が見えて来るわけでもありません。香りなどに、深みが垣間見えますが、それとて今後開いてくるのかどうか、私には分かりません。
あぁ、良い年のヴォギュエのミュジニって、本当に面倒なワインです。ウィークな年であっても、今飲んで本当に美味しい、例えば1991とか2000とかに、何だか交換したい気分です。
2014年05月06日
_ [book] 「量子という謎」
一通り読んでそれで終わり、と言う類の本ではないのですが、本日、取りあえず最後まで読んでみました。
内容は、量子力学が出来たときから色々問題になっているけど、取りあえず棚上げになったままの、認識やら実在やらの話題の現在における状況の解説です。副題が「量子力学の哲学入門」となっていますが、このような物理学の中の論理的な話も「哲学」って言って良いのでしょうか?。私にはかなり違和感がありますが。
古く有名な「シュレディンガーの猫」の話だったり、アインシュタインの鋭い指摘であったり、「光子の裁判」の話であったり、誰でも一度は聴いたことがある話題な筈ですが、それらを解説したり取り上げた本には、私の記憶する限り、経緯を説明して誰々がこういう意見を言った、とは書いてあっても、その先、結論として現在ではどう考えられているのか、はっきりとした事を誰も書いていません。著者の意見を書かないのはまだしも、はっきり「未だに、結論がついていない」って事も明記していないのは、それは「ごまかし」だと最近思う次第です。
話として取り上げられているだけでは、それ以上論理的に考えづらく、もう少し詳しく説明してくれるソースを望んでいた所、ちょうど良い本を見つけました。
2014年05月10日
_ [wine] Chateauneuf-du-Pape Reserve des Celestins 2004 (Henri Bonneau)
先日、最近のヴィンテージのセレスタンを買ったのですが、そう言えば、セレスタンは未だに飲んだ事が有りませんので、そろそろ開けてみることにしました。そうは言っても、セラーには04以降のしかないので、若いかな、と思いつつもその2004です。
開栓時より、流石にとても美味しいです。最初から香りも凄く魅力的に立っていますし、また特段堅いとも思いませんでしたので、もう飲んでも良いのでしょう。普通のニュフ・ド・パプやマリー・ブーリエの延長線上に有りながら、更に柄が大きく、濃密で有りながら更に複雑です。単純に濃い、と言うのではありません。アフターの長さはまた印象的で、何時までも口蓋に香りが残ります。
素晴らしいなぁ、と思いつつも、それでも飲み進んでいきますと、グラスを持つ手が次第に止まってきました。一人でずっと飲んでいると、ちょっと疲れてくる感じです、、最近の私の好みのせいでも有るのでしょう。もったいない事に、最後の1/4程は飲めなくて流してしまいました。このワインは複数人で飲むべきでした。
_ [audio] SAE2400L、アンプのメンテ(1)
最近ちょっとやってなかった、古いアンプのメンテナンス(まぁ、いじくって遊んでいる、ってのが本当の所なのでしょうが)をやってみました。
あまり面倒そうな機種はやる気にならないし、手を入れてもその後使う気がしないのでは、もっとやる気にならないですが、今回はちょっと前にオークションで買ったSAEの2400です。数年前、シャンク品の同機種のTRを交換して直して、それを実際今も使っていますから、ある程度慣れた機種ですし、その時に簡単な回路図も手に入れています。また上位の2600ほど大きく無いので、私には手頃かも、と思いました。また、もし失敗して壊してしまっても、これなら比較的ダメージが少ないかも、との思惑も有りです。(昔、B−1を不動にしたことがありますので、、その機種は幸いSITが飛んでいなかったので、専門の人に直してもらいました)
落札したのは一応動作品で、他の手も入っていないオリジナルのままですが、錆びやゴミが多く、一体どこに放置されていたのか、中に木の葉も入っていました。動作は歪率が少し多いもののまずまずOK、RchにDCが少し出ていますがこれは調整で直ります。あと、出力レベルのLEDはOKですが、アイドルの所だけ点灯していないです。
ばらしかけて気がついたのですが、今使用中の同機種と筐体の構造が違います、開けるのがやたら面倒。さらに開けて気がつきましたが、トランスが違います。調べたところ、この個体は初期の物で、トランスがトロイダルでは無く普通のトランスです。だから、重たいです。
午前から午後にかけて、基盤の電解コンデンサと、半固定抵抗を全部交換して、正常に動作することを確認。こういう作業、趣味でやっているわけなので、私の様な素人が手を入れる場合は、時間や手間を気にせずとにかく丁寧にやることが肝要と思います。
何時もでしたら、大概はここまでなのですが、今回は全部ばらしてみることにしました。結線をいろいろ外して、終段TRのユニットを取り出し。更にはらして、やっと終段TRを見ることが出来ました。この後このTRを取り外して、ヒートシンクも取って、それでやっと出力段の基盤が自由になるわけですが、夕方になったし、根気も続かないので、ここらで中断にしました。
2014年05月16日
_ [audio] KENWOOD LS-11 エッジ貼替
先日もう長いこと使って無くて、20年以上も本棚の上の奥の方に置いたままだったスピーカー、ケンウッドのLS−11を片付けようと、下ろしてみてみました。古くても、殆ど使っていないので埃を払えば綺麗なので、ハードオフにでも売ろうかなと思ったのですが、見るとウーハーのエッジが例によってボロボロです。これじゃあ売りに行っても殆ど値になりません。
本当の所、それでも売ってしまえば良かったのですが、随分前サーウィン・ヴェガのSPでエッジを貼り替えて結構上手くいった経験がありまして、ついつい検索してみるとLS−11のエッジを貼り替えた人も結構居るみたいです。更にエッジを探すと、丁度LS−11合致となっている物も見つかり、ついつい注文してしまいまして、先日届きました。昔は、スピーカーエッジの交換と言えば、セーム皮だったので、サーウィンヴェガの時はまずセーム皮のエッジ貼替キットを買ったのですが、一周4枚貼合せになっていて、面倒そうだし仕上がりもイマイチになりそうなので躊躇していたところ、サイズが各種揃ったウレタン製やゴム製のエッジが出回っているのを発見しそれで貼り替えた訳です。
昨日夜、ウーハーを外して、痛んだエッジの除去です。まず手で丁寧にコーンに付いているエッジの残りを取ります。SPフレームの方はまずマイナスドライバで接着剤の固まりをこすり取ります。あまりケミカルな物は使わない方が良い様ですが、コーンが比較的堅い物だったので、「粘着剤剥がし」を用いて更に拭き取りました。フレームの方も、この製剤で可能な限り綺麗にします。コーン紙によってはこの様な物を使うと変質するかも知れませんので注意ですが、、。その後軽く水拭きして、一晩おきました。LS−11のウーハーのエッジは、コーンの裏から貼ってあります。購入したエッジを合わせてみると、少し小さいみたいです。ちょっと引っ張って裏から貼ることも可能なようですが、一晩考えた後、素直にコーンの表に貼ることにしました。
本日夕方、まずコーンとエッジを貼り合わせて、数時間。夜に、フレームに貼り付けて軽く重しをしておいて、夜中にガスケットを貼って終わりです。劣化エッジの除去に比べると、SPの径も小さいですし、貼る方は割と簡単です。
便利な交換部品が出ているので、エッジ修理も楽ですし、仕上がりの見栄えも良いです。それにしても、エッジの費用は5千円少々、それに手間かけて修理しても、今後使用するかどうかかなり疑問なのですが、、
2014年05月19日
_ [computer] HP MicroServer + FreeNAS 9.2 でWOL(Wake On Lan)
HPのMicroServerでFreeNAS(Ver.8)をインストールしてNASサーバを運用していますが、このサーバを離れた所に設置することになりました。そこで、毎日の電源投入をWOLで行おうと思いたちました。
当然BIOSで設定しただけではやはり起動しません。FreeNASの方からNICの設定で、WOL起動できるようにしないといけないはずなんですが、検索すると、古いヴァージョンで設定している記述を見ましたが、今のヴァージョンでは何処を探してもWOLの設定項目が有りません。現在FreeNASもヴァージョン9ですが、使用中の機種は運用中でもあるし、あまり手を加えたくないので、もう一台買ってある方で色々テストしてみました。
このハードで本当にWOLが可能かどうか、まずWindows8をインストールしてみて、設定してみます。これにはあちらこちらに解説がありますので、その通りにすると、ちゃんとマジックパケットを送ると起動しました。
次に、FreeNASから派生して、LinuxのDebianベースになったOpenMediaVaultをインストールしてみました。こちらのNAS用OSでは、きちんとWOLの設定が有って、こちらをチェックするとやはり、きちんと立ち上がります。(ただ、シャットダウンの後の起動はOKですが、電源が切れた後はWOLが効きません)いっそのことFreeNASからOpenMediaVaultに乗り換えることも考えたのですが、FreeNASが必要だっていうので折角メモリを8Gも積んだし(OpenMediaVaultはそれほどメモリは必要ないみたい、でもZFSは使えないけど)、データコピーは面倒なので、やはりそのままFreeNASで続行予定。
そうこうしている内に、結局の所FreeNASでは、MicroServerに乗っているブロードコムのコントローラーに対応していないらしいと言うことが、判明しました。Realtekだと対応しているらしいので、検索した所、2千円ほどでRealtekのNICカードが有るので、アマゾンで注文してみました。
MicroServerに拡張カードを差すのは結構面倒なので、それよりも前に、まずはFreeNASの最新ヴァージョンではどうかと、9.2.1.5を入れてみましたが、やはり設定項目が有りません。
ここまでは主に日本語のページに限って検索していたのですが、その制限を外してみると、FreeNASのファーラムの中で同じような質問を見つけました。やはり同様な人が結構居たみたいです。そこでWOLの対処法と、ブロードコム用のドライバのパッチの見つけました。詳細は以下のURL参照。
http://forums.freenas.org/index.php?threads/wake-on-lan.13508/
>try the attached if_bge.ko and post the results
> 1. mount -uw /
> 2. copy if_bge.ko to /boot/kernel
> 3. Create a new tunable if_bge_load with value YES
> 4. reboot
> 5. check WOL_MAGIC in ifconfig bge0
以上の様に書いてあるのですが、取りあえず"if_bge.ko"をダウンロードしましたが、(3)は実際どうすれは良いのか、すぐには解りませんでした。カーネル再構築かなとも、思いました。
(1)のmountは書き込みを可能にする為の様です。FTPで"if_bge.ko"を持ってきて、/boot/kernelにコピーします。同じディレクトリの"*.ko"ファイルが実行可能になっていたので、chmodで実行可能にしておきました。
先に書いたとおり、次の"Create a new tunable if_bge_load with value YES"の"tunable"がよく分かりません。"Freebsd tunable"で検索したのですが、何も出てきませんでした。後で気がついたのですが、FreeNASのGUIの設定で、"Tunable"って言う項目が有るんですね!、全く気がつきませんでした。"FreeNAS tunable"で検索すれば良かったみたいです。上記紹介のフォーラムのスレッドでも、後ろの方に画像付きで解説が載っていました(そこまで読まなかったので、これにも気がつかなかった)。
何だか良く分からなかった私の場合、次に"Freebsd if_bge_load"で検索しまして、"loader.conf"のマニュアルの所に、if_bge_load="YES"と書けと有りましたので、viで/boot/loader.confにこの一行を加えて、リブートしました。立ち上げでドライバが新しくなった旨のメッセージが出て、試しに、
# ifconfig bge0
とすると、WOL_MAGICの項目が出ています。シャットダウンして、マジックパケットを送ると問題なく立ち上がりました。GUIからの設定を使わないで直に設定した事になりましたが、本来は「システム」下の「Tunables」でVariable=>"if_bge_load"、Value=>"YES"、Enableにチェック、とすれば良い様です。購入したNICカードが無駄になりましたが、中を開けてカードをさす手間がかからなかったので、有難いです。現在運用中のFreeNASは、OSのヴァージョンを最新まで上げてから、このドライバを適用するのが良さそうです。
2014年05月20日
_ [computer] MicroServerバックアップと FreeNAS 9.2.1.5へUpgrade、新しいドライバモジュールでWOL有効化
昨日までで、予備のMicroServerにて無事WOLが可能になった訳なので、運用機に適用してみます。まずFreeNASのヴァージョンをVer.8から、最新のVer.9.2.1.5に上げてみます。
その前に、OSのヴァージョンアップは多少不安なので、まずデータのバックアップです。どうやるか少し考えたのですが、MicroServerは裏にeSATAも有るので、eSATAで外部のHDDにつないでバックアップをとることにしました。具体的なやり方は色々あるのでしょうが、結局昔から慣れた方法、シェルからtarで外部HDDにバックアップです。
その後、FreeNASのHPから、アップグレード版のデータをダウンロード。GUIからサービスを全て停止した後、システム下のファームウエア更新にて、OSのアップグレードにかかります。
2度ほどリブートしたり、その途中でなぜか意味不明にしばらく止まったりしますが、待てばそのうちアップグレードが終わりました。GUIのアカウントは"admin"だったのですが、"root"に変わった様ですね。その後、サービスをまた起動させて終わりです。
そこでまた、昨日入手したブロードコムのNIC用のドライバモジュールを/boot/kernelにコピー。今回は指示通り、GUIのシステム下の"Tunables"で、「Variable: if_bge_load」、「Value: YES」にて新しく作成してリブート。その後一応
# ifconfig bge0
にて、"WOL_MAGIC"が出ていることを確認してシャットダウン。マジックパケット送信のソフトで、送信しますと、無事リモート起動しました。
運用は、朝Windowsパソコン立ち上げと共にWOLにて起動。夜は1時にcron設定にて、"shutdown -p now"にて自動的にシャットダウン、と言う所でです。
2014年05月27日
_ [music] 「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」、新国立劇場 5月24日
先週末から数日東京に行ってきました。私は上京したときは、予定がある時以外は、極力コンサートを入れるようにしていますが、今回は土曜日の昼に新国劇でカヴァレリア・ルスティカーナと道化師、日曜日にはムーティがローマ歌劇場を引き連れて行うシモン・ボッカネグラ、と連日でオペラを見る予定にしました。たまたま東京に出かける時期に探して、これだけのコンサートが有るのですから、私の様な地方の者には、東京に在住の人は本当に幸せだと思うのですが、、
まず土曜日は、何だか懐かしい、カヴァレリア・ルスティカーナと道化師のダブル公演です。昔からこの組み合わせでやるのが普通だったのですが、最近ではそうで無い場合もよく見かけますよね。この演目は何と言っても、第8回NHKイタリア歌劇団公演(1976年)で、繰り返しTVで見て録画し、画像と共にオペラに初めて接したと言って良い曲です。当時のヴィデオは有りませんが、既に名声とどろくドミンゴと絶頂期のコッソットの、迫真の演技と歌に、まだ高校生の私も感動しまくりでした。
その昔のドミンゴは、トゥリドゥとカニオの両役を続けてやりましたが、今回の公演は、両演目に共通の出演者はなく、全く別のプロダクションとして居るみたいです。
まずカヴァレリアの方ですが、トリッドウ(フラッカーロ)はなかなか素晴らしいです。サントゥッツァも良いと思いました。どうしても、コッソットのサントゥッツァと比べてしまいますが、充分な歌唱だと思いました。ただ、主役外国人歌手に比べると、日本人の歌手陣がちょっと落ちる気がしました。特にアルフィオですか。役柄的に、一番偉そうで無くてはいけないので、演技としてポーズはその線でやっていますが、歌は偉そうでは無かったです。
演出は、基本線はオーソドックなものですが、一番最初に舞台に置いてある十字架の人形とか(これ、かなり奇妙な物で、何か意味があるのかと思っていたのだけど、結局途中で引っ込んで、それ以降出てこない)本当に、「考えた」演出なのかと思ってしまいます。破綻していないだけずっとましですが、、
一般的にオペラとしての完成度は「道化師」の方が上だと言われますが、カヴァレリアの全体の音楽の美しさは、本当に素晴らしい物です。合唱の曲も素晴らしく美しいのですが、翌日のシモン・ボッカネグラの力強い合唱を聴いた後で考えると、もうちょっと人数増やして迫力が有った方が良かったかな、とも思います。もしかしたら、カヴァレリア班と道化師班の2班に分かれたのかな?。
だいたい、この順番でやるので、道化師の方が良くなってしまいます。道化師の男声陣は見事でした。カニオ(ポルタ)もトニオ(ヴィテッリ)も素晴らしいものです。日本人が歌っているペッペやシルヴィオも、とても見事なもので感心しました。
舞台も別人が演出したのではと思うくらいで、理にかなった動きと、色々な細かい演出が効いていまして、とても良かったと思います。それと、最後の台詞「喜劇は終わりました」はトニオが言っていました。今まで聴いたのでは、カニオの台詞ですが、幕前の口上役もトニオなので、最後の幕引きも同役で、と言う演出なのでしょう。音楽的には最後に向かってカニオに次第に集中して終わるので、最後一言だけトニオが出て終わり、ってのは、慣れていない事もあって、ちょっと違和感有りました。
公演全体を後になって思い出しますと、前半のカヴァレリアが、演出面も含め後半の前座みたいになってしまっているのが、ちょっと残念です。また、こういうストーリーの比較的短いオペラなので、全体として緊張感と集中力がもっと有ると、、と思ってしまいます。演奏中は、オケは上手いなぁ、と思っていたのですが、もしかしたら指揮者の力量かも知れません。
_ [music] ヤン・リーピン「孔雀」、オーチャードホール 5月24日
新国劇の入り口でいつもの様にチラシの束をもらい、演奏が始まるまで見ていたのですが、最後の方で、面白そうなのを見つけました。ヤン・リーピンというダンサーの舞台です。私は知らなかったのですが、「踊る精霊」と言われているらしく、チラシを見る限りでは、凄く惹かれました。公演日を見ると、丁度24日その日にも公演があります。夜の公演だと、新国劇のオペラが終わってすぐ行けば、間に合いそうです。
オーチャードホールに電話で当日券が有ることを確認して、夜の食事の予定を9時過ぎに変えました。オペラではアンコール演奏は有りませんので、道化師が終わって一通り「ブラボー」って叫んでおいてから、急いでタクシーで渋谷のオーチャードホールに向かいました。
舞踏で物語る、孔雀のおとぎ話なのですが(この舞踏物語自体も、ヤン・リーピンの作だそうです)、とにかく主役のヤン・リーピンには魅せられました。一階席だったのですがちょっと遠かったので、顔までは良くわからないのですが、全てがとにかく美しい。後日検索してお年が56歳で私とほぼ同じと知って、またびっくり。ある意味、本当に美魔女です。
光を非常に巧みに使った演出も見事で、飽きません。それと、「時間」役の少女が、公演が始まってからずっと、時の進行の象徴として回っているのですが、回転台を使わずに自分の足で回っていますし、舞台が休憩の間もずっと回っています。バレエみたいに、目が回らない様に頭を一時固定して回るのとは違います。本当に二時間半以上休み無く、ぐるぐる回っています、。凄いです、どうして大丈夫なんだろう?、本当に不思議。こちらも魔女みたい。
たまたま時間が合ったので行ってみた舞台ですが、ヤン・リーピンの舞踏が見られて本当にラッキーでした。
_ [music] ローマ歌劇場「シモン・ボッカネグラ」、東京文化会館 5月25日
翌日曜日は、ムーティの指揮でシモン・ボッカネグラです。このオペラは初めてなので、東京に行く前に予習としてちょっと聴いてみましたが、それほど馴染みのオペラとは言えません。この日、新国劇ではアラベラをやっていまして、どちらにしょうか迷ったのですが(ローマ歌劇場が2倍くらい高い)、以前も書いたとおり、私はアラベラはミリで決めるので、こちらにしました。それでもまぁ、聴いてみると、ムーティの音楽の作り方の素晴らしさに、やはり流石と思った次第です。
このオペラは傑出した男声陣がそろわないとダメ、と言われていますが、確かに実際に舞台を見てみてそうですね。その点では割と地味目なオペラですが、今回みたいな見事な男声陣が揃い、指揮も見事で音楽もきちんとしていると良いオペラだと実感出来ます。
だいぶん前から、アメリア役予定だったフリットリが病気による練習不足にて代役ブラットに変更、とのアナウンスが有りましたが、このオペラは男声が肝だからと、あまり気にしていませんでした。そのブラットは、最初は緊張していたのか、少々オッカナビックリって感じでも有りましたが途中からは大丈夫みたいでした。でもまぁ、後から思うのには、このオペラの女声ってアメリアだけなんですよね、重唱の場合など、並み居る男声陣を前に一人で対抗するには、新進気鋭とは言え、やはりちょっとだけ足りなかったかな、、とも思いました。
新国劇に比べると値段は高かったけど、やはり完成度の高い舞台でした。歌手も合唱も一流ですが、やはりムーティがかなり効いている気がします。

