最新 追記

xiphioの備忘録【2025年までのアーカイブ版】

2026年よりシステムを変更しました。新サイトはこちらから

2013年06月02日

_ [computer] Raspberry Pi 2台目購入、温度ロガーの為の設定の備忘録

ふとRSのサイトをみると、 Raspberry Piが潤沢に有るではありませんか。USB温度計のTemperは2個買ってあったので、それでまたついつい注文。以下、先に書いたことの重複になるけど、ここは備忘録なので、RaspberryPiと格安USB温度センサーにて温度ロガーにする手順を、もう一度まとめて箇条書き。

まず、http://www.raspberrypi.org/downloadsからRaspbian “wheezy”をダウンロードして、Windows上で"win32diskimager"にてイメージを書き込む。初期のログイン名とパスワードは、"pi"と"raspberry"。

通電して立ち上げ。最初に自動的に立ち上がるコンフィグでは、今後GUIも使わないしSSHで繋いで操作するので、設定するところは取りあえず以下の所だけ。
Advanced Options のUpdete を実行
Expand Filesystem を実行
Internationa....(以下略)のTimezoneを、Asia => Tokyo
Advanced Options のSSH を Enable

$ sudo raspi-config
で再設定可能。画像の説明

ネットワークのアドレスをstaticで設定するには、/etc/network/interfacesを書き換え。
ifaceでdhcpを設定している行を削除して、以下を追加
============================
iface eth0 inet static
address 192.168.X.X
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.X.X
============================

あとで違うネットに持ってゆくと、mailが送れなくなってしまった。名前解決が出来ていないのが原因で、/etc/resolv.conf にネームサーバーを設定し直すとOK。この値は、どうやら最初のブートの時にDHCPサーバーからもらってきて設定するみたいで、気がつかなかった。環境が変わると設定し直す要があります。

この後は、teletermからSSHで繋いでログインし、操作する。まず、温度測定のためのプログラムの為にライブラリを取ってきて
$ sudo apt-get install build-essential libusb-0.1-4 libusb-dev

gitも必要なのでインストール
$ sudo apt-get install git

そして温度計測のソースコードを取ってきます
$ git clone https://github.com/bitplane/temper.git

後はコンパイルするだけです
$ cd temper
$ make
$ sudo ./temper

上記で動作確認が取れたら、temper.cを目的に合う様に書き換えてコンパイルします。

レポートやアラートのmailを送るために、まずexim4をインストール。
$ sudo aptitude install exim4

Gmailを使ってmailを送るために、まずexim4の設定(対話形式です)
$ sudo dpkg-reconfigure exim4-config
(1)SMTP,fetchmail で受けるの項を選択
(2)"localhost"
(3)"127.0.0.1"
(4)未設定
(5)未設定
(6)"smtp.gmail.com::587"
(7)NO
(8)NO
(9)/var/mailのmboxの項を選択
(10)NO
(11)未設定

次に設定ファイル/etc/exim4/passwd.clientに、ユーザ名とパスワード等を以下のように記入
=============================
gmail-smtp.l.google.com:ユーザ名@gmail.com:パスワード
*.google.com:ユーザ名@gmail.com:パスワード
smtp.gmail.com:ユーザ名@gmail.com:パスワード
=============================

設定反映
$ sudo update-exim4.conf

ちゃんとmailを送れるかテスト
$ cat ./temper.c | mail -s testmail xxx@xxxx.xxx

ついでに、FTPも無いので、gFTPをインストール
$ sudo apt-get install gftp
これで、よそからプログラムを持って来れます。

計測と1日分のログを送るにはcronを使います。さすがにcronは起動済みなので編集するだけです。
$ crontab -e

0,15,30,45 * * * * (温度測定スクリプト)
とすれば、15分おきに温度計測を実行してくれますし、
5 0 * * * (計測ログレポートスクリプト)
としておけば、毎日0時5分に1日分のログをmailで送ることも出来ます。


2013年06月07日

_ [computer] White Albm 2

ふとしたきっかけで、やり初めた最近のPCゲーム(それも主に18禁)ですが、その後も思い出した様に、年に一作品位はやってます。この所は評価のサイトもあるので、そこで高評価で、たまたま安くなったのを見つけたらですが、、

共に印象深かったので日記にも書きましたが、それらではminoriの「eden*」が素晴らしかったとおもいますし、ユースティアもとても良かったです。画像の説明

さて、その手のPCゲーム評価サイトで高評価なのを探しますと、少し前の発売らしいのですが、必ずこの「White Album 2」にあたります。とにかく、ダントツの高評価と言って良いと思います。そういう訳で少し前から入手していたのですが、オープニングはともかく、その後がいきなりチャラそうな場面から始まり、その後をオートで流そうとしても設定項目が限られており、結局タイミング等々に不満が有り進行にイライラが募ったあげく、始まってすぐに中止していました。そういう事が今まで2回ほどあり、結局そのままでした。

それにもめげず、何時頃ちゃんと始めたのかあまり憶えていませんが、始めてみると皆さんの評価通り、これは全く素晴らしい作品と言えます。内容は、SFでもファンタジーでもなく、あまりに現実的とも言える、要するに「恋の三角関係」。こういう昼ドラ的なドロドロした恋愛模様にはあまり興味が無い筈の私なんですが、実際やってみてテキストとストーリーを追ってみまると、ついつい引き込まれてしまいます。何と言っても全体を通しての「作り込み」がなかなかのものです。ストーリー展開とそのテキストに、いったいどれだけ神経と時間と力を注いでいるんだろう、って感じです。

全体はとても長い話で、建前上は「-introductory chapter-」(以下icと略)と「-closing chapter-」(以下ccと略)の2部作になっていますが、事実上は、ic、cc、それとccに含まれている「coda」の3部構成です。このセット版は2作まとめてありますが、通常のゲームタイトル3本分は有るかと思います。でも私には、本筋はicとcodeで、ccはサブヒロインによるヴァリエーションと言う気がします。脇役やサブキャラ的な出演者も多数ですが、そこにも一切手抜きが無く、登場人物すべてがキチンと、そして非常に魅力的に描かれていることに(それも大した破綻無く)とても感心です。加えて、それぞれの声優さん達もとても上手いと思いました。一般的には小春ちゃんなんかが、とても評判みたいですね。私なんかは、人物キャラとして、冬馬曜子さんなどすごく魅力的だったです。

このゲーム自体は暫く前からやっていたのですが、このところで、とりあえずやっと一応終わったかしら、と言う感じ。過去にicは3通りやってそこで小休止、ccも各ルート2度やってもう一度小休止、そしていよいよのcodeもすべてのルート2度やりました。最初は先が知りたくて、場所によっては少しはしょりながらでしたが、他の作品とは違い必ず、その後2度目をやる必要にかられます。そしてそれに値するクオリティ(周到さ)をちゃんと持っているところが、なかなか素晴らしいと言えます。

先に書いたとおりその手の「作り込み」はなかなかの物で、ストーリーと結果を知ってから、もう一度トレースすると更に細かい描写や配慮まで理解できるところが、このタイトルの見事なところです。その為にテキストは全部きちんと読めなければならず、会話と内声がミックスになる部分では時折バックして内の声をちゃんと拾う必要もでてきます。オートで進めるのはちょっと無理で、マウスのクリックでの進行ではかぶりつきになるので、フットスイッチを買いました。また、テキストだけではなく、演出全体も、相当良くできてると言わざるを得ません。音楽ファンとしては、楽曲に含まれる暗喩と言うやつを、もうちょっと突き詰めてやってもらいたい気がしますが(でも、それだとわかんない人が多すぎるかも)。でもまぁ、本当に良く作りましたよねぇ、こんな話、そしてテキスト。

またPS3版での「WHITE ALBUM2 -幸せの向こう側-」も出ています。PC版に加えて、おまけが幾らか入っているようです。それで恐るべき事に、この物量とクオリティにして、「プレミアムエディション」ですらアマゾンでは5千円以下です。何と安い商品なんでしょうか!!、100円ショップのどの品よりも「や、安い!」と思ってしまいます。それで、PS3版のプレミアムエディションも買ってしまいました。ただ、とある事情で、私の所有する初期型のPS3ではプレイできないことが判明しましたが、まあいいです、新規にPS3買っても良いくらいですから。

追記: 前後の日記にもありますが、やろうと思って準備していた事がこの所ずっと停滞していたのも、周りに読んでいない雑誌が2ヶ月間分ほど溜まっているのも、実はその理由はこのWhiteAlbum2のせいです。ここ2ヶ月少しの間、ほぼ毎晩ずっとこちらを見てましたからねぇ。忙しい人は、こう言うタイトルには足踏み入れない方が良いかも、です。

_ [wine] Vosne Romanee 1969 (Mongeard Mugneret)

ふと、セラーでこういうワインを見つけました。昔オークションでワインを買っていた時代のもので、1本だけなので、ミックスロットの1本なのでしょう。画像の説明

昔はこういうのが安く買えました、で、すごく美味しいです。深みと力とインパクトのあるワインが好まれる時代ですが、私はこのような酸の綺麗なチャーミングで素敵なワインが大層好みです。ただ、そういうワインは、このくらい年を経て熟成したものでないと無理ってところが、残念なところです。今となれば、もっと買っておけば良かったと思うばかりです。


2013年06月08日

_ [wine] RaspberryPiによる温度ロガー、やっとワインセラーに設置

本日やっと、1台目のRaspberryPiによる温度測定装置を、この冬新設した方のセラーに設置しました。問題は何処からセラーの中にLANケーブルを通すか、でしたが、バックアップ用に設置した家庭用クーラーのホース穴から入れられました。結構いい加減な配管処置だったので簡単にできたのは、良い事だったのか、それとも憂慮する事なのか、、。

温度計測はcron起動で15分おき、1日に1度、その日の計測ログをmailで送ります。また20度以上を計測すると、アラートのmailを送る仕様です。

RaspberryPi(3千円程)とUSB温度センサー(千円程)、それとSDHCカード(千円程)、その他ケースや電源のアダプタとケーブール(2千円弱)で、しめて7千円未満で立派なLAN接続の温度ロガー装置が出来ました。これで、精度は別にして、機能的には3万円ほどする「おんどとりTR-71W」とほぼ同じか、自分でプログラムでコントロール出来る分、拡張性の高い装置が出来たと思います。(TR-71Wは無駄になってしまいました)

この後、バックアップ用に設置してある家庭用クーラーの電源を、自動的に入れる様にしたいので、USBの赤外線リモコン送信機を繋いでコントロールしたいのですが、こちらは少々苦労しそうです。

このRaspberryPi温度ロガー、2台目を以前から有る方のセラーにも設置したいのですが、そのためにセラーに穴を開けるのを躊躇っていまして、暫く様子見です。こちらはバックアップ用のクーリングユニットを今年の冬に交換するつもりなので、その時にしようかな、、などと思っています。

追記: 温度ログを見ると、温度変化がかなりあります。業務用の空調設備なんで、冷却モードになると一気に5度位温度が下がるみたいです。こちらのセラーは、ワインはラックでは無くオリコンのボックスに入れてあるので、この位の温度変化は大丈夫だとおもうのですが、、


2013年06月09日

_ [computer] RT107eによる、VPN接続

数年前に設置した離れの棟との無線LANが、経年変化の為か時折切れるようになって、音楽データなどのストリーミングの再生が難しくなってきました。そちらに有るセラーからの温度管理のmailを確実に送信する為に、元々有った電話回線にインターネットの回線加えた事もあり、この際VPNで接続しようと思いました。

暫くして、中古のVPNルーター、RT107eを3千円ほどで売っていたので、2台購入してありました。それから暫くたったのですが、本日RT107eによるVPNの構成をやってみました。

まずは今使っているルーターを、RT107eに置き換えて接続。これは簡単、その後、ネットボランチDNSを設定して、VPN接続設定をするだけですが、、これが上手く行かない。仕方ないので、ためしにIPアドレスで設定すると簡単に接続出来ました。

その後も色々試行錯誤、で、解ったことは、VPN接続設定で「接続先の識別方法」の項目は、「IPアドレスで識別」の項に、ネットボランチで入手したアドレス名を入れると言うこと。私はその下の「名前で識別」って欄に入れていました。普通「IPアドレスで識別」って書かれていれば、普通数字をいれるよねぇ!。おかげで、結構離れている2カ所を、何度も往復するはめになりました。

無事VPNで通信できたのですが、次にWindowsの共有が上手く行かない(セグメントも変わったので)。これは何とかクリアしたのですが、それでいざ、サーバーの音楽データを聴こうとすると、、音が途切れて聴けない!。繋がった時から、なんか接続のスピード遅いなぁ、と思っていたのですが、音楽も聴けないとは、、元々サーバーのミュージックデータを聴くために接続しているので、いったい何の為に苦労したのか、と言う所。

ちょっと調べたところ、VPN越しのWindowsの共有はとても遅いらしく、仕方なさそうです。それに、双方の接続がADSLだからってのもありますね(まだNTTの光が来ていない地域です)。ADSLって登りは遅いですからね。

有線だと100m以上は必要なのですが、スイッチを間にかませば何とかなるでしょう。やっぱり、地道にLANケーブルを敷設するのが良いかしら、と思う夜です。


2013年06月16日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(1):旅行計画とリスボン到着

かなり前々から是非訪れてみたい思っていたポルトガルに、この6月に行くことにした。何故ポルトガルかと言うと、一番にポルトの畑が見てみたい事、2つ目にブサコ・パレスホテルに泊まってブサコワインを飲む事、3つめにはファドが好きなので、本場で聴いてみたかった事です。一にも二にもやはりワイン関連ですよね、私の場合。それもワインを飲み始めた頃からなので、20年以上想っていた長年の夢が、今回かなう訳です。

旅行のきっかけは、RCの世界大会がリスボンで開催される事なのですが、最初の計画の段階で、少々早めに行って観光、大会初日に帰ることになりました。本当なら大会にも出たいところですが、今年初めに近所のJTBに旅行計画と現地ガイドやドライバーの相談をしたところ(基本的に一人旅なので、葡萄畑を見て回るには運転手などの手配が必要)、暫くして現地ガイド等は大会の影響で難しいとの返事をもらい、結局旅行の計画を一週間繰り上げました。それでもあまりまとまった話にならず、その後自分でインターネットで「ようこそポルトガル」と言うポルトガル観光ガイドのサイトを見つけたので、そちらで現地でのガイドや運転手の手配をお願いする事にしました。画像の説明

計画は、まずリスボンに入り観光とファド、その後ブサコに泊まってからポルトに行くルートです。飛行機の行き帰りも、調べたところマイレージの特典で行けるらしいので、そちらで取ったので結局無料になりました。外国のホテルも、きょうびはネットで安く予約出来るので、飛行機のチケットを取った後、ブサコホテルを含めてすぐ予約してしまいました。リスボンとポルトのホテルは、「ようこそポルトガル」の岸澤さんに教えてもらった、お勧めの所にしました。

効率を考えると、ポルトの空港からそのまま帰るのが理想なのですが、それでは使える便が無いので、リスボン往復です。その都合で、帰りが月曜日になってしまいましたが、しかしそのおかげか、出発の一週間前に帰り便のビジネスクラスの空きを訊いてみたところ丁度空きがあったので、ビジネスにアップグレードしました。こちらにもマイレージを使うので、やはり無料です。(実費なら絶対エコノミーです)

出発は6月16日の日曜日、前日の土曜日の夜に、丁度京都の「さ々木」にて食事&ワイン会が有るので(本当は、それに出発を合わせた)、その後そのまま天王寺のホテルに宿泊し、翌日関空からエアーフランスにて出発、ドゴール空港で乗り換えてリスボンに入ります。パリでの出発が小一時間遅れたので、到着が遅れて、ホテルに入るのが11時をだいぶん過ぎてしまったけど、リスボンは空港が市の中心部から近いので、とても便利です。「ようこそポルトガル」で空港送迎もお願いしてあったので、非常にスムーズにホテルに入れました。

ホテルは、アヴェニーダ・パレス・ホテルと言う高級ホテル。大きなホテルでは無く伝統的なヨーロッパのホテルだけど、三泊しましたが常に非常に対応が良くて、本当に感心しました。少々高いですが、場所も良いし、またもしリスボンに滞在する事が有るならこのホテルですね。


2013年06月17日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(2):リスボン観光とファドその1

昨日の夜遅くに到着したので、実質には今日が観光1日目。ポルトガル初日と言う事なので、とりあえず勝手が分かる様に、ほぼ1日ガイドをお願いしてある。また夜は当然ファドを聴きに行くので、朝から午後5時までと、午後8時から深夜までの、二部構成にしてガイドをお願いしてある。画像の説明

私の場合、リスボンの印象と言えば「リスボン物語」と言う映画にかなり毒されている。元々マドレデウスが好きだったので、DVDを買ったのだけど、何度も見るうちに印象をすり込まれた感じさえする。あの映画で見るテレーザさんは、本当に素敵だったし、リスボンの町並みも印象的だ。あれはリスボンのほんの一部だろう事は、充分分かっている事だけど。

そういう事も有り、最初のガイドはアルファマ方面を中心に案内して貰う事にしていた。ホテルから歩いて広場へ、磁気の入ったカードを買って黄色い小さなバスに乗って、小山の上のサン・ジョルジュの城に向かう。しかし、リスボンって(後で行ったポルトも同様だったけど)本当に坂ばかり、どの道にも脇に自動車をびっしり駐車してあるので、本当に道が狭い。その坂もかなり急なもので、上に向かって歩くのは大変だろう。そういう坂道を小さなバスでくねくね道を回りながら上ってゆく。バスがかなり小さい理由が良く分かった。リスボンで色々驚くことも多いけれど、山の上のお城から、眼下の町並みと美しい海峡を見渡す景色の見事さは特別印象に残る。本日は晴天なので尚更気持ちがいい。

お城を一周した後、少し降りて、「リスボン物語」で使われた「マドレデウスの家」を案内してくれた。お城のすぐ近くだ。今は完全に改装されて、実はホテルになっている由。だから中には入れない。入り口のドアは赤く塗り直されて居る。看板なんか出ていないけど、一泊600ユーロ位だそうだ。周りは廃墟が結構有ったりするんだけど、利用しないんだろうか?。続けて、そのままアルファマ地区を降りてゆく。数日前に「イワシ祭り」があったばかりとの事で、飾り付けが随分残っている。

ガイドさんの先導なので、その後市電に乗ってアルファマを周遊したり、坂道上るカートに乗ったり、雰囲気有るエレベーターにのったりと、アルファマ地区を色々観光の後、バイシャ地区のレストランで昼食。

食事の後は、市電に乗って郊外の観光。ベレン地区へ行って、ベレンの塔と発見のモニュメント、更にジェロニモス修道院を見る。でも残念な事に本日は月曜日、施設の多くは月曜日閉館なので、中には入れない。その後超有名と言う、“パステイス・デ・ベレン” でベレン名物のパスレル・デ・ナダ(エッグタルト)菓子を食べる。どこもガイドさんの案内なのでとても手際よく見て回れる。でも少々疲れた。帰りはタクシーにしたが、ホテルに帰ったら、5時をかなり回っていた。

普通海外旅行に来て夕食と言えば、当然その地方の美味しい物を食べに行くのがファーストだけど、ファドが大好きな私としては、リスボンで夜と言えば、ファドハウス(カーサ・ド・ファド)でしょう!。今回の旅行ではリスボン4泊、内1泊は到着の日だから、実質3夜。その全ての夜、ファドハウスに行く予定にしてある。

初日、本日の予定は当初、午後8時からファドハウスParreirinha de Alfamaに行く予定だった。でもガイドさんの推薦で、最近とても評判が良いと言うファドハウスに変更することにした。そこは歌が始まるのが11時位らしいので、出発も1時間遅らせて、午後9時からにする。それまで、夜に備えて、少し寝ておこうとするけど、あまり寝られない。娘は大した物で、ずっと近隣を歩いて観光していたらしい。

最近とても評判が良いという、アルファマのそのファドハウスは、あまり広くはない、、と言うかとても狭い。午後9時過ぎに入り、まず食事。全てセットで三名で135ユーロとの事。歌が始まったのは、食事もデザートも全て終わった、確か11時も大分回った頃。ここはとても小さい店で、歌が始まるとサービス等が一切出来ないので、全員の食事等を全て終わらせてからファドを始める、と言う要領の様だ。

伴奏はギター(ビオラと言うらしい)二人とギターラの二名の四人。入口の扉を閉めて、照明を殆ど落として、その扉の前で演奏と歌。伴奏の人は楽器を持っているから分かるけど、歌の方は誰が歌うのか良く分からない。最初は、奥で飲んでいた様なおじさんが出てきて何曲か歌った。

歌は3、4曲で10分位で一回が終わる。一時間に1度位のサイクルなので、次までが結構長い。小さなテーブル席は6つ位あるけれど、我々と同じく情報を得て来たのだろう、テーブル席は何処も観光客の様(日本人は居ない)。地元の人は11時くらいからぞろぞろやってきて、カウンターや、その奥の方で立ったまま飲んだり話している。次の歌までが結構長いし深夜に及ぶので、他のテーブルの人は午前1時位で帰る人が多かった。私はファドを聴くためにリスボンに来ているので、当然最後まで。

ファディスタは次々に変わってゆく。奥で飲んでいたり、そこらで話をしていた人が、ふらっと前に出て歌う感じ。何曲も歌う人も居れば、一曲しか歌わない人も居る。事前の話では、女性の歌手は黒い衣装が多くて黒いショールを必ずする、と聞いていたが、ここでは最初の女性が小さな黒いショールを掛けていただけで、他の人は誰もが普段着だ。あとで分かった事だけど、通常の観光客が行くお店では、こんな事は無い。歌手の何名かは、ちゃんとそれなりの格好をしている様だ。これも後で聞いた話だけど、お客さんが歌う店もあるらしいので、多分、完全普段着で、一曲だけとか歌った人はお客さんなんだろうなぁ。ファド、初日からかなりコアな店に行ってしまった感じ。アルファマの夜は長い、3回か4回のショーが終わってタクシーでホテルに帰ったら、3時くらいになっていた。


2013年06月18日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(3):シントラ見学とファドその2

この日は、夜のファドハウスに行く時だけガイドをお願いしてある。当初は、一人で自由にゆっくりしたい為にそうしたのだけど、この日は天気があまり優れない。少々雨模様だし、フランスに留学中の娘もポルトガルに観光の為に来ているので、相談の上、シントラに行くことにする。画像の説明

シントラにはホテルのすぐ隣の駅からシントラ行きの電車で4、50分と言うところ。切符を買ったり、バスの券を買ったり、行き先訊いたりの諸々を、英語とスペイン語がそこそこ出来る娘に任せたので少々楽、お金を払うのはこちらですが。シントラも少々霧にかすんでいて、一番上のお城からは霧しか見えなかった。晴れていれば、印象も少しは変わったかな。

シントラから帰って来て、もう午後3時頃と少し遅いけど、娘がシーフードの昼食が食べたいと言うので、ホテルの人に聞いてもらって行く。私は食べないつもりだったけど、メニューにエビ入りオムレツを見つけたので、頼んでみた。安心できる普通の味で、美味しかった。

その後、私は夜に備えて、ホテルでしばし睡眠。やはり午後8時に、ホテルにて日本人アシスタントの人と待ち合わせの予定。海外で自由に暮らしている日本人って、女性の割合が多いと思うので、来るのも女の人かなと思っていたら、意外にも男の人だった。で、話してみると、なかなか味のある良い人で、良かった。

以前インターネットで、ファドについての情報収集をちょっとしてみた事があった。地元徳島は、ポルトガルと縁が深く、昔、何とミージアが来県して歌った事があり、私も聴きに行った(彼女のCDは6枚も持っている)。そこらからMTECとかに行って、日本で活躍しているファド歌手、津森久美子さんのホームページをブックマークして、時折見ていた。私がポルトガルに出発する少し前に、彼女のHPを見てみると、津森さんも丁度6月いっぱいポルトガルに滞在するとの書き込みがあった。リスボンのファドハウスで歌うともあり、是非歌もお聴きしたいと思い、ご連絡したところ丁寧なお返事を戴き、お店も予約して戴いた。

この日の夜は、その津森さんに予約して戴いた、彼女も歌うファドハウス"Velho Pateo de Sant’Ana"に行く。初めて実際にお会いした津森さんは、想像通り(いやそれ以上)のとても素敵な方だった。このファドハウスもとても良い店で、歌手も皆さん、とても上手い。昨日のファドハウスは雰囲気はとても良かったけれど、歌手の質はこちらが上かも。歌は確か9時過ぎくらいから始まって、4、5回有って、終わったのが12時位だった。津森さんは、今回ポルトガルでレコーディングもされ、新CDが秋に発売との事。これも、楽しみな事だ。


2013年06月19日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(4):コインブラ観光とブサコ

朝リスボンを発って、コインブラへ。ICでは、コインブラB駅なる所に停車する。娘の先導で市内駅への電車に乗り換えたつもりが、よく見ると違う行き先になって居る事に気づき、慌てて降りる。次の便まで待てないので、タクシーで市内へ。「地球の歩き方」で教えてもらった通り、駅前のカフェでスーツケースを預かってもらい、バスを探して大学へ向かう。ポルトガルでは何故か、入場の切符を買うにも、バスに乗るのも、あまり親切に出来ていなくて、「地球の歩き方」の記載は結構役に立つ。それでも、幾らか訊かなければいけないけど。

昼食はコインブラでの予定だが、この地方では豚の丸焼きの料理が名物らしい。娘が美味しそうなお店を探し出して軽く昼食。私は昼食抜きでも良いと思っていたので、注文せずに隣から少し貰うだけ。でも、結構美味しかった。画像の説明

その後、早い時間の内に、と言うことで、ブサコへ。結局コインブラからタクシーで向かう。ここから約30kmとの事だけれど、高速も使うので時間はそれほどかからない。タクシーで行っても、30ユーロちょいだった、ポルトガルはタクシーが安いのでホント助かる。

国立公園の中だと言う理由でか、エリアの入り口辺りにゲートがありチェックされる。前の観光バスが何故かトラブっていて、長く待たされた。こっちはタクシーなので素通りかと思ったがそうは行かず、宿泊客である旨を告げて、名前を照合してからOKがでた。

チェックインの後、徒歩にて散策コースに出かける。まずパレス下方に行ってから大きく上の方に周遊するコースを勧められ、地図を見ながら下ってゆく。鳥のさえずりが途切れない中、美しく深い森、小さな小川、小さな湖、その先の少し大きな湖、そして点在する遺構。ほんとうに、素敵としか言えない場所だった。

以前、那須の森に泊まった事があって、結構気に入っていたのだけど、ここに比べると如何にも人工的なイメージが残る。過去、ここは修道士達の祈りの場所だったらしく、明るいのだけど神秘な気さえしてくる。基本的に、この森をどれだけ素敵と思えるかどうかで、このホテルの価値は違ってくるだろう。
画像の説明

夜は、この度の目的の一つでもある、ブサコ・ワインだ。手渡されたワインリストで古いのが有るのを確認し、当然、1959年の白と、同じく59の赤を頼む。白は310ユーロ、赤は2百数十ユーロ(細かい価格忘れてしまった)で、白が少し高い。料理はコースの中で一番高い物にしたけど、それでも50ユーロ。

で、実際に出てきた料理は、事前に聞いていたほど量も多くないし、取り立てて美味しいと言えないまでも、それほど悪くもない。噂よりも洗練されている感じ、もしかしたらシェフが変わったかな?。

ブサコワインは昔からとても有名で、私も若い時からそれに憧れてて、本日やっとここに来た訳だけど、実の所、肝心のワインのテイストについては、私は最初からそれほど過大な期待はしていなかった。で、まぁ概ねその通りなので、別段期待はずれって事はまったく無い。若い頃から憧れた場所でこのワインを飲めた事、ただそれだけで感慨いっぱいである。

白は59だからもう当たり前だけど、幾らか酸化したシェリーっぽい所がある。赤は古いローヌって感じ、雰囲気はあるけどちょっと平板。共に感銘を受ける様なワインでは無かったけれど、でもキチンと、飲める59の白と赤があるのは大した物。

私は最近海外旅行に行っても、殆どお土産を買わないが、この赤白2本の1959のブサコワインの空き瓶は大切に持ち帰った。


2013年06月20日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(5):ブサコからポルトへ、ポルト観光

朝、ブサコの森を散歩する。画像の説明

後でこのホテルについての色々な記述を読んでみたのだけど、このホテルはそれほど評判が良くない。以前ちょっと調べた、日本からのツアーにもこのホテルが組み込まれていたし、この日のお客も殆どが観光バスで乗り付けた団体客(どっかのロータリークラブだった)であり、ツアー観光客には定番の宿の様だ。実際、私の様にこの機会にポルトガルに行った同じクラブの人も、ここに泊まったらしい。でも、余り良い様には言っていなかった。確かにとても豪華で壮麗であるパレスも、細かく周囲を見れば、傷んでいながら修繕されずに放置されている箇所も多い。

それでもここは、私には想像以上の素晴らしい場所だった。とにかく周辺の、遺跡とも思える様な昔の修道士たちの遺構が点在する、深い森がとりわけ美しい。

出発は少し遅くして、朝食後、昨日とは違う方向に散策に行く。こちらには遺構が多く、とりわけ興味深い。右の写真は、そのときの崩れかかった遺構の脇の道。写真では分かりづらいが、小道の中央部には小さな白い花が沢山ずっと続いて咲いている、、フラワーロード!。花を踏むのが惜しくて、先には行けなかった。

意外な事に、ブサコパレスホテルは宿泊料も割と安い。私は1万2千円ほどだったし、安く予約出来る所を探した娘は、85ユーロだったらしい。いつかこの時期に、ここで数日滞在できれば、と思っている。その為だけに、またポルトガルに行くのも良い。

その後タクシーにて、当初コインブラB駅まで行く予定だったけど、運転手がポルトに行くんだったら、、と交渉してくる。ポルトのホテルまでだと130ユーロとの事。ブサコホテルの話では、ポルトまでタクシーで行くと150と聞いていたけど、もう少し交渉して120で行って貰うことにした。でも実際行ってみると、メーターでも130ちょいだったので、130ユーロはほとんど正規料金だったのね。でも120ユーロで、乗り換え無しでポルトのホテルまで行けるのは、結構ありがたい。

ポルトでのホテルは「インファンテ・デ・サグレス・ホテル」。ポルト中心地に近く、大変便利な場所。しかしネット接続のWiFiが有料なのは困った物だ。追加料金を払う気になれず、2日間はネット接続無しだった。後からホテルを取った娘は、すぐ近くの安ホテルだけど、ネット接続はタダらしい。画像の説明

娘の先導で観光、少々疲れた。夜は、やはり娘の調べたお薦めのワインバーレストランに食事に行く。最初考えていた所は、行ってみると、キッチンの故障で本日は料理が出来ないとのとの事でクローズとの事。とても良さそうな近くのワインバーにゆく。狭い店で、店内はいっぱい。まもなく、外のカウンターが空いたのでそこで飲む。

外のカウンターと言っても、実際は店の前の石垣の上に、コの字にスチールのカバーを取り付けて、それをテーブルとしている。その前に椅子を置いて、屋外カウンターとしている。ただしそこがドウロ河に面したテラスで、非常に見晴らしが良く、気分も良い。

ワインリストには、ポルトガルのワインばかり、かなりな種類のワインが何ページにもわたって載っている。でも、ポルト以外は、エリアは分かるは銘柄は全く分からない。長らくワインを飲んでいるけど、ワインリストを前にして初めて「どれ選んだら良いか分からない状態」になってしまった。

結局「最近の評判の良い作り手のワイン」、と言うことで選んでもらった。ここは火を使った料理が無く、主に乾き物とワインの夕食になってしまった。料理は無きに等しいが、ワインもそこそこ良かったし、何しろ見晴らしと風が気持ちよいので、非常に気分がよい。


2013年06月21日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(6):アルト・ドウロの Quinta do Vesuvio と Quinta do Noval 訪問

この日は、アルト・ドウロのポルトワインのキンタの訪問の日であって、今回のポルトガル旅行の、一番のハイライトでもある。

ポルトのガイア地区の試飲所だけではなく、ドウロ河上流のアルト・ドウロの葡萄園を直接訪れる素人の人はたぶんかなり少数。ボルドーのシャトーみたいに、一般の愛好家のヴィジットなんて普通受けていないだろうから、事前に各方面にお願いして、何とかアポントを取ってもらった。ポートの好みとしてテイラーとフォンセカだけど、キンタ・ド・ノヴァルのナシオナルの畑だけはどうしても見てみたかった。何とかその願いがかない、ノヴァルへのアポが取れて、もう1件ヴズーヴィオの畑と醸造所も見る事が出来る事となった。

取って戴いたアポイントは、10時にヴズーヴィオ、午後2時にノヴァルだ。ちなみに"Quinta do Vesuvio"は、今までずっと「ヴェスヴィオ」と呼んでいたが、現地ではこれでは通じない。「Vesuvio」は「ヴズーヴィオ」の様である。ヴズーヴィオは他のキンタに比べれば少々上流の方にあり、当初ポルトのホテルからの所要時間を二時間半とみて、朝7時半出発にしたのだけど、ヴズーヴィオに着いたのは11時少し前で、結局3時間以上かかった。お願いした運転手さんは、Antonio Carvalhoさん。高級なベンツで、ほぼ時間通りにホテルに迎えに来てくれた。彼はこの車で、この地方の観光ガイドをしているようだ。一日中一緒に居たけれど、とても良い人だった。運転も、結構安全運転で安心。

アルト・ドウロ訪問は、ポルトから結構遠いので、当初からなかなか大変だろうと思っていた。滞在するホテルを何処にするにしても、車で回る必要があり(これはワイン作っている所では何処でもそうだけど)、現地でドライバーかタクシーを雇わなければいけない。ポルトのキンタ訪問にはとにかくそれがネックだった。それを「ようこそポルトガル」で現地ガイドドライバーを紹介してもらえたのは、とても有り難たかった。

ポルトから高速に乗ってアマランテあたりまで、ここで高速を降りて狭い道をくねくね行く。すでにブドウ畑が広がっている。ここらはヴィーニョ・ヴェルデの畑になるらしい。実際にはここからレグアまで続くブドウ畑がヴィーニョ・ヴェルデのようだ。ここの田舎道を走っていると、道の脇のほとんどの家に、このブドウを庭木のように植えている。従ってそれは背が高い。日本で庭に松の木を植えるのとほぼ同じ感じで、家の庭の周りに数本の背の高いブドウの木が植わっている。これらはワインにするのだろうか?

レグア辺りからブドウの木の感じが変わってくる。良くボルドーやブルゴーニュで見るような仕立て方のブドウの木の列だ。だたし、山の急斜面にほんの細いテラス状を作り、そこに植えている。細いのでブドウの木二列がやっとと言う感じで、段々畑にもなっていない。山を見ると、山の斜面に間を開けてブドウの木の横筋が何本も走っている感じ。中には斜めの筋になって居る所もある。ドウロ河の両方の斜面にブドウの木が植わっているが、これだと耕作面積はそれほど稼げないだろう。それよりも、手入れや収穫は今までみたどのブドウ畑よりも大変だろう。

少しドウロ河の南側に外れてた道を行く。ドウロ河沿いに道があるかは分からないけど、二車線の割と広い道で、この道が一番の近道の様だ。山の向こう側でもやはりブドウ畑が続いている。あと見かけるのはオリーブの木のみ。画像の説明

ヴズーヴィオでのアポントは、「10AM にSra da Ribeira (Vesuvio)にて、Quinta de Visuvioの醸造家Mario Natario(マリオ・ナタリオ)がお出迎えし、船で川を渡り、畑と醸造所へご案内致します。」との事だったので、その文面をそのまま伝えたのだけど、どうも運転手さんには上手く伝わっていなかったみたいで、彼はキンダ・ド・ヴズーヴィオの醸造所に直接行った模様。小一時間遅れた上に、なんだか待ち合わせの場所と違いそうなので、キンタに電話してもらおうかと思ったのだけど、元々電話番号さえHPに乗せてないので(ヴズーヴィオはmailのアドレスさえ調べても分からなかった)どうしようもない。キンタの建物らしいところに行き、車を降りてうろうろしていると、前から車が来る。その人に聞いて貰おうと、ドライバーさんに頼んで話を聞いて貰うと、有り難い事に我々を待っているはずのマリオ・ナタリオ氏本人だった。どうも川向こうで待っていたのだけど、来ないので一旦帰ってきた所らしい。もし時間通りにここに来ても会えなかった訳で、何が良かったのか分からない。

あとで自分は7?の生まれだが、ポルトのヴィンテージワインが無いと言っていたから、40少し前くらいか。ちなみに周りは恐ろしく静かな所で、その後色々見て回っている途中でも、誰にも会わないし、車が走ってるのも全く見かけない。

簡単な挨拶のあと、まずはすぐ、その彼の車に乗って山の上に向かう。坂が急で、テラス状になったブドウ畑の中、作業用の急斜面を車で上ってゆく。途中で色々解説もしてくれる。もう混植はしていなくて、ここの区画はこのブドウ、ここはこれ、あれは何々を植えていると言ってくれるのだが、見た目にはよく分からない。さすがにこの畑で働いてるやつだ。山の上はやはり見晴らしがよい。そこで、各ブドウ品種の特徴とか色々聞いてみる。

その後、車で最初に会ったあたりに行って、少し奥にある醸造所を見に行く。やはりかなり大きい。大樽がかなりな数並んでいる。反対側には、小さい、でもボルドーやブルゴーニュのよりは少し大きそうな古そうな樽がなた並んでいる、形もよく見るフランスのとは違うみたい。ちなみにこの樽1つが「1パイプ」、この単位はポルトについての本を読んでいると、良くできてきます。

次に上に上がってみると、大きな石の槽がならんでいる。間違いなく、足踏みでブドウをつぶす作業場だ。広いし、それにまたずいぶん有るのに驚いた。でも全部本当に足でつぶしているんだろうか?。そういうのは何でやっても同じな気がするけど。

その後また樽の並んだ所におりてきて、試飲。あらかじめテーブルに白いクロスにグラス、2000年のヴィンテージ・ポルトがおいてあった。マリオさんはソムリエナイフでボトルを空けて、試飲させてくれる。さすがにヴィンテージものは凝縮されており素晴らしい。プロでもない我々に新しいボトルを開けてもらうのには、少々きがひけたけど。日本からお土産を持って行ったせいか、あれこれ詳しい質問とかを色々したせいか、どうも結構気に入ってくれたらしくて、帰りに別の建物の前に車を止めて鍵を開けて入って行ったかと思うと、戻ってきたら手にした2007のヴィンテージものをお土産として渡された。

ヴズーヴィオは、ポルト生産地としてはすこし奥なので、来た道をかなり後帰り、小さな街ピニャに入り、ここで昼食になる。ドウロ河に面して景色の開けた、とても感じの良い岸にあるレストランで、なかなか良さそう。目の前の小さな岸に、ドウロ河クルーズの観光汽船が丁度停泊しかかっている。客は此処で下船し、しばし観光するのだろうけど、行くところあるのかなぁ?。料理は、2名様分からと但し書きが入った、魚が入ったリゾットを頼んだ。でこの料理、出てきた分量に本当に吃驚した。「深くてでかい洗面器に目一杯入っている」って感じ、注文量間違えたのじゃないかと、本気で考えてしまった。運転手さんは大体分かっていた様で、自分の分は頼のんでいなかったみたいだ。これがなかなか美味しかったので、結構食べたつもりだけど、3人で食べても結構残ってしまった。

此処での昼食が終わるとすでに3時である。既に1時間弱遅刻。ここからはノヴァルまでは近いので、そう迷惑はかけないだろうと思っていたのだけど、運転手が道を間違えたので、到着が4時少し前になる。私が持って行った、拡大した地図がかなり役に立った。

キンタ・ド・ノヴァルへは、昼食をとったピニャから北の方へ少し行った、ドウロ河の支流の東側だ。運転手は当然よく知って居るものと思っていたが、ナビを入れかけて見つからない様で車を走らせる。暫くすると道沿いにキンタ・ド・ジュンコが出てきた。私の地図では、このキンタは川の反対側だ。運転手も私の地図を見て、道を間違っていると分かったらしい。

また街まで戻って。橋を渡って支流の反対側を行く。十数分も行くと斜面の畑に「NOVAL」と書いた看板が見える。その上の建物がキンタ・ド・ノヴァルだ。ナシオナルの畑をもつ特別なキンタで、当然私にとっても特別。ポルトに来た目的は、そのナシオナルの畑を見に来たからと行って良い。下方の道を少し通り過ぎてから右に大きく曲がり、ノヴァルの建物への道に入る。ここはやはり特別で、まるでボルドーのシャトーへの入り方のように、建物への道は棚仕立てにされたブドウに飾られていて、瀟洒ですらある。建物に着くと、運転手さんが、ここから入るんだ、と言ってくれて入ると、若い素敵な女性が対応してくれた。その、Catia Mouraさんは我々の案内役であるらしい。戴いた名刺には"Marketing Communication & Hosting Manager"との肩書きにななっている。後で話を聞くと、フランス人なんだそうだ、ちなみにノヴァルは1993年よりフランスのAXIAの所有となっている。画像の説明

まづ、テラスに出て、眼下のブドウ畑の説明を受ける。今日は快晴でとても気持ちがよい。各ブドウの木の品種を並べて植えた、サンプル列を過ぎて建物の上と言うか、背後に回る。ナシオナルの畑は、建物のすぐ背後だという。背後といっても急斜面にあるので、上方と言っても良い。その見せてもらった畑は本当に、想像以上に狭い。家の裏なので、鶏を飼っていたり、豚を飼っていたりもする。本当にそんな中にナシオナルの畑はある。その一列と、それに連なった少々下方に見える小屋の前まで続いているらしい。ナシオナルの畑のブドウの木は、木の根に近い方が他の木の様に太くなく、比べると少し弱々しく見える。樹勢も当然ながら弱いように思える。

「これがナシオナルの畑の印なの」と言われて見ると、脇の木の棒に、ようやく読める字で「NACIONAL」と刻印されている古いブリキか何かの金属板が付けてある。

畑を見た後は背後から家に入ると、ヴズーヴィオで見たのと同じような、石の槽が並んでいる。しかし一回り小さく、数も少し少ないかもしれない。しかしヴズーヴィオのが大きすぎた、とも言えそうだ。端に、足踏み破砕をシリコン樹脂とステンレスに換え、機械で代用する施設もある。普通そんなとこまで人力を使用する必要はないので、とても実用的な事だと思う。

その後、下に樽が並んでいる様子を見ながら、醸造所の脇の部屋に入ると、そこがテイスティングルームの様だ。結構広くて、多くの人が訪れる事を想定している様だ。テーブルの上には、テイスティング用のボトルが、、うーん、完全に10本以上は並んで居る。

ノヴァルでドライなスティルワインを作っている事は、ここに来る前に少し調べていて初めて知った。最初の3本はその赤ワインだ。(ポルトでない)これらも試飲しますか?、と尋ねられたが、結構興味が有ったのでYESと言ってしまった。最初は軽め、次のトゥーリガ・ナショナルのみ、3本目がその他の葡萄との混合らしいが、3本目の方がトゥーリガのみより複雑さもバランスも有って好ましい。これはなかなか良い。

その後は、ポルトが10種類ほど(たぶんそれ以上、ヴィンテージ物でも何種類かあった)並んでいるが、とても全部試飲できないし、実はあまり下位の物には興味がないので、「あと3種類ほどで結構です」とお願いした。飲まないで吐き出してゆけば大丈夫だろうけど、なにせ、この並んでいるワインは全部未開封で、この前行ったサヴォアの作り手での試飲とは違う。プロでもない私のためだけに全部開けてしまうのは、本当にもったいない事だ。それに一時間以上遅れてきているので、あまり引きずるのもどうかと思った(畑を見てる時はそうは思わないけど)。最初がLBV、次がいきなりタウニーの40年物、最後にヴィンテージ物(年度、記憶に無し)を試飲させて戴いた。

ポルトのホテルに帰ったのが、7時少し前。おおむね計画より1時間ずつ遅れた感じ。午後8時前から、やはり娘の先導で、レストランに。ネットで調べて評判の良い店らしい。古い建物の2Fで、こちんまりしている店だけど雰囲気が良い。サービスしているお姉さん二人は、本当にとても感じがいい。頼んだ料理も、とても美味しかった。

今回の旅行で行ったポルトガルのレストランは、星が付きそうな一流店には一度も行かなかった事もあるけれど(リスボンではファドハウスばかりだったし)、ポルトガルのワインしかリストには載っていなくて、そしてそのワインがまたとても安い。大体10ユーロから20ユーロだ(これ、レストランでの価格です)。ここでも、高めのヴィーニョ・ヴェルデを頼んだけれど、確か21ユーロだった。この旅行中、赤も白も何種類かポルトガルのワインを飲んだけど、トゥーリガの赤よりも、ヴィーニョ・ヴェルデの方が総じて好ましく思えた。


2013年06月22日

_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(7):再びリスボンへ、ファドその3

あと数日観光してフランスに帰る娘と別れ、朝ICでポルトを発ってリスボンへ向かう。12時過ぎに着いてすぐ、本日の宿、ホテル・ローマへタクシーで向かう。

明日の朝がとても早いので、「空港に近い事」と「深夜早朝でもチェックアウト出来る事」を第一に選んだホテルだ。比較的大きなホテルだが、ヨーロッパのホテルで日本並みのサービスを期待してはいけない。それでも、この規模のホテルだと、深夜に誰も人が居ないって事は無いだろう。部屋は清潔で綺麗、TVはブラウン管タイプで最近貴重かも、リモコン不良で電源が入らず(切る事は出来る)見るにはちょい工夫が必要だけど、あまり気にしない。

あまりに天気がよいので(この日は28度まで気温が上がった)その後、サン・ジョルジュ城までタクシーで行く。ガイドと観光した時とは違って、一時間ほど景色を眺めながらゆっくりして、気分良く風に吹かれた後、アルファマ地区をまたゆっくり降りて、タクシーを探して、ホテルに帰る。それからホテルで2時間ほど眠って、今晩もファドを聴きに行くために、午後8時にロビーにて日本人アシスタントと待ち合わせ。画像の説明

午後8時半から、今日のファドハウスFado Maiorに一緒に向かう。ここも初日に行った店ほどではないけれど、結構狭い店。ファドハウスは3件めだけど、どこもそれぞれタイプが違っていて、店のセレクトは正解だった。でも強いて言えば、今日のお店が一番良かったかな。狭い店で満席だけど、観光客は我々の他はあと一組のみで、他のテーブルは地元の人達で盛り上がっている。

最初に料理を頼むが、「それ今日出来ない」「これも今無い」が多い。ワインでヴィーニョ・ヴェルデの銘柄を頼んでも、やはり「それ無い」と言われ、逆に「いいのが有る」とリストに無いのを持ってきてくれた。フランスあたりの日本人観光客を見下してる店だとそう言うのは怪しいが、出てきたのは本当になかなか美味しかった。先に頼んだのも、持って来てくれたワインも20ユーロ。

最初のステージは、奥にいたそれなりの衣装を着けて座っていた女の人が案の定出てきて歌ったけれど、次のステージでは、先ほどまでお店のテーブルを回り、給仕していた若い兄ちゃんがそのままの格好で歌い出した。

そして、最後のステージの時には、黒い衣装で黒いショールの結構お年のおばちゃんが出てきて歌った。この方有名なファディスタらしい、で、やはり味があっていいです。でも、よく見ればこのおばちゃん、さっき隣で注文取ってたし、向こうの厨房では料理作ってたよね(私の席からは奥の厨房が見える)。最後の、皆で歌を回して歌う(数人で、歌を継いで歌う)場面では、テーブルに座って皆と食事していたけど、如何にも店の関係者の様に料理も運んでいた若い女性も、そのテーブルについたままで、歌を継いで歌い出した。そうかぁ、ここは店員が歌う店なんだぁ、と言うかファディスタが店を回しているんだな、アルファマのファドハウスは奥が深い。

ここでのファドは12時過ぎに終わり、ホテルに帰ると1時くらい。飛行機は朝6時発なので、そのまま眠らずにシャワーを浴びて身支度。その後、荷造りとかこの日記を書いたりして居る内に、3時にコール。暫くして下に降りていって、タクシーで空港に行く。

朝3時半過ぎ、こんな時間に空港って開いているのかなぁ、と思っていたけど、やはり地元の地方空港とは違い、ちゃんと開いているし、一軒だけだけど喫茶店も開いていて、人も居る。流石にチェックインカウンターは4時かららしいので、自動チェックイン機でチェックインをしてみる。パスポートを読ませたり、色々申告が有ったりと、結構面倒。最後に座席を自分で選べる所で、選ぼうとすると、何と、パリ−関空の飛行機で「1A」が空いているのを発見!。で、迷わず選択して変更。どんな席か分からないけど、飛行機で「1A」なんて初めて、とても楽しみ。ビジネスにアップグレード出来てて、良かった。


2013年06月26日

_ [wine] Musigny 2000 (Comte Georges de Vogue)

ポルトガルでも食事の時にはずっとワインも飲んでいたけど、地元ポルトガルのワインばかりでした。それは当然で、折角ポルトガルに来ているのですからスペインやフランスのワインを飲む事は有りませんが、赤ワインでも、トゥーリガ・ナショナルを使った物が多く、あとはカベルネ・ソーヴィニョンを使ったボルドータイプの物をたまに見る程度です。当然ピノはまるで無し。それでちょっと、ピノ禁断症状っぽいので、今夜はとっておきのブルゴーニュを開けてみます。画像の説明

セラーの同じ列に1999と2000を入れていたのでどちらにしようかと思って、ネックを透かしてみるとこちらが色が薄いので、2000年にしました。以下、飲みながらの評なので文体がちがいます。

(開栓して10分ぐらいの最初の感想では)気品と力と優雅さ、長くローブを引きずる優美さ、それで居ていつまでも香りとテイストが消えない実在感があって、極めて良。相反しそうなものが、補いあって素晴らしいワインとなっている。

その後、10分、いや15分程度で少しずつ印象が変わるのだけど、既に半分以上一人で飲んだ時点で、やはりこのワインは精妙かつ秀優なほぼ頂上に近い品位のワインであると思う。やはり名前だけの事はある、大したものだ。しかしワイン会などで数人でこのワインを飲んでしまっては、この精妙さは理解しようがないだろうな、とも思う、難しいなぁ。この様なワインの開栓される殆どの状況がそれと大差ないと想像されるので、全くもって、「もったいない事だ」とも、やはり思ってしまう。

当然1本まるまる、一人で飲んでしまいましたが、開ける前は「まだ早いかな?」と思っていましたが、もう飲み頃でしたね。最近のヴォギュエのミュジニーは、極めて高価でとても買えませんが、この頃は背伸びすればまだ買える値段だったので、何本か持ってます。1、2年に1本づつ位、そろそろ開けた方が良いかも知れません。