2011年10月09日
_ [general] アリャマタコリャマタ氏、来徳。
長らく日記記載が出来なくありました。書くことは沢山あったのだけど、やっぱし、そういう時期ってある気がします。ただ今日こそは書かなければいけませんね。
私が勝手に師と尊敬する、アリャマタコリャマタ氏(本名書いて検索にひっかっかると嫌だから、わざとこの名にします、すいません先生)が、徳島にいらして頂き、有り難くも、私は本日そのご案内役をつとめました。
基本は接待なので、写真を撮るとか沢山質問するとかは極力控え、節度をわきまえる様にしましたが(だから写真は無いです)、所持する10冊ほどの著書にサインを頂き、幾つかの「アラマタ伝説」にご解答も頂きました。既に「大先生」だと思うのですが、実際に大学教授であったわけでは無いせいか、お話させて頂いていても偉ぶった所は微塵もなく、とても気安く話をして頂ける、本当に良い方でした。
2011年10月12日
_ [wine] Chateauneuf-du-Pape 1986 (Chateau de Beaucastel)
本日も気分的には、先日お会いしたアリャマタコリャマタ氏へのオマージュが続いているのですが、それとは別にワインのライブ評論も、久しぶりにやってみようかと、、
数日前ボルドーを飲んだので、体の欲する本日のリクエストはちょっと違う感じ、、ブルゴーニュかしらとも思ったけど、まぁそれもちょいとストレートな気がして、南ローヌのグルナッシュ、ニュフ=デュ=パープのちょっと古いめのワインです。と言っても私はボーカステルくらいしか持っていませんが、、。パーカーの本に依るとこの86が何と78点!、殆ど並酒の評価です。丁度持っていたので、「これほんまかいな?」と開ける事にしました。
ピクチャーがありませんが、ボーカステルのラベルなんて何処でも見られますし、おまけにヴィンテージは別でボトル首に貼り付けるタイプなので、画像は必要ないと思います。(有る面、手抜きですが)
で、パーカー評価78点のボーカステル86ですが、開栓時からなかなか良いです、30分、1時間経っても、とても素晴らしい。このビックネームの名の通りのテイストとアフターで、ボーカステルとしても、堂々たるワインと思うのですが、、。評論文から察するにパーカーさんも何本か飲んでの評価みたいですが、ここまで来ると、USに向かったロット(かその経路)自体問題があったのでは、と思ってしまいます。
手元にボーカステルが多いのはニュフ・デュ・パープではよく見かけたからです。飲んでいて、シラーのテイストがちゃんと有りますね。本当はラヤスやボノー(あまり飲んだことないけど)みたいに、シラーがあまり入っていない方が好みです。シラーは高名なギガル3兄弟みたいに素晴らしいワインも多くて、当然これらはとても好きなのですが、基本的には最初の頃から、あまり好みでは無いかも、です。
2011年10月24日
_ [music] コンサート3題(カツァリス〜サロメ〜ギエム)
先週の木曜日の午後より日曜日まで、久しぶりに東京に行っていました。東京行きの日程が決まると、まずやる事はコンサート探しです。東京近郊の方には分からないでしょうが、事、コンサートや展覧会などの文化的催しにおいて、首都圏と地方との落差は歴然たる物です。そうは言っても、どうしても行きたいコンサートや展覧会を、東京や大阪以外の地方でやってくれても却って困る事になりかねず、それを考えると東京一極集中もそれはそれで便利とも言えます。
21日の金曜日は考慮の後シプリアン・カツァリスのピアノリサイタル、22日土曜日は、新国劇でサロメ、23日の日曜日は帰る日ですが、午後3時からギエムのバレエのステージが有るので、飛行機を最終便にして見に行くことにしました。最近、土日のコンサートで午後3時からと言うのが増えてきましたが、便利で助かっています。
_ [music] シプリアン・カツァリス、ピアノ・リサイタル(浜離宮朝日ホール)
プログラムは生誕200年を迎えたリストプログラム。と言ってもさすがカツァリス、リストの素直な曲が並ぶわけでも無く、「リストへのオマージュ」という即興の演奏から始まりまして、ピアノコンチェルトの2番を、カツァリスがソロバージョンに編曲した曲で終わりでした。
カツァリス、ラジオなんかで聞き流したことは有りますが、CDは持ってないし、まして生演奏を聴くのはこれが初めてですが、実に素晴らしいですね。ラテン系の人のもつ「天才肌」というのを、まざまざと感じます。彼は、曲をどの様に構成するかなど、細かいことなそ殆ど意識することなく、軽々と自在に思い通りの音楽を作り上げて行っているように思えます。それこそ、天賦の才がなせる技でしょうか。
加えて、音が実に美しいですね。ホールもここはとても良いです。それにまた演奏家のタッチもあるのでしょうが、楽器も違いそうなので、休憩時間にステージ間際に行って見てみたら(私の席は最後方、後ろから2列目だった)、ヤマハのピアノでした。私の感覚としてコンサートのピアノは95%くらいシュタインウェイなので、「ヤマハ、凄いじゃない!」と声に出てしまいました。それにしても、クリアー明快で響きが良く、全然違う音がします。
演奏会の最後に、カツァリス自身が「お金もらっている訳ではないけど、、」と前置きして、「ヤマハのピアノが大好きだ。」と言っていました。珍しいことですね。よく知らないのですが、カツァリス持ち込みのピアノなんでしょうか?
_ [music] R.シュトラウス「サロメ」(新国立劇場)
翌日22日の午後3時からは新国劇で「サロメ」です。「サロメ」は見るのも初めて、実は曲も全体は聴いたことがないので、ナクソスミュージックライブラリで事前に何度か聴いて、予習してから行きました。
R.シュトラウスのオペラは本当にオケが雄弁かつとても優美で、魅力的この上ないのですが、まず音楽を聴いて、初期の作品でもさすがと思いながら実演を見に行きました。
演奏は、途中の休みなしで最後まで行ってしまいます。前半は結構楽しんでいました。サロメ役は最後の公演だったのでそろそろ疲れが溜まっていたのか、最初の方はあまりさえない感でしたが、次第に良くなって行きます。ヨハナーンは声も堂々たる物で、とても格好良かったですね。
そして後半になるにつれ、、言い方は悪いのですが、はっきり言ってこの「気色悪い」話にうんざりしてきました。こんなお話、喜ぶ人が居るからオペラになっているし、今でも演奏されるわけでしょうが、私にはとうていついて行けません。意味が分からないドイツ語での曲だけならまだしも、目の前で字幕付きで演じられると、胸くそ悪い思いです。終わった後も、感動なんてはほど遠く、あまり拍手する気分にもならなかったです。
こんな話のオペラは、たとえ何度見ても好きになれないでしょうね。同じ理由で、オテロとかリゴレットも実はそれほど好きではないです。
2011年10月26日
_ [wine] Clos de Tart 1988
先週末東京に出た折、夜、一緒に食事した方から飲ませて頂きたワインが、全然知らない名前の付いたワインでした。持ってきた人にきいてみたら、「ラベルをよく読んでみな、知ってる名前が出てくるから」という事で、下の小さな文字まで読んでみるとクロ・ド・タールの字面が見えます。これってクロ・ド・タールの所謂セカンド?、ときいたらその通りだそうです。普通は村名のモレ・サン・ドニとかにするのでしょうが、新しい名前をつけるところが今風ですか、、でも写真も撮らなかったし、そのラベルの名前も全く覚えていないのが、今となってはとても残念です。
そういう訳で、今晩はクロ・ド・タールの88です。評判が良くて出回らないのか、日本では雑誌が取り上げないからか良く分かりませんが、とにかく普通に売っているのをあまり見かけません。昔は結構安く買えた気がするのですが、90以降、特に最近は非常に評価も高い様で、おいそれとは手に入れる事が出来ません。
このワインは昔オークションで買ったものですが、当時はここらのヴィンテージの物を結構安く買って、幾らか飲みました。確か90位までは評判もあまり良くなかったので、
まず色はとてもクリアーで綺麗です。香りも色に沿ってとても美しい。このワインこのボトル、私が飲んだ80年代後半から90迄のクロ・ド・タールの中では最良かもしれません。同じロットの88も飲んでいますが、今日のがずっと良いと思います。まさに特級ブルゴーニュワインが、その後順調に20年以上熟成するとこうなるという見本みたいな物ではないかと思います。時間が経っても殆どへたらないですね。
ちょっと面白いのはラベルの張り方で、このボトルはアメリカ向けに出荷された物ですが、その取り扱い業者のラベルにかぶさって、上からワインのラベルを貼ってあります。
2011年10月29日
_ [wine] Vineyard 29 1992
確認してないけど、多分以前にも書いた事があるワイン(の筈)。Vineyard29はHartwellと共に、私にとって(おそらく今となっては一時代前なのでしょうが)大切なカリフォルニアワインの銘柄です。
結構有名だったその他多くのエステイトと違って、あまり有名になりませんでしたが(生産量が少ないのもあって多分殆ど日本に入ってこなかった、私はCAのワイン屋さんから直接購入したのと、あとUSAのオークションで購入)、私の大好きなワインでした。ここが過去形なのは、共に93までしか買ってないし、そこまでしか飲んでも居ないからです。
昔何本か買ったこれらのワインを、少しずつ楽しんできましたが、本日は久しぶりにVinyard29の92です。このワインはWally'sと言うアメリカのワイン屋さんから直接購入した物。ちなみにWassy'sはロゴデザインも含めて、Wally'sのマネさんです。(これも大昔に鷲谷さん本人に指摘ずみ)
何時だったか、この前飲んだVineyard29もとても美味しかった記憶があるのですが、本日のこの92、色は充分濃いのですが、テイストに果実味が落ちていて、、正直ちょっとばかり寂しい感じ。料理と一緒なればまだまだ十全なんでしょうが、それだけで飲むとボルドーの様に複雑さを増す様な所も取りたてて無く、ただちょっと枯れているというイメージで、やはり、まぁ少し寂しい感じ。セラーから取ってきた時は、私のお宝ワインだと、楽しみにしていたのですが、、
コルクも悪くは無かったし、やはり、もう少し前に飲んであげるべきだったでしょうか、まだ何本かあるんだけどなぁ、、(ちなみに、今日もライブ評論です)
2011年10月31日
_ [wine] Griottes Chambertin 1999 (Frederic Esmonin)
在庫カードを見ていて、フレデリック・エスモナンのグリオットを発見。昔から日本では「エスモナン」ですが、本当は「エモナン」が近いようですね。
このエスモナン(エモナン)昔は結構飲んだ気がします、当時は評判も悪くは無かった気がします、でも自身あまり良い記憶がありません(ごめんなさい)。
ワインは、なかなか良かったです。強いて言えばビオとは無縁の、謂わばちょっと前の作りで、ごく一部の雑誌で評判の「出汁系で薄旨」と言うワインではありません。でも一応特級ワインの枠は備えていまして、飲んでこれと言って不満はありません。
何せ、このワイン安いです!、購入時のデータに依れば2001年に5460円で購入しています。特級グリオットが5千円台!、流石に私でもこれは安いと思います。それだから、1本だけ買ってみたのでしょうけど。ほんの10年前まではこんなので買えたんですねぇ、ちなみに同ヴィンテージで最近人気のフーリエのグリオットも9千円少々で買っています(まだ飲んでないけど)。
_ [music] ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
いつもの様に、The Classicをかけますと、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲です。最近の現代的な演奏も嫌いではありませんが、楽曲に依っては個人的な思い入れがやはり違います、この曲を「サラサラ、チョンチョン、ピーパッパ」とスタイリッシュに演奏されも、高機能で高能率な頭の音楽評論家がこれは大層面白いと評価しても、その思い入れ故に私などは、ちょい勘弁してくださいよ、と思わざるを得ません。
この曲の一番の好みはフーベルマンの演奏です。でもこれはさすがに古いモノラルだし、CD(LPかな)を探すのも何なので、手近な所で違う演奏をナクソスで探してみると、何とスザーネ=ラウテンヴァヒャーの演奏が見つかりましたので、聴いていました。まぁ悪くはありませんが、この曲は「漢(オトコ)」の曲でありませんか?、ラウテンヴァヒャーは女流ですが概して演奏の柄が大きく見事なばかりの大家風ですが、この曲の演奏に関しては意外や、初めて女流ヴァイオリニストという素性を見た気がします。三楽章なんて、演奏に花柄が散りばめられ咲いている印象を持ちました。加えて、オーケストラがそれほど優れているとも思えないのが残念です。
ちょっと不満を残したので、オイストラフの演奏を見つけたので(何を隠そう、一番好きなヴァイオリニストはオイストラフです)、「決定版や!」と思い続けて聴いてみました(これもナクソス)。まずクリュイタンス指揮するバックがとても素晴らしいです。オイストラフも余裕が有りながら繊細にして優美、規範的とも言えそうな演奏で完成度が高く、非の打ち所がありません。やはり決定版でしょう。でもやっぱしフーベルマンのが好みかな、とも思うのです、、