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2007年05月01日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、モナコ公演(2)

朝、集合後バスにてオルリー空港へ、飛行機にてニースに飛び、ニースよりバスにてモナコに入る。モナコはニースから大体バスで25分位の所らしい。パリからニースにはかなり頻繁に飛行機の便が有るみたいで(30分ごとにあった、まるでバスみたい)、それを考えれば、モナコはパリからかなり行きやすいと知る。

午後2時にモナコ到着後、すぐカジノ前のカフェ・ド・パリの上の階の宴会場で昼食。大人数の宴会料理にしてはなかなか美味しい。その後近くの宿泊ホテル、ホテル・エルミタージュにチェックイン。噂に違わず豪華なホテルだ、部屋も良い。私は一人なのでシングルのお部屋、エルミタージュにシングルの部屋があったのはちょっと驚き。窓の外は駐車場だけど、それは仕方ない。

その後福本先生から電話、一緒にスパとプールを見に行く事にする。我々の歓迎パーティが6時半から有るので、実際にプールで泳ぐ時間はちょっと無いので、いまは見に行くだけ。結構大きいけどスイミングプールでは無いので、それにはちょっとがっかり。でもとても豪華なので行くのを楽しみにしていたのだが、、その後結局一度も行く時間が無かった。

午後6時半から、ホテル内の超豪華なホール(ここは我々専用の毎日の朝食会場になる)にて歓迎カクテルパーティ。団員一同も、スーツ姿で出席。まぁモナコって凄いよね、と思いながらのパーティ。食べる物は殆ど無かったので、その後数人の方に誘って戴いて、向いのカフェ・ド・パリに行って軽食。このとき食べたサンドイッチを、今後何度も食べる事になるとは、このときは気が付かなかった。この席で、有る方から呼び名を命名をして戴く、私は「ブルース」ですと、、同席の方々は殆ど命名済み、ちなみに私の隣にお座りの方はピエールさんです。


2007年05月02日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、モナコ公演(3)

午前中は、モナコ半日観光のオプショナルツアーに参加。丁度、本日午前中に、三枝先生らがグレース王妃墓前に献花するセレモニーがあり、それにスケジュール合わせる。でも、半日観光って言っても、王宮前にバスで行くだけ、、帰る少し前に雨模様になって、急いでバスに戻る。画像の説明

ホテルに帰ったのが12時少々前、練習に行く集合は12時45分だから何処かレストランに行くのは不可能。結局知り合いの方と、ホテルのフロント付近の喫茶コーナーでサンドイッチを頼む。回りのテーブルにも同じようなメンバーが沢山居る。案じたとおりなかなか出てこないが(30分かかった)、何とか集合時間に間に合った。

午後の練習は1時から5時までで、夜はまた7時から11時までのかなりハードなスケジュール。モナコに先立ってのフランスでの公演より、三枝先生から演奏会が終わるまではお酒を飲まないようにと禁酒令が出ている。三澤先生からも、オケ合わせの出来がどうも思わしくない事もあり、あまり遊びに出歩かない様にと釘をさされる。

初めて見たサール・ガルニエは本当に見事な劇場だ。舞台から見た印象だけど、客席がとても少ない、感じとして、舞台の奥行きと同じくらい。設備も整っている。楽屋側の部屋も沢山あり、日本の大劇場の設備以上に思える。

集合時間は練習開始の15分前と言う事もあり、夕方の自由時間は実質1時間と少しでその間にレストランに食事に行く余裕は無い。時間を気にしながら、レストランに行くのも嫌だし、それよりワイン無しでレストランで食事と言うのもつまらないので、午後の練習後教えたもらったスーパーマーケットに買い出しに行き、総菜とサンドイッチを買い、部屋で食べて、夜の練習に出かける。

練習は本当に夜の11時まで。その後数名の方と、また隣のカフェ・ド・パリへ。この時間にやっているのは此処ぐらいだ。席を決めようとしていると三枝先生らがいらしたので、ご一緒させて戴く。旧朝香宮の殿下もご一緒である。殿下は学習院ではなく、芸大の出身とお聞きし感心した、芸大に入れる人は超エリートである。此処でサラダとパスタを食べるが、2時前ぐらいには追い出される。


2007年05月03日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、モナコ公演(4)

本日は「天涯」の本番の日だ。午前中は練習+ゲネプロ。練習は午前9時より始めて、その後ゲネプロが終わった後も12時半まで練習。三枝先生から、本番前なのでお酒などは決して飲まないようにと、重ねて注意がある。画像の説明

本日昼は、唯一時間がゆっくり取れるので、レストランに行く事にしていた。有り難い事に三つ星のルイ・キャーンズの席が空いたので、ご一緒させて戴く。一応皆グラスシャンパンを頼むが、禁酒令が出ているので、それさえ口を付けない。これは大変辛い。

料理はアラン・デュカスだけあって非常に洗練されている。そう言う意味で前菜などの方が面白いし、素直に美味しく楽しめる。メインに頼んだ肉は美味しいと言えば美味しいが、考え方に依れば大したことはない。デザートも同様に工夫され洗練されているけれど、美味しさで言えば普通。総じて最初から最後まで芸術的な料理。実に見事で感服するけれど、芸術品が素直に美味しいかどうかはまた別かな。少なくても、凝って無くて良いから素直に美味しいデザートがいいな、、

夕方は本番少し前、6時から地元新聞の写真撮影が有ってから、更にダメ出し練習といよいよ本番。左の画像は、その折の取材の記事、モナコ・マタン(今日のモナコ)の新聞第1面。撮影もあるし、面倒なので殆どの人がホテルで制服に着替えてからホールまで歩く。カジノ前の広場では結構皆の注目をあびるが、皆で通れば怖くない!?。画像の説明

直前までの詰め込み練習もあって、本番はまぁまぁ良かった方ではないかと思う。後のビールだけの短い打ち上げで、三澤先生は、「まぁ良かったんじゃない」と短く言ってた。存外に良かったとかそういうのでは無いけど、それまでの想定内で良い方だった、と言うことだろうか。少なくてもゲネプロよりは良かった。でもあらは随分あったとおもう。私もちょい間違えた所も有ったし、、

でも聞きに来た人からの評判はすこぶる良い、これはまず曲自体が良いこと(感動を呼ぶ、「構造」になっている)、それとボーイソプラノの小沢君がまぁとても素敵なことが理由だろう。

もう一度本番が有る事もあって、缶ビール1本だけの極めて簡素な打ち上げも早々に切り上げ。

夜中から何処かに出かける事もせず、有料のインターネット接続の申し込みをする。このホテルもインターネット接続のサービスが有るが、1日で20ユーロと馬鹿高いので、躊躇していたが、メールチェックも必要だし、それに何処へも出かけないので少々時間をもてあましている事もある。3日ほど空けていたので、殆どスパムのメールが600通以上届いている。内、本当に必要なのは4、5通。ロンドンの知り合いからmailが来ているのが嬉しい。


2007年05月04日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、モナコ公演(5)

今日の午前中はオプショナルツアー、エズとニース観光だ。と言ってもニースで行くのはシャガール美術館だけ。

天気が良くなく傘を持って行く。エズに着いた頃から降り始める。天候が今一ながらエズはなかなかおもしろいところだった。2つ有る星付きレストランには機会があったら是非行きたい気分だ。ニースはシャガール美術館だけ、むかぁーし行った時の記憶がよみがえる。ほぼその通り、やはりここは良い。時間の都合でわずか30分、ひどい話だが、行けるだけありがたいと思うべきか、、

ホテルに12時丁度に帰ってきたが、練習は1時から、従って集合は何と12時45分、日本じゃあるまいし、外国では普通に食事に行ってはまず間に合わない。あきらめて昨日スーパーで買ってきた食品のうち残っていたサンドイッチを食べる。それと少し残っていたクロ・ド・タールも1杯ほど、、(これは内緒)

昼からの練習は、ソリストの中丸さん、樋口さんも揃い、オーケストラ合わせが中心。その後5時まで練習して夕方の休憩に入る。前々日と同じで夜の練習は7時から始まって11時まで。前と同様に時間がないのでゆっくり夕食を食べる時間はない。諦めて再びスーパーマーケットへ行って、また同じ様な総菜を買って、またまた部屋で食べる。皆さんも同じような行動で、この数日、このスーパーマーケットは我々の団員でかなりな売り上げの筈。そのほか、インターネット接続はまだOKなのでメール確認と返事など。

夜の練習を少ししてから、中丸さんのソロリサイタルのオーケストラ練習を見に行く、これは本当に素晴らしかった。前に日本で聞いたのとは全然違う。あのときはがっかりしたものだけど、、。それに実際にサール・ガルニエで聞いた音楽は素晴らしかった。

その後、三澤先生とのピアノを使っての舞台での練習。これがやっぱり11時まで、、その後、カジノ見学かディスコにでも行きたかったけど、練習で疲れているのもあるし、明日が本番なのでそのままどこにも行かずまじめに就寝。


2007年05月05日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、モナコ公演(6)

本日はいよいよレクイエム本番、午前中は9時から練習+ゲネプロ+練習。従って集合は8時45分、それで12時30分まで練習。昼食はまたカフェ・ド・パリでサンドイッチ、それからホテルに帰って昨日買った総菜の残り。

午後は夕方まで休憩だけど、今回の演奏旅行のTV撮影の絡みもあって、4時からうどんを食べるイヴェント(?)の撮影があった。近くの公園に集合し、供されたうどんを皆立ち食い。プラコップにちょこっとの冷たいうどんだけど、久しぶりの和食はとても美味しい。

夕方5時45分に集合、例の制服に着替えてホテルからホールまで行く。でも本番前に更に練習があるのだ、、そしていよいよ本番、アルベール大公も来ている。やはりまずまず良かったのではないかな、大公が立ち上がって拍手してくれたのには嬉しかった。画像の説明

その後、劇場ホワイエで打ち上げパーティ。色々スピーチが有るはずだったのだけど、なぜか何も無し。凄く混雑していたので、やめにしたのかな。でもまぁとにかく皆さん凄く華やか、ここモナコですから。何のかんの言いながらも、シャンパンをがんがん飲んで居るうちに人が減って行き、予め予約してあった2次会に突入。

場所はすぐお隣でまたまた登場のカフェ・ド・パリ、ちゃんとしたレストランに行く時間が無かった為、今まで何度此処のサンドイッチを食べた事か、、。前にも食べたパスタをまた頼み、さらにシャンパンを頼む。ここに入った時点で12時は回っていたと思うけど宴は更に続く。会計前に途中で帰る客のチェックを頼まれ、数人チェックした時点でおひらき。終わりかなと思ったまさにその時、誰かがディスコに行く云々、と言うのを聞きつけ駆け寄ってゆくと、三枝先生一行がディスコに行くらしい。酔った勢いもあって、連れていってもらうことにした。メンバーは、コーディネーターらしい女性と、誰か女の子、三枝先生、初谷先生、建築の先生と、メンバーの方と、私の6人。

行ったところはホテルのガイドにも載っていたジミーズだった。土曜の夜と言うこともあり、メチャメチャ混雑している。でもまぁ、調子にのって嬌声をあげて踊っておりました。それに格好は何と舞台衣装のままですぞ、、モナコだから許せるのかもしれないなぁ、、本人も酔って自分の格好はあまり考えずに居たし。

でも、ふと気がつくと5時頃、確か6時頃バスで出発する予定だった様に記憶していたので、これはさすがにやばいと思い、惹かれながらも荷物を取り私一人で帰ることにした。タクシー待ちが凄く多いらしいので、意を決して歩いて帰ることにする。だいたいの場所は何とか想像がつくので、どうになるだろうと歩き出す。歩き始めて5分ほどでちょっと酔いと興奮が覚めてきて、エナメル靴に燕尾服はどうかと思い始め、靴を履き替え、燕尾服をぬぎ、緑の帯も外して夜明けも近い深夜のモナコの街を歩く。狭い国だし方向さえ間違ってなければ何とかなると思い歩いていた。実際何とかなったけど、予想よりはちょっと遠かった。(でも、この深夜の夜歩きは、結構良い思い出になった)

で、そのまま6日へ


2007年05月06日

_ [music] 六本木男声合唱団倶楽部、モナコ公演(7)

帰路の日。

夜道ディスコから歩いて帰り、部屋に入る前にツアーデスク前の掲示で7時にフロントに集合と確認。余裕じゃんと思い、シャワーを浴びる、その後のモーニングコールにも余裕で対応し、さて荷造りを、、と考えた後の記憶がない!。気が付くと7時ちょっと前!!、回りを見ると制服も脱いだまま、焦って荷造りを始めるが全く間に合わない、およそ20分遅刻でフロントに行くと、私を呼びに行く前だったらしい。急いでバスに乗り込むと、、、皆さんの視線が一斉に私に、、ううう、、

自慢じゃないが、私はこういう集合時間はキッチリ守るのを信条としており、自分自身にも歯がゆいばかり、ディスコで踊りすぎたかなぁ。その後そのバスの中に三澤先生も乗ってらっしゃるのを見つけて、更に落ち込んでしまった、以後終始無言ぎみ。

しかし時間には余裕が有ったらしく、バスは私が乗り込んで更に15分か20分ぐらいしてようやく出発。それでも飛行機のチェックイン開始のだいぶ前に着いたので、皆さんにご迷惑はかけなかったものの、ともかく失態!失態!、全く恥ずかしいばかり。

モナコでのお土産は全くなし(まず、何処のお店にも入っていないので当然だけど)。帰りの空港の免税店で何かお土産をと思ったけど、高いのでどうも買う気にならない、、今回の旅行は本当にお金を使わなかった。

私はギャンブルには全く興味がないし、F1もそれほど興味がないけど、世界一華やかな場所、モナコのカジノだけは是非見学したかった。でも、結局行けなかった。タダで行けるはずの豪華なタラソテラピーセンターで、泳いだり寝そべる事も出来なかった。レストランも3つ星のルイ・キャーンズに行ったのみ、後はカフェのサンドイッチとパスタ、それとスーパーのお総菜だけで過ごした。

モナコのエルミタージュで5泊もして、ちょいと勿体なかった気もするけど、田舎者で貧乏性の私にはあまり豪勢な滞在はどうも気が引けるので、身の程に合って丁度良かったかも知れない。サール・ガルニエに行けただけでも有り難かったし、ましてそこの舞台に立ったのだからそれで充分かな。あと、モナコのディスコに連れて行ってもらったのが、とても嬉しかった。


2007年05月13日

_ [wine] 今井商店、ポートアイランドビル竣工披露パーティ

神戸では老舗にして最大のワイン商、今井商店がポートアイランドに新店舗(と言っても此処では一般小売りは無いみたい)をオープン致しまして、パーティが開かれました。社長の今井さんとは、ワインの会などで面識が有り、ご招待戴きましたので、徳島から参加してきました。画像の説明

まずは午後1時からポートピアホテルでパーティ。エントランスのシャンパンは4種類です(私はまずゴセを選びました)。天麩羅や焼き肉などの屋台も沢山出ていて、とても豪華なパーティでした。当然ワインも沢山。知り合いの方を探し、談笑。でも知らない人が多い、話に依るとインポーターの人が多いらしい。確かにダークスーツにネクタイの会社員風の人が殆ど、、でも私も同じような格好だな、、。

ステレオサウンドの原田社長も東京からいらしてました。カメラを手に、ワイン王国の取材も任されている由。

3時前にパーティはおひらきとなり、バスで近くの新規ビルの見学に行きました。一通り内部を見学。画像の説明

それで今井さん所のパーティと見学会は終わったけど、そのまま素直に帰らずに、ワインバー・アペラシオンの岩崎さんと、三宮の最近出来たワインバーにくり出す。と言っても、日曜日のまだ午後4時。本当にやっているのかなぁ、と思って行くと、本当にオープンしていた。おまけにお客さん多数。内、数人は我々と同じく今井さんのパーティ流れだけど、そうでない人も居るのには少々驚き。今、日曜日の四時過ぎです、お昼です。おまけにカウンターの向こうは窓になっていまして、陽光まぶしい外の景色が、、

まぁ我々もそんな事にかまわずシャンパンと、今井さんのパーティではブルゴーニュと言うか、ピノ・ノワールのワインが全く無かったので、「ピノちょうーだい」と岩崎さんがオーダー、ラファージの99を開けて飲んでました。やはりラファージはいいですね。

帰るお客さんも居るけど、また来るお客さんも続々。ワインバーって日曜の昼間から繁盛するんですね、、。その内、やはりパーティ流れのラックの社長さん達が隣にいらっしゃいました。昨年ルフレーヴのマダムが大阪にいらした時に、ラック主催のマダムを囲む食事会に私も呼んで戴いた事もあり、色々お話。自社輸入のマルク・コランのサントーバンを、これは個人的に凄く好きとお伺いしながら、飲ませて戴く。確かにミネラル感が有って、とても美味しい。私は帰りのバスの時間があるので、7時過ぎに出ましたが、皆さんはまだまだの雰囲気です。

翌日、某店舗のメールマガジンでマルク・コランの05を見つけ、セラーが超満杯状態なので相当な事がない限りワインは買うまいと思っているにも関わらず、ついつい件のサントーバンを始め幾つか買ってしまいました。当然ラックさんの取り扱いです。飲ませて戴いた分くらいは貢献出来たでしょうか、、


2007年05月16日

_ [wine] Ch. Lafite Rothschild 1978

私はこの所、レストラン等ではボルドーワインを殆ど注文しません。ワインバーとかに行っても、飲むのはブルゴーニュとか、ローヌとかのワインが多くて、ボルドーはグラス以外にはまず頼む事がありません。別にボルドー嫌いな訳ではなく(逆に大好きなのです)、ボルドーなら、自宅に色々あるので、最近の様に高くなると、馬鹿らしくて注文出来ないと言うのが本音です。画像の説明

それで、今日はボルドーを開けてみました。久しぶりに少々良いワインを、と言う事でラフィットの78にしてみました。買ったのは1994年で、10年以上手元に有るわけですが、買値は何と8千円ほどです。買ったのはアメリカ経由なので、手元に来るまでの保管状態はあまり信頼出来ません。実際品質的に危ない面も有るのですが、ブルゴーニュなどに比べるとボルドーは比較的丈夫で、このワインも状態としての疲弊は感じられません(ボルドーでも、結構怪しいのも多いけど)。まだこの様な昔買ったボルドーが結構残って居るので、私が余所でボルドーを頼む気にならないのは無理からざる所かも知れません。

これはとても良いワインでして、極めて上手く熟成している様にみえました。流石にボルドー1級の筆頭です。熟成したカベルネの持つスーボワの香り、シダーの香りが良く現れていて、特に大柄ではありませんが、広がりも充分でとても魅力的でした。私の飲むラフィットは、素晴らしくありながら、その中に何かクールな所を少し感じてしまいます。見事なテイストを持ちながらも、どこか冷静で知的な感じがします。いつもグローリアスなラトゥールと、やはり比較したくなります。


2007年05月20日

_ [wine] Stonyridge Larose 1991

ニュージーランドのプレミアムワインとして有名なストニィリッジです。と言っても、NZも最近は、特に冷涼な南島の方で注目すべき色々なワインが出ていますので、ストニィリッジも最近影が薄くなってそうですが、、画像の説明

このワインは、私は1997年にニュジーランドに行った時に、オークランドのワイン屋さんで買ってきた物。その旅行の折は、ワイケケ島のストニィリッジのワイナリーに訪問して、見学と昼食のセットのワイナリーツアーコースに参加しましたが、ワイナリーに行ってもラローズは売ってくれないのです。(昼食のワインリストにも入っていなかった)その時のことはワインのページの「NZワイナリー巡り日記」をご覧下さい。もう10年も前の事なんですね。

このワインは、オークランドのワイン屋さんを何軒か探して回って見つけた物。1本しか有りませんでした。あと違うワイン屋でヴィンテージ違いをもう1本見つけました。この91はNZ$110でした。当時のレートで8千円位だったでしょうか、NZで普通売っているワインは、どんなに高くても精々NZ$60位だったので、破格に高いワインでした。その後すぐ日本で96を売っているのを見つけまして、複数本買って何度も飲んでみましたが、ヴィンテージが悪いのか、全く大したことのないワインでした。NZからのハンドキャリーで、自宅で10年寝ていたのこのワインも同じ様なのか?、興味を持って開けました。

開栓するなり、魅力的な香気が立っていて、「おお!」と思ってしまいました。良くデカンタ中にとても良い香りに包まれる事が有りますが、そう言うワインはまず間違いなく素晴らしいです。(最近は面倒なのであまりデカンタはしないけど、、デカンタするより、意図して時間をかけて飲む様にしています)

テイストは最初の1口、酸があたって、一瞬あれ、とも思いましたが、これはすぐ無くなるテイストと(経験上)予測したとおり、以後は無し。とても良く出来上がった、美味しいワインです。特にアフターが長くて(コダリーがとても多い)、素晴らしいです。後年日本で入手し何度も飲んだた96のストニィリッジとまるで違う、、

しかし最初の香りから思っていたのですが、このワインとてもカベルネ・ソーヴィニョンのワインとは思えません。ストラクチャーよりも何かむんとした濃密な所があって、何かローヌ風でもあるのだけど、結局の所私にはエトランジェ。これはラベル通りカベルネのワインですが、ブラインドなら品種は絶対解らない、大体香り自体がカベルネっぽくない。どれとも似てないけど、強いて言えば香りはネッビオーロみたいな感じ、、。香りやテイストだけだと、素性不明のワインですね。どうしてでしょう?、件の国内購入の96はさえないワインでしたが、まぁカベルネっぽかったのですが。でもとても魅力的に美味しいから、ワインって楽しい。

今はもう出来ないワインのハンドキャリー、この10年前に行った時は2ケースぐらい機内持ち込みで買って帰った様に思います。あと数本を除きもう殆ど飲んでしまっていますが、概ね大変美味しかったです。いいなぁ、NZまた行きたいな。


2007年05月21日

_ [wine] Clos de Vougeot 1959 Domaine Noirot (Half)

今夜もワインです、だからハーフボトル、しかし、1959のクロ・ド・ヴジョです。画像の説明

むかぁし、海外のオークションでワインを色々買っていた時に、単に安いからと言う理由で、ハーフボトルも幾らか買った事があります。ただでさえリスクのあるオークションで、更に怪しい古いハーフボトルは普通はあまり買わないものですが、珍しい物が好きだったんですねぇ。

ハーフなので誰かと飲むという事は出来ないし、かといってそれなりのワインなので、簡単に開ける事も出来ずにずっと置いてありましたが、ハーフでもラック内では1本分場所を取っている事もあり、やっとそろそろ飲む事にしました。まずは、59のクロ・ド・ヴジョです。画像の説明

古いワインを色々飲んでいる人には、まぁ常識なんですが、古いワインはボトル内がたいがい陰圧になっています。コルクが弱くなって居る場合も多いので、開ける時はまずソムリエナイフのスクリューを差しこむ時に十分注意しないといけません。簡単に押し込む方の力を加えると、あっという間にボトルの中にコルクが吸い込まれてしまう事が結構あります。実際私は何度も見ています(ちょっと思いだしてみたけど、5回以上は経験有る)。今回キャップシールを取って、コルク上を綺麗にしていた所で、左記の画像の様にコルク底辺に泡が次々に立っているのを発見しました。

このボトルはこの数日間ずっと立ててあったのですが、本日キャップシールを取りコルク上面の掃除をした段階で空気が吸い込まれ始めた様です。空気が吸い込まれていると言うのは、コルクがもう弱っていたと言う事ですから、このボトルはもう飲まなければいけない状態だったわけですね。この状態は、この画像を撮ってから、更に数分間続きました。開栓は当然その後となります。

ハーフボトルだからという事で、結構心配していたのですが、何の事は無い、何時も通りの感動物の59のブルゴーニュです。しかし何度も思いますが、この頃、とりわけ1959のブルゴーニュワインは何と素晴らしい事でしょう!


2007年05月31日

_ [wine] Ch. Mouton Baron Philippe 1961 (Half)

本日も先日に引き続いてのハーフボトルです。今回はボルドー、それもボルドー最高のヴィンテージ1961であります。画像の説明

「ムートン・バロン・フィリップ」です。その昔は、ダルマイヤックだったシャトーが、ムートン・バロン・フィリップに変わって、フィリピーヌさんになった時点で、女性形の、ムートン・バロンヌ・フィリップと名前を変えて、更に最近、元の名前に戻して、今はダルマイヤックです。以前は名前が変わったの年代を憶えていたのですが、とんと忘れてしまいました。(すいません)

名前が何度も変わっているので、面白がって昔オークションで古い時代のダルマイヤックと、バロン・フィリップを買って、各時代のワインを揃えてありまして、いつか4つ並べて飲もうかと思っていますが、実現していません。

流石にボルドーでして、先のブルゴーニュはレギュラーボトルのラベルをそのまま貼っていますが、この時代でもハーフ用のラベルです。

ワインは状態も良く、ハーフとは思えない素晴らしさです。暫く前、グリュオラローズの61を飲ませてもらった事がありますが、その時の事を想い出しました。非常によく似ていて、熟成していて広がりがあるのですが、テイストや香りは深淵。ボルドーの良さが最高に出ています。ブルゴーニュのある種直接的な官能性と比べて、思索的とも言えますね。さすがに61です。

_ [wine] Franz Hirtzberger Chardonnay Smaragd 1999

ついでですので、数日前飲んだ素晴らしい白ワインも紹介致します。オーストリアのヴァッハウの高名な作り手、ヒルツベルガーの、シャルドネのスマラクトです。(最近ではビオワインの会の関係で、ニコライホーフの方が有名になってしまっている気がしますが、、)画像の説明

オーストリアのワインについては、ヒュー・ジョンソンとジャンシス・ロビンソンの「ワールドアトラス・オブ・ワイン」、日本での翻訳題「地図で見る、世界のワイン」(産調出版)のオーストリアの項を是非参照してみて下さい。実はこの章を翻訳したのは私です。(厳密には下翻訳、そのあと山本先生が短くして文体を整えた)

それまで、オーストリアのワインは飲んだ事もなかったので、翻訳するにはまずは少し飲んでみなければ、と神戸のAWAと言う所にオーストリアワインについての資料と共に頼んだのが、ヒルツベルガー他のワイン12本でした。殆どはすぐ飲んでしまったのですが、長らく残してあった最後のワインが、このシャルドネのスマラクトです。(スマラクトとはヴァッハウのワインに用いられているクラス分けの名称の一つで最高クラス、詳しくは前述の本を参考にして下さい)

当時ヒルツベルガーは数本抱き合わせで無ければ買えなかったので、他の葡萄の物(リースリングとグリューナ・フェルトリーナー)や、下位のクラス(シュタインフェーダーやフェーダーシュピール)から飲みましたが、どれも超一流の作り手による品格が備わっていて、本当に良かったです。

実はシャルドネはオーストリアでは結構珍しいかも知れませんが、とても素晴らしいシャルドネのワインでした。「いいワインだなぁ」と思いながら一人で全部飲んでしまいました。

ヒルツベルガーを各種一通り飲んでみて、どれも良かったのですが、一番印象深かったのは(前出の本にはリースリングなどに比べると高貴品種ではないと書かれている)グリューナ・フェルトリーナーの、それもスマラクトでは無く、少し下位のフェーダーシュピール辺りだった様に思います。いいワイン、非凡なワインは、ボルドーやブルゴーニュに限らず色々あるんだなぁと、何時も思います。でも我々にはトレースしきれませんね。