2015年07月01日
_ [book] 「ワインビジネス」安井康一 著
リカーショップ愛で有名な安井さんの本、サブタイトルに「・・輸入ワイン歴史の真実」ともあったので、どっちかというとそちらに惹かれて買ってしまいました。
本を開いて、最初に思った事は、「空白多い、行間、広っ、、すかすかやん」です。流行書といいますか、ビジネス書とかその他お手軽な本にはこういうの多いかと思いますが、、
内容は、自分の経歴とその経験を元にした、「日本における、ワイン輸入の移り変わり」を描いた本であって、この手の本は初めてで、貴重かも知れません。
私も、24才で初めてワインに惹かれてから、もう30年以上ワインを、買って、飲んでいますから、書かれている内容はどれも非常に身近な事柄で、一晩で一気に読んでしまいました。この本に出てくる人や、会社の事、さすがに殆ど知っています。
そんな事も有って、とても面白かったのですけど、読み終えて考えると、まだまだ内容が少ない、と思ってしまいます。「え、そういえば、**の**さんの事も、**の事も、そして、**の事も、出てこないじゃない、、」なんて、文句も出てきます。当然安井さんなら、こういう事も、ああいう事も、詳しく良く知っているはずですから、知っている限り書いてもらいたかったなぁ。
考えてみれば、本に書くには、曖昧な記憶のままでは駄目で、それなりの裏付けも必要でしょうから、寧ろジャーナリストみたいな人が、色々取材をして書いてもらうのが良いかも知れません。この本は、有坂さんが書くのを勧めたのが発端らしいですが、他の多くの人にも取材をして更に情報を広げた本を、有坂さんが、やってもいいのにね。
「ワインビジネス」と言う題ですが、2部構成で、第1部が輸入ワインの歴史で、第2部が安井さんの経歴やお店の事となっていますが、その第2部はページ数にするととても少ないです。仕事をやっていく上でのコンセプトなどはキチンと書いてありますが、経歴披露みたいなものです。
私みたいに30年もワインを買っている人には、「超」興味深い本ですが、最近ワインを飲み始めた人にとっては、書かれている事柄の多くは「既に関係ない昔の事」と言えるのでしょう。これからワインビジネスに身を染めようとする人にさえ、「昔はこうだった」ぐらいの役割当で、仕事の役にはたたないかも知れませんね。でもだからこそ、この本書いてもらって有り難かったし、そして、もっともっと多くの情報を詰め込んでもらいたかったです。
2015年07月24日
_ [wine] Ch. Latour 1983
久しぶりに、ボルドー1級、それも割と自分の好みとしているグラーヴや右岸ではなく正当ポイヤッック、と言うことで、久しぶりにラトゥールを開けてみました。
ずいぶん前(95年の夏入庫)に買ったワインですが、状態は最高に良いと思います。美しいボルドーワイン、「フィネス」と言う言葉は、こういうワインの為にあるのだと思います。
開ける前からちょっと気になっていたのが、82との差なんですが、私のイメージの中では、よく似ていると思います。82の方が少しだけしっかりしていて、もっと長く置いておけるでしょうけど、、今飲むには83も同じくらい素晴らしかったです。最も既に30年以上経っていますので、経路を含めた状態次第でしょうが。
2015年07月27日
_ [wine] Coteaux Champenois Bollinger La Cote aux Enfants 1983
ちょっと珍しい、シャンプノワの赤ワイン、それも83。ボランジェのラ・コート・オー・アンファンです。


とりわけ最近、軽いワインが好みとなっていまして、加えてピノ好きなので、シャンプノワなんて割と珍しい筈なのですが、見つけたら買う様にしています。何回か飲んで居ますが、でもブルゴーニュに比べると、やはり割高、とは思います。
昔、初めてシャンプノワの事を訊いた時、「コルクも瓶もシャンパンと同じ」とあったのですが、最近のシャンプノワのワインではそうでない事が多い様に思います。
しかし、この83は流石に瓶もキャップシールもシャンパンと同じ、コルクも簡便ながら圧力がかかるシャンパンと同じ様式でされています。で、このシャンパン式コルクだと、この位だったらまだコルクスクリュー無しで手で割と簡単に開けられるんですね。ある意味とても便利かも。
この、「ラ・コート・オー・アンファン」の事は知りませんでしたが、きっと良い畑なんでしょう、熟成は進んでいましたが、古いピノの良さも有りまして、私には結構楽しいワインでした。
2015年07月29日
_ [wine] Corton Clos des Cortons Monopole 2007 (Dom. Faiveley)
自宅では、コート・ドールのブルゴーニュでは2005までしか開けたことが無かったと思いますので、07とは私としては思い切って若いワインを開けた心持ちです。
何年か前、BBRのオファーで、何をどう思ったのか「フェヴレイのコルトン!」と言う事で、なぜか白だと思い込んで衝動的に1ケース買ったワインです。すぐ赤だと気がつきましたが、面倒なのでそのまま買ってしまいました。普通だったら多分買わなかったと思います。
そんな訳で、12本もあるし、そう意図して買ったワインでは無かった事もあり、様子見をかねて早めに1本開けて見ることにしました。それにCellarTrackerでこのワインの評判をみてみましたが、もう結構飲み頃みたいで有った事もあります。
フェヴレイは、私がワインを飲み始めた頃(30年前)は、当時大手の作り手しか出回っていなかった事もあり、秀逸な生産者として有名でしたが、その後色々なドメーヌが入る様になりあまり話題になる事が無くなった気がします。作りも、80年代後半から90年代半ばまでは、そう良くなかった気がします。90年代後半のあるヴィンテージでは、ブショネ比率が極端に高いとの話もあり、私としては避けていました。
しかし毎年行くアルプデュエズのホテルのワインリストで、一時期、90年代のブルゴーニュがフェヴレイしでそれもブショネの危険性が高いと言われているヴィンテージしか無い、と言う状況に成った事があります。あまり高く無かった事もあり、2度ほど恐る恐る開けた事があります。最初のはまずまずだったのですが、次は強烈なブショネでした(噂通りだった)。ちなみに交換してもらった二本目は問題なく、テイストも結構良かった記憶があります。
そして最近のフェヴレイですが、05か06あたりで代変わりをした様で、それに伴い、作りがエレガント系に変わったらしいですし、評判もとても良い様に思います。このクロ・デ・コルトンはフェヴレイのモノポールなので、ラベルが特別です。(色だけですが、ちなみに白のコルトンはデザインも特別ラベル。知らなかったけど、フェヴレイの更に超レアワイン、ミュジニーもコルトン・シャルルマーニュと同じ特別ラベルなんですね)
でこの07のコルトンですが、色もそう濃くはありません。ファーストテイストでも堅い所は感じられず、07ですがもう完全に飲み頃と言って良いと思います。スタイルが変わったのは本当のようです。濃くは有りませんが、懐が広くとても美味しいです。時間が経つと、複雑さが更に増し、アフターテイストも長く広いイメージです。総じてとても良いです、この所のブルゴーニュのスタイルかも知れませんが、キチンと地に足が付いた感じは流石と思います。1ケース買って正解だったかも知れません。

