最新 追記

xiphioの備忘録【2025年までのアーカイブ版】

2026年よりシステムを変更しました。新サイトはこちらから

2006年05月14日 事の始まり

_ [general] 日記なの?

所謂ブログなんでしょうけど、やっぱし日記という名前が良いと思いますね。でも本当は日記のつもりで書いていません。最初はWEBのページとして書いていた事柄なんかが、どうも面倒になって更新を止めてしまってもう何年、、別に世間に意見を吐くような事は考えていないのですが、本人として、自分の書いた文章が結構好きだったりするので、出来るだけ文章を書いておこうと思いだしたのがこの始まりだったりします。

どっかの無料のサイトでも良かったのかもしれませんが、でもそう言う所って必ず見に来る人が居るではありませんか、、と言うよりむしろ人に見せる為に書いているのが前提みたいだし、、私の場合、後になって自分で読むのが目的ですから、やはり自前のサーバーで、自前のプログラムで、、となりまして、別にperlのでも良かったのでしょうけど、やはりrubyでと言う事でtDiaryをインストールしてみました。

そう凝ったプログラムでは無いはずですが、インストールの仕方などは、unixを使った事が無い人にはちょい敷居が高いですね。でも無事終了で最初の書き込みです。有名なプログラム(のはず)にしては、機能がシンプル過ぎるのが残念。多分プラグインで補えるのでしょうね。まず、一日に1件というのはどうにかならないかなぁ、、まぁ日記だから仕方ないのかもしれません。書く内容に依ってジャンルもきめられると良いのですが、まぁこれも日記だから仕方ないか、、

さて、何時までこの様な形式で書けるかちょっと不明、実のところやはりしっくりしない感じなのでけれど、今のところ他に案もないので、、。暫くはこの所貯まっている事柄なんか書く予定なので、少しは続くかもしれない。

_ [wine] 夜中に一人でシャンパン

この所、良く夜中に一人でシャンパンを飲んでいる。シャンパンって実に華やかなお酒なので、以前は皆で飲むときにしか飲まなかったのだけど、、一人で飲むようになったのは、もしかしたらビールを飲むようになってからかもしれない。

ワインと違って自家消費用のシャンパンは殆ど近所の酒屋で購入。ワインは(特に高級ワインは)近年値上がりが著しく閉口物だけど、シャンパンはまだまだ充分安い。ちゃんとしたシャンパンが3千円台なのだから昔を知る私などにはやはり吃驚だ、それに驚くべき程、目にかかるシャンパンの種類が増えた。昔は売ってるのは大手メゾンの数種類しか無く、実際十指ほど憶えればそれで充分だったのだけど、最近は知らないシャンパンメーカーのシャンパンが沢山輸入されていて、また色々実際売っている。でもそれほど飲まない事もあって、飲んでないものまで細かく憶える気にならないし、やはり銘柄はそうそう憶えきれない。

昨年暮れから何度も買っているタルランは、なかなか美味しかった。また買っておこう。何故かスペシャルキュベよりレギュラーのゼロブリュットの方が好みだったりする。スペシャルキュベの方はそれなりに風格が有って見事なのだけど、シャンパンとして素直に美味しいと思えるのは安い方だった。そう言う意味、最近のシャンパンの飲み方は、有る程度ビールの代わりの所が有るみたいだ。画像の説明

今日はゴセ、鳴門のマルナカと言うスーパーで安く見つけたもの。実のところゴセは以前から私の好きなシャンパンの一つなので、喜んで2本買ったのです。

すぐ開けた1本目は何だかぎすぎすしたところが有って、正直あまり気に入らなかった。少し置いておくとカドが取れるかと思ったけど翌日も同じだったのだけれど、今回のは(でも確かに大きく印象は違わないのだけど)それよりはずっと良い。何より楽しめて飲める、一般にシャンパンのボトル差は少ないと思うけど、この違いは何なのだろう、、夜中にシャンパンと柿の種です。おやじしていますね。(まぁ事実おやじなんですが)


2006年05月15日

_ [music] 音楽メディアの黄昏

何年か前に、自分のHPにミュージックソースについて色々書いたのだけど、その中に「メディアを自分で抱え込む時代は終わりかもしれない」とか何とか、そんな事を書いた筈。本人の印象としては、あれからの変革は、他の分野の事を考えると、割と遅々としていると思うのだけど、この所足踏みが少し早まった感じもする。

理由の一つがiPod+iTunesなのだろうけど、インターネットの帯域が広がりと共に、それほど帯域を必要としない音楽配信が普及するのは当然で、要するに著作権とかの金銭がらみの利害関係が動きを縛っていたと思われる。iPod+iTunesがある種ブレイクスルーになったのかもしれない。

良く違法コピーによって著作権がどうで年間幾らの損失とか算出されるが、コピーが出来なければそれだけの金額が入るかという事は絶対無く、多分それは殆ど無い。昔一太郎と言うソフトがヒットしたのは、その優秀性もあるが、「うーんこれなら買っても良いかな」と思わせる(当時のワープロソフトとして比較的安価な)価格設定でもあった。(ついでに言うと、このソフトはコピーが容易で、多くに人がコピーして使っていた。で実際使ってみて、かなり優秀だったしそれに慣れてしまっていたので、リーズナブルな価格でもあり、皆が購入したのである)

感覚外に高いと思えば、どんなプロテクトを掛けようが絶対コピーされるし、リーズナブルだと思えれば、なにせ面倒だから、たいがいの人はコピーしない。世の中はそう言う物である。ハリーポッターのDVDが1万円以上すれば、皆コピーするだろうが、コンビニで3千円台で売ってれば、見たい多くの人は買うだろう(後で売れるし)。

著作権という集金ソースを持っている所は、集金口を失いかねないと、あくまで物理メディアでにこだわり続けているみたいなのだけど、音楽配信の広がりはやはり止められない。(現在の多くの世帯のインターネット接続の速度を考えれば、当然)でも、結局は不可逆圧縮アルゴリズムによる配信だし、一曲幾らとか結構せこいし面倒な事もあり、取り立てて便利だとはあまり思わないのが現在の状況と言える。

人によって要望は違うと思うけれど、例えば私などが思うのは、簡単に言えば手元の音楽メディアライブラリの代わりをしてもらう事だ。世の中には魅力的な音楽ソースは数え切れないほど有る。今までは、見つけ次第、もしくはその時点で興味がある方面を検索して、興味有りそうなCDなどのメディアを購入しそのまま手元に保管しておいたのだけれど、これはよくよく考えてみれば如何にも不合理で無駄だらけである。買う為にCD探すのも大変だし、買ったとしても一度しか聞かないCDがいかに多いか、どれほど場所を取るか、それに第一きちんと整理しておかないと手元にあったとしても目的の音楽を探し出す事さえ出来ない、、その手間。

私は最近「NAXOS MUSIC LIBRARY」と言う所のメンバー登録をした。月に2千円弱の会費を払えば、約1万タイトルの登録CDの音楽が聴き放題である。要するに月にそれだけ払えば、「NAXOS MUSIC LIBRARY」の巨大なライブラリが自分の物となる。肝心なのはその内容なのだけれど、本当に丁度良い事に、ここのCDライブラリの傾向は割と私好みとなっていて有り難い。最初はNAXOSだけかと思っていたのだが、20以上の小規模レーベルも参加していて面白い。有名所ではBIS、その他私が好みとしているBridge,Collegium,Coro,Gimell,Swedish Scietyや何とPropriusまで参画しているには吃驚した。ただしこれらの協力レーベルは、その所有の全CDではなく一部の提供となっているのが、残念と言えば残念である。配信はCD音質と言うが128の非可逆なので、実際のCDとは違うだろうが、机の上のSPが鳴っている分には取り立てて不満は無い。

単純に考えるとこれではCDの方が売れなくなってしまうので、ずいぶんと思い切ったシステムに思うが、常時接続が当たり前になった現在では、今後こういうのが増えてくるのだろう。かつて私は、年間400枚以上CDを買っていた時期もあって、きちんと整理した数千枚のCDを複数の棚に並べているけれど、最近では、幾つかを除けばそれらは殆どわざわざ棚から探して聴きかえす事をあまりしていない。通常はCS−PCMや他の放送が流している音楽を、結構受動的に聴いたりしている。それだけでも結構充分と思えるので、考えてみれば何でこんなに一杯買っちゃったの?、と思うけど、「多分聴く事はまず無いだろうけど、何時でも聴けるようにしておきたい」、と売る事も出来ないし、また更にCDを買ったりしているのである。この様に無駄かもと薄々感じながらも、出来るだけ多くの音楽ソースを手元に置きたいという気持ち、きっとそんな人多いと思うのである。

時代が進んで便利になり、多くの情報(音楽も情報の一つと考えると)を手近に所有することが出来たとしても、人の情報処理の量は変わらず(むしろ忙しさの為減りつつあるかも)たかが知れている。便利になった事は、より安易に好みの音楽を聴く方向に進む。それで自動的に送られてくる音楽放送なのだけど、もう少し積極的に興味を満たそうとすれば、この様なインターネットを介したライブラリー所有になる筈である。

そう言うわけで、現在「NAXOS MUSIC LIBRARY」を使って、色々なCDを聴かせてもらっている。やろうと思えばデータの保管も出来るが、会員で居る限り何時でも何度でも聴けるので、その種のソフトを使ってわざわざデータをセーブしておこうとはあまり思わない。問題は、いきなりサービスを中止された時だろうけど、まぁその時はその時だ。

ことCDに関して言えば、CDと言うメディアは音楽情報を運ぶという目的以外の要素が極めて希薄である。その点が旧来のメディアである、本やLPレコードと大きく違う。そんな「趣味性」をあまり持たない故もあり、CDの様な単純音楽メディアが他の情報提供手段に変化してゆく事は、もはや避けられない。


2006年05月25日 ワイン関連のDVDを見ながら、、

_ [wine] モンドヴィーノ

昨年日本で公開されとても評判になっていた、ワインに関するドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」のDVDが出ていると聞き、早速購入。到着を待ちかねていまして、届いて即日、見てしまいました。

評論や感想は何度か雑誌等で知っていましたので、おおまかな内容はあらかじめ想像がついていましが、見聞きするほど面白そうなので、前々からDVDの発売を待っていました。実際に見る前の予想としては、「ミシェル・ロランとモンダヴィが完全に悪役にまわり、それらとの対比をからめた、幾らか作為的な所もある辛辣なドキュメンタリー」という所でした。

で、実際の所もだいたいその予想された通りのストーリーでしたが、見終わっての素直な感想として、やはりとても面白かったですし、当初思っていたよりはまともな(?)映画でした。ワインの世界の事をあまり知らない人が見たら、どうかとは思うのですが、私などには、その筋では著名な人が、殆ど素のままの感じで出ていますので、結構細部にわたって興味深かったです。

構成としては、各インタビュー自体が幾つかの短い部分に切られて(例外もありますが)、あちらこちらのインタビューの断片を組み合わせて作品にしていまして、時折説明文が出るものの、単にワインが好きと言うだけのあまり知らない人が見たら、一度だけではどういう繋がりになっているのか、途中でこんがらがってしまうかも知れませんね。そう言う意味では、有る程度マニア向けの映画かと思いますし、名前を知っている人には「知られざる実態」(それとも、予想された通りの実態?)を垣間見る思いで、本当に面白い作品です。幾つかの場面ではカメラアングルが低く、多分それらはカメラを脇かそこらに構えたままでの隠し撮りに近い感じで撮っているのでは無いでしょうか。また、普通のインタビューでも、意識的に被写体の素の部分が出た場面を取り上げている傾向にありますね。

こういう作品の場合、実際に収録したのは作品の数十倍いや百倍以上有るるでしょう。そして、その中から二時間少々に切り貼りして編集する訳で、良く有る「新聞活字切り抜きの脅迫文」みたいに、ともすれば編集の仕方如何で編集者の意図するストーリーを作る事が可能な訳で、それは登場人物本人の意図と微妙に食い違うかも知れないのです。「映画」を作る以上、制作者は、解りやすく言えば「善と悪の対比」の様にぐっと人を引き込む構成にしなければいけないし、また「面白く」する必要もあるでしょう。普通の人には単に面白ければそれで良いのでしょうが、ワインに真剣な人が見るのでしたら、そこの所はちょっと冷静な目が必要かと思います。

実際の内容については、悪の枢機卿役のミシェル・ロランが役者として最高に素晴らしい出来映えで、誰かが演出したんじゃないかと思うほどです。でもこの人、こんなに取材に気取らず嫌な顔もせず、ずっとつきあってくれるなんて、親切な本当にいい人なんでしょうね。それに比べて、パーカーさんは少し作ってますね(さすがに元弁護士)、恐らく同じような質問を幾度と無く受けているので、体裁を整える受け答えが、既に頭の中にルーチンとして有る感じです。取材者はどうにかしてその裏の本音の言葉を引き出そうと必死です。他には、某WS誌があんなのは、買って読んでいる人はみんな感じているでしょうし、ロピトーなんかそごうのワインギフトに成る以外には誰も買わないだろうし、モンダヴィは別段こんなものでしょうし(皆さん結構良いじゃないですか)、結局あんな風になってしまったし(今皆さんどうしているのでしょう?、話題にもならないよね)、でもキルワンは何かちょっと可愛そうだったかな。

対比側と言っては何ですが、やはりモンティーユの家族がいいですね。親父は昔からあるドメーヌでは如何にも良く居そうな感じですが、息子と娘も、編集による演出も有るのでしょうが、なかなか個性的で魅力的ですね。それと個人的には、やはりブロードベントさんがやはり格好良いと思います。クリスティーズに入ろうとして警備員に止められる所なんて、最高です。

それにしても、これだけ多くの有名人に懐まで入り込んでの突撃取材(古い言葉ですね)を敢行した監督も大したものです。経歴からも解りますが、実際映画上でも、英語、フランス語、イタリア語を流暢に操ってインタビューしています。言葉巧みに取材相手の本音を引き出していまして、時折ポロッと出たその本音、そこだけ使っています。これは想像ですが、インタビューを受けた人の殆どが映画を見て「ダマサレタ、コノヤロー」と思っているのでは無いでしょうか。しかし出るべきで出なかった人(多分ヒュージョンソンなんか取材申し込みを断った口じゃないかなぁ)、それを思うと、今回どうゆう役回りであっても、出演して頂いた皆さんには視聴者としても感謝する思いです。

意図を持ったドキュメントとして、日本では昨年公開されたばかりのこの映画ですが(初公開は2004年カンヌ映画祭)、なんと恐ろしい事に、今では見終わった後に、既に完全に「時代遅れ」の感が漂います(ロランさんとパーカーさんが相変わらず元気で活発なのは変わりませんが)。それほどワインの世界は素早くダイナミックに変容しているという事でしょう。何方か「モンドヴィーノ2」作らないですか?。今度はニコラ・ジョリィとかルロアさんとかにも皆出てもらって、、

_ [wine] ワイン関連の映画?「サイドウェイ」

上記の「モンドヴィーノ」と一緒に買ってしまった、これもワイン関連の映画として名を聞いた事がある「サイドウェイ」です。「モンドヴィーノ」を見た勢いで、続けてこちらも見てしまいました。

こちらは、普通の映画です。主人公がワインおたくと言う設定で、カルフォルニアのワイナリーも訪れるし、レストランでもワインは出てきますが、特にワインじゃなくても良かったかも、、。バックグラウンド的と言うかBGM的な扱いか、また知り合うきっかけとかのちょっとした小道具的扱いで、それほどマニアックな話は出てきませんので、見終わった素直な感想は、「普通の映画じゃん!」って所です。もっと主人公のマニアックなところを見せるとか、カルフォルニアワインの実情を織り込むとかしても良かったようにも思うのですが。まぁ面白かったですけど。

_ [wine] Caymus Special Selection 1991

上記2つのワイン関連のDVDを見ながら飲むワインは、さて何にしようかと思いましたが、モンドヴィーノ関連としては、うちにはモンティーユは無いし、モンダヴィも実は殆ど無いし、以前スタッグリンからカベルネソーヴィニョンの1994とサンジョベーゼ1995を直接何本かワインを買ったことがあるのだけど、結構気に入っていたサンジョベーゼはこの間最後の1本を飲んじゃったし、超重いカベルネは何本か飲んで嫌になって、残りは安く売ってしまった様で残っていないことが判明した。画像の説明

実はモンドヴィーノでスタッグリン・ファミリー・ヴィンヤードをみて、あんな瀟洒なヴィンヤードとは思っていなくて、びっくりした。私がワインを買った頃は生産量はかなり少なくて、サンジョベーゼは親父さんの趣味みたいな感じで作っていた様だったし、なにせ「ファミリー・ヴィンヤード」と有ったので家族だけでやってるのかと思ってしまった。(今はメキシコ人の労働者とワインメーカーが作っているみたいですね)

まぁそれは良いとして、背の高いケイマスSSの1991が目に付いたので、これを開ける事にした。91のカルフォルニアは当時とても評判が高くて、このワインもワインスペクテーターだったと思うけれど、100点満点を取っていたように記憶するのだけど、確かではない。とにかく91の中でも、評判の良いとても有名なワインであった。

1991は娘の生まれ年で、ボルドー、ブルゴーニュが苦しいので、いきおいカルフォルニアのカベルネを色々買って飲まないで保管しておいたのだけれど、試しに少し飲み始めた経験から、もう飲まないと手遅れに成ると確信し、最近は結構開けています。

有名な1991のケイマスSS、幾つか開けた他のカルフォルニアの1991と結構よく似ていて、チャーミングで素直でとても美味しいのだけれど、香りにもテイストにもこれといった特別な複雑さも無く、要するに特に感銘を与えるワインには成っていない。正直言って、もっと果実味があってパワフルな若い時期に飲んだ方が良かったかも知れない。そう言うところが、例えばボルドーの1990とは明らかに違うように思う。


2006年05月28日

_ [audio] アンプの整備、GAS、THOEBE(1台目)

私と言えば、昭和34年生まれなんですが、小学生高学年から中学生ぐらいまでは、所謂ラジオ少年と呼ばれる部類に(一応ですが)はいるのだと思います。いつからかは良く憶えていないけれど、多分小学生高学年の時から半田鏝を使った事がある部類であります。

でもとっても悲しかったのは、とても田舎だったという事。小学校の近にある小さな本屋さんには、ラ製(「ラジオの製作」と言う雑誌の事)や初ラ(「初歩のラジオ」と言う雑誌の事)が1冊づつ入っていて、それを心より楽しみにしていた。(だから買えない事も有った)抵抗やトランジスタなどのパーツに至っては、徳島市内まで行かなければ全く入手不可能で、確か小学生の時、一度トランジスタと言う物を見たいが為に、町の電気屋さんに行き、ラジオかテレビの保守用みたいなセットの中から、規格も解らず、適当にトランジスタを1個譲ってもらった事がある。

半田鏝を父親にねだって買ってもらい、そのラジオ雑誌で見つけたごく簡単な「キット」を通販で買って、作ったのが最初だろう。中学になって真空管の並三ラジオを作ったのが、初めての大きな物と言える。スイッチを入れて初めて音が出たときは、今も憶えているくらい感動した。AMとは思えないくらい、とてもとてもいい音だった。

それから時折中断はしながらも、電気工作はやっていた。やってはいたが、自分自身不器用だと思っていたし、それで「半田付けは巧くないなぁ」と実感していた。それは実は半分以上、道具の問題だと気が付いたのはずっと後の事だ。私はずっと子供の頃父に買ってもらった、40Wの半田鏝使っていて、それで下手だと思っていたのだけど、もう少し容量の大きい半田鏝を使うと、今まで下手だと思っていた所がいとも簡単に綺麗に出来てしまうのに、後年やっと気が付いた。(気が付くのが遅すぎ!、と自分でも思うが、、)

まぁでも、基本的には器用な方ではないのだけれど、半田付けの経験だけは長いと言える。一方、電気回路の理解となれば全く別で、勉強しようとした事は有るけれど、結局はどういう風になっているのか良く解らず、雑誌の製作記事通りに、ラジオなりアンプなりを色々作っていた。

ところで、この数年インターネットのオークションで色々物を買っている。実は一番多いのがアンプの類で、はっきり言って「どーすんの、こんなに」と言うくらい買っている。あまり高価なのは買わないので、結局は昔有名だった古いアンプが多い。でそんなのアンプは、買ったもののすぐ故障してしまったり、あるいは初めから不都合が有る場合が、非常に多い。それも私の場合、既に修理する取次店が無かったり、またメーカー自体が既に無かったりするのが殆どだ。

そんな訳で、何処かで修理してもらうのだけど、有り難い事に最近では技術を持っている人が、古いアンプの修理などを結構受けている。私も一度修理してもらった縁で、その後も何度も(アンプに限らず)修理修繕をお願いしている所がある。手間がかかるので、結構お金も時間もかかるのだけど、もうお馴染みさんである。はっきり言って、これまでの落札代金と修理費用を合わせると、新品の超高級アンプが買えそうに思う。聞かなくなった機器を売ろうにも、掛かった費用を加えた価格では絶対売れないので、まぁ置いておく事になる。倉にはアンプが一杯だ、時折馬鹿じゃ中かなぁ、と自分ながらに思うのである、、

ただ色々な古いアンプの修理の内容とか見ていると、昔はメーカー製の機器に手を入れようなんて思っても見なかったのだけど、結構出来るのではないかとも思い始めてきた。それで、昨年安く手に入れたジャンク扱いのプリアンプ(GASのTHOEBE)を、とりあえず故障箇所だけ直してもらい、その後のメンテは自分でしてみる事にしたのは昨年暮れだった。

実際にやる事は、まず電解コンデンサが寿命なので、これを交換すること。それと、GASのプリアンプについて言えば、入出力のRCAピンが非常に腐食しやすく現存のものはほぼ例外なくボロボロなので、RCAピンの交換となる。あと、塗装されていない部分は錆もかなり出ているので、錆取りである。

まず分解して必要な電解コンデンサを調べる。THOEBEは基盤が取り外しやすく、メンテがとても楽だった。田舎なので電解コンデンサを入手するのも時間がとてもかかった。そのほか、少し高かったけど、電動の半田吸取機と、温調半田鏝も買った。(この代金で整備してもらっても充分お釣りがくるけど)

準備が出来たので今年の初め、用事のない日曜日に作業を開始した、先に書いたとおり、メーカー製の機器に手を入れるのは結構緊張物だったけれど、電解コンデンサの交換は簡単に終わった。これも全て、半田吸取機のおかげだと思う。見事に半田が除去できる。あとは普通に、コンデンサを基盤に半田付けするだけだからとても簡単。やはり道具は揃えておかないと駄目だ。一方、温調半田鏝はあまり恩恵は感じなかった。これで第一段階終了だ。

GASのプリアンプのRCAピンは基盤に直付けなので、交換がとても大変なので、暫くは取りかかる気にならなかったのだけど、ピンの腐食があまりに酷いので、また時間のある日曜日に、RCAピンの交換に取りかかった。ここでも半田吸取機が大活躍で、実際これがないと出来ないと思う。前回電解コンデンサの交換の時は、あまり分解しなかったのだけど(RCAピンが基盤に直付けなので、あまり分解できない)、今回取り外したついでに、出来るだけ分解して清掃してみた。元々ジャンク品で外観も汚かったのだけど、内部もかなり汚い。内部の隅なんか泥のようなものが積もっている。まさか雨ざらしになっていたんじゃないだろうか、、とも考えた。とにかくばらしたついでに綺麗に磨こうと思ったが、どうも大変なので、急遽近くのホームセンターでディスクグラインダーを買ってきた。さすがにあっという間に綺麗になる。やはり道具は揃えておかなければいけない。あと電源コードもボロボロなので、ついでに交換したかったのだけど、内部で使われているのと同じ端子が地元では見あたらなかったので、今回は諦めた。

出来映えには充分満足だし、とても楽しかったけれど、こちらも丸1日かかった。電気工作が好きじゃないと、やはり結構大変かもしれないが、メーカー製のちゃんとしたアンプを、自分で整備できたのはとても楽しかった。オークションでも、故障品を入手して自分で修理整備して、またオークションで売っている人結構居て、落札値と手間を考えると、正直あまり儲かる事とは思えなかったのだけど、結局は自分が楽しんでやって居るんだろうな、と思えるのではある。